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2024/05/05 19:12 |
[静岡] 一足早い伊豆の春
今年の河津桜は、例年に比べて1週間も早く咲いたから、もう結構散り始めているし、葉っぱも出ているねぇ

という台詞は、長年河津桜を愛でてきた地元の人の声。地球温暖化が遠因なのかどうかは定かではありませんが、それもそのはず、厚手のコートを着ると汗が出てきてしまう、2月の終わりとは思えないくらいの暖かさ。早咲きの桜として知られる河津桜も、花弁どころか葉すらも開いてしまうのは無理もないことかと。
例年は3月の頭くらいが河津桜のピークらしいですけれど、今年は早めの花見で正解かもしれません。河津駅の改札口は、朝も早から大勢の花見客で賑わい、異様な混雑を見せていました。


菜の花と河津桜 花見中のメジロ 河津桜の原木



まぁ、品種は何であれ、桜の花が日本人の心を虜にしてしまうのは今も昔も同じ。加えて、桜の代表品種の一つである染井吉野は、ほぼ日本全国に点在していますが、河津桜は(ここだけというわけでは無いにせよ)日本全国に遍く広がっている、というわけではなく、そのため、早咲きの桜としての名所は、自ずと人が集まってしまう、というかなり特殊とも言うべき引力が働いてしまうのです。
混雑が嫌いな僕としては大迷惑……というか、他の人もそれは似たような感覚をお持ちの方もいらっしゃるでしょうけれど。酒を片手にわいわい盛り上がる人が好きな人もいれば、ひっそりと静かに桜を愛でる、僕はどちらかというと後者の方です。ですので、駅周辺の喧騒から速やかに離れ、割と人の少ない、でも十分に河津桜を愛でることが出来る場所に移動するのでした。

ちなみに、昔は『花見』といえば特権階級の娯楽らしかったのですが、一般人でも『花見』を娯楽として楽しむことが出来るようになったのは、何と江戸時代かららしいのです。

河津桜まつりのイベント会場は、主に河津川の河口付近なのですが、人ごみを避けるためもう少し足を伸ばして内陸の方へ。更に山間の方へ歩いていくと、『伊豆の踊り子 文学碑』とか『河津七滝』とかがあるのですが、そこまでは行かずに、河津桜の原木が植えられている飯田家や、かわづカーネーション見本園(温室なので外よりも更に温かい!)、来宮神社、涅槃堂へと散策しました。


最後に。
河津桜を楽しむための観光客が非常に多いため、行きの『踊り子号』ではほとんどの乗客は河津で降りたのです。その目論見もあり、帰りも自由席で座れるかなー、と思ったのが運の尽き。基本的なことですが、河津駅が終点ではありません。『踊り子号』の終点は、伊豆急下田駅なのです。そのため、帰りの電車の自由席は、伊豆急下田から乗車してきた人で割と混雑しており、河津駅から乗車した人は(指定席券を持っていない限り)ほとんど(東京まで)座れないことにっ!
疲れ果てた身体で2時間30分も立ちながら、というのは、結構きついかもしれません。そのため、予め競争率の高さを潜り抜けて指定席券を購入するか、熱海辺りで東海道線の始発に乗り換えた方がいいかもしれません。

以上、豆知識でした。



『静岡県』の写真集についてはこちら

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2009/02/22 18:52 | Comments(0) | TrackBack() | Outdoors
[Event] 未来をひらく福澤諭吉展
未来をひらく 福澤諭吉展慶應義塾が設立されてから150年。その記念の展示ということで、『未来をひらく 福澤諭吉展』の観覧に、東京国立博物館 表慶館に行ってきました。
実のところ表慶館に入るのはこれが初めてです。本館はこれまでに何度も行ったことがあるんですが。中に入ると、まるで明治時代から昭和初期にタイムスリップしたみたいでビックリ。豪華なつくりでありながらどこか厳かな雰囲気が漂うのは、これまで先人が築き上げてきた、美術・芸術・科学の集大成ならではなのかもしれません。

