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2017/09/27 01:09 |
[Review] ゴッドハンド輝
ゴッドハンド輝ゴッドハンドの異名を持つ偉大なる外科医・真東光介を父に持つ外科医・真東輝の奮闘と成長の物語。時に誰かと衝突するも、共に励まし励まされ、外科医としての技術を磨きながら己の医師としての成すべきことを着実に学んでいく物語です。
昨今、医師や病院に関する物語が漫画・ドラマ等で多く世に出ていますが、その多くが外科医のように思います。しかし、この漫画は基本は外科とはいえ、内科や脳外科、整形外科、薬剤や臨床技工士、看護師に至るまで、病院のあらゆるところの活躍ぶりを描いています。
僕は医学部出身ではありませんし、医療といっても応急処置と家庭の医学を少々、という程度