さて、展示はというと、咸臨丸に乗ってヨーロッパ先進国を周遊してきた当時の写真から、福澤諭吉の遺品や格言に至るまで、「封建社会だった日本を世界に広げつつも、自身は一貫して独立自尊を貫いてきた『福澤諭吉』がどのようにして形作られてきたのか」を念頭に展示されていました。その集大成が、慶應義塾として形を成したのは言うまでも無く。
また、彼に呼応するかのように、慶應義塾出身の卒業生が築き上げてきた文化や一流企業も、後半に展示されていました。今でこそ形を変え、名前を変えている企業もありますが、その名だたる企業名は、今でも一流企業として世に馳せています。

展示では、福澤諭吉の教育の指標として色々なものが挙げられていますが、その中で大きく取り上げられているのが、『身体』と『気品』。
福澤諭吉自身が幼い頃大病を患っていたこともあり、『身体』は全ての基本、『身体』はその後様々なことを学ぶに当たる上で必要不可欠なものとして定め、『体育』の授業を積極的に取り入れたそうです。後々、福澤諭吉自身も三田の屋敷周辺を毎日散歩していたそうで。「健全なる魂は健全なる肉体に宿る」とよく言いますが、それを体現した教育方針に思いました。
『気品』に関しては、酒に酔った宴会よろしくドンチャン騒ぎするのを嫌うところから、常日頃から品位良く保った行動を、といったところでしょうか。しかし今の日本の状況を見たら、何と思うのでしょうね…

そして、展示会の最後の方に、↓のような問いかけのメッセージが掲示されていました。何でも、福澤諭吉がやってみたかったことであるけれど、果たすことなくこの世を去ったとか…
皆さんは、どうお考えですか?


「気品」とは何だと思いますか。あなたが「気品」を感じる人物は誰ですか。

あなたに宗教は必要ですか。人間を超えた存在に救われたと感じたことはありますか。

学問はなぜ必要だと思いますか。いま、何か一つのことを自由に研究することができるなら、何を研究しますか。

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2009/01/12 16:03 | Comments(0) | TrackBack() | Outdoors
[千葉] Who realizes my wish ?

あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。
こんなとこ誰も見ちゃいないけどな、はははっ…… orz


成田山新勝寺・釈迦堂 成田山新勝寺・大本堂 成田山新勝寺・平和大塔



混んでるところ・騒がしいところが大嫌いな僕なのに、初詣の場所に選んだのは成田山新勝寺。初詣客数全国2位なのに何故選んだのか、それは『未だに行ったことが無いから』という、本当にしょーもない理由でした。やっぱり寺院巡りは、人の少ない静かなときに限ります。だって折角お参りしたところでほんの数秒の交代制。霊験もへったくれもあったもんじゃねぇって感じ。

結局何願ったっけ?」と後々になって反芻しつつも、果たして神に願懸けしてでも叶えたい願いってあったっけ? と思ってしまいました。願いはあります。でも、どれをとっても『叶えるのは自分』と思うものばかり。結局、歳を取るにつれて思うのは、本当に叶えたい願いというのは、自分自身ではないかと。傲慢のように思えるかもしれませんが。
ですので、神への願懸けとして強いて申さば、「自分で願いを叶えることが出来ますように」という感じでしょうか。


昨年は、仕事関係では不満なことはあまり無く、そういう意味では人並みに幸せに暮らせたと思います。不況のあおりはモロに食らってしまいましたが。しかし、ある日無理以上の歪みを生んでしまうのような仕事を請け負ってしまい、2ヶ月に渡る体調不良に。ようやく回復しつつあるものの、まだ体の中で淀んでいるような、そんな感じがします。加えて、家族にも一年を通して病が流行った一年であり、改めて、自分だけでは何も出来ない無力感に苛まれました。
それでも、ただ単に立ち尽くしているだけでは何も動かない。何も進まない。『自分の願いを叶えるのは自分』である。改めて、そう胸に刻んだ一年の始まりなのでした。



『千葉県』の写真集についてはこちら

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2009/01/01 20:24 | Comments(0) | TrackBack() | Outdoors
[埼玉] 狼の守る山の秋
自分の信じるままの判断で行動する。しかしそれは、時として大きな誤りを発生させることになる。あまり深くは感じていなかったけど、一人の時だったらともかく、複数人で行動していたら、きっと大きな不幸に発展しかねない。
まぁ、つまりあれだ。自由気ままな旅でもちゃんと情報収集しなさいってこった。

何のことかというと、紅葉を楽しむために遠出した三峰散策。高校生の時行って、その美しさをまだ覚えていたので、もう一度見てみたいと思って出かけたのです。当時の思い出は、ロープウェイを使って三峰神社まで登ったこと。また今回も、ロープウェイを使って三峰神社まで登り、視界に広がる紅葉を楽しもうと思ったのです。2007年12月に廃止になったのを知らずに、というより調べずに

しかし、しかーし! 三峰の観光案内を担当している皆さん! あなた方にも落ち度があったのですよ!
三峰口駅を出てすぐに見える観光案内の看板。それを見ると、ロープウェイの標識が! それも三峰口駅からほんの数十~数百メートル歩けばたどり着けるような感じで描かれてあって!
それを信じてテクテク歩くこと1時間半。未だにロープウェイのロの字も見えず、路線バスは何台も通り過ぎて行き……。ですがバス停に克明に『ロープウェイ』と記してあったから、それを信じてズンズン進んだのです。歩きで。結局、ロープウェイ入り口のバス停に、紅葉シーズンでしかも休日なのに閑散としている有様を見てはたと気がついたのです。

  「もしかしたらロープウェイはやっていないのかもしれない!

トドメとして目に入ったのは、旧ロープウェイ入り口の今にも朽ち果てそうなポスター。『2006年5月からの運休』。廃止になったのを知らない人が見れば、きっとまた時が来れば再開するよな、と思ってしまうに違いない!
どうですか観光案内担当の皆さん! まだこれだけ「ロープウェイは運営してる」と思い違えてもおかしくないものが沢山あるんですよ! 今回の僕の遠出が大失敗だったのは、情報を適切に入手しなかったのも相ですが、間違いを起こしやすい案内表示のおかげでもあったのですよ!

こうやって僕は、今のどこかの政治家と同じように、責任転嫁を学んでいくのです。

orz


でも、結局のところ、旧ロープウェイの入り口あたりでタクシーを拾い(30分くらい待ちました… 流石シーズン中)、三峰神社まで行きましたが、歩いた途中で三峰渓谷の紅葉を堪能することが出来ました。バスを使っていたら、通り過ぎて、きっと堪能できなかったことでしょう。
まぁ、思わぬ収穫としましょう。それ以上に(時間的・体力的)損害は大きかったけど


三峰神社 随身門 奥秩父の紅葉パノラマ 三峰峡谷



そんなこんなで、三峰神社に到着したものの既に時間が差し迫ってしまい、今までに無くせわしない観光に(泣)。そんな中、奥秩父に広がる大パノラマの紅葉もそうですが、僕の眼を惹いたのは、三峰山博物館で開催していた『ニホンオオカミ展』。
僕の動物占いが狼だからってわけではないのですが、以前より『狼』という存在は、どこか他の動物に比べて惹かれるものがありました。名前の響きもかっこいい、というところもありますけれど。
『狼』は、森の植物や農作物を食い荒らす鹿などを獲物とする肉食動物。それ故に、古来より多かれ少なかれ農業を営む民族から親しまれ、場所によっては神のように崇め奉られてきました。三峰神社も、そんな狼を、所謂『犬神』として崇め奉ってきた神社です。しかし、『狼』の存在は宗教や民族によって大きく異なるのも事実。特に牧畜を営む民族では、家畜を襲う害獣として忌み嫌われているし、グリム童話を始め色々な童話での「悪者の象徴」として描かれています。北欧神話では、フェンリルの名で北欧の神々と対峙する存在となっていますし。

子供の頃は童話を通して「狼=悪者の象徴」といわれ続けてきましたが、時と共にその感情は薄くなり、逆に狼の狩りのところを映像等で目の当たりにすると、やはりかっこいいなぁ、と思ってしまうのです。数多くある犬の種類の中でも、僕が特にすきなのが、シベリアン・ハスキーかアラスカン・マラミュート。理由はやっぱり、外見が狼に似ているから、なのです。

三峰山博物館での『ニホンオオカミ展』は、絶滅したとされるニホンオオカミが、最近になって(もしかしたら近種か雑種かもしれないが)日本各地でわずかではあるにせよ目撃例があること、また、ニホンオオカミに関する、毛皮を始めとした様々な展示物が陳列されています。どれもやはり惹かれて見入ってしまいました。
これまで、人間の仕業であろうとなかろうと、絶滅とされてきた生物は、どれも「ある時点を境に目撃例がなくなった」ことを指します。もしかしたら、ニホンオオカミはまだどこかで生きていて、人間に見つかることなく、山奥でひっそりと暮らしているのかもしれない。いつか、日本の山中を、オオカミの遠吠えがこだまする時が来るのでしょうか。三峰山は、そんな滅びの瞬間をただ冷徹に、それでも暖かい眼差しで、これまで、そしてこれからも見守り続けるのかもしれません。



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2008/11/23 21:36 | Comments(0) | TrackBack() | Outdoors
[東京] 秋に染まる政の舞台
2008年の紅葉巡り第一弾。仕事が忙しいあまり遠出が出来ず、本来なら色々と紅葉の名所を巡るたびに出掛けようと思っていたのですが…(泣)
とはいうものの、都内でも目を凝らせば中々の名所が多く、またホームページとかで特別紹介されていなくても、いや紹介されていないからこそ、実際に行ってみると人も少ないし静かにのんびり出来たりするものです。

というわけで、第一弾は都内。それも、国と都の政治の中心地に足を運んでみました。


国会議事堂 赤坂迎賓館 東京都庁



折りしも見学当時は、忌まわしい事件が起こった後、だから国会議事堂の周囲は10mごとに警備員が。塀を見上げると至るところに監視カメラ。ものものしい雰囲気を醸し出していました。
そんな中でも、正門からぞろぞろと沢山の人達が。国会議事堂の見学ツアーだそうですが、建物の中には入れず、敷地内の見学で終わった模様。まぁ致し方無いといえば無い。
しかし、そんなものものしい雰囲気も、少し距離を置けば、青空と銀杏の黄色が見事に映える秋の風物詩に。晩秋の秋の涼風が、静かな朝を運んでいますが、当の建物内は、きっと大嵐が吹き荒れていることでしょう。

そして、きっと大嵐が吹き荒れているのは一つにあらず。それは東京都庁もそうでしょう。でもやはり、外ではそんな嵐もなんのその。穏やかな空気が新宿中央公園内を駆け巡っていました。
そういう意味で言えば、唯一中もきっと静かだろうと思わせたのが、赤坂の迎賓館でしょうか。この時期は、特に国外からの賓客もいないし、途中途中で物資を運ぶトラックが入るくらいで。


東京都庁・展望台からの眺め



そして東京都庁といえば、やはり45Fの展望台。既に昼間の時間なのでかなり遠くの景色は霞んでしまっているようでしたが、それでも澄み渡る空気のおかげで、見渡す限りの東京を堪能することが出来ました。
眼下に見える明治神宮も、まだ緑が目立つものの、既に紅葉が多く占めているように思いました。



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2008/11/22 16:27 | Comments(0) | TrackBack() | Outdoors

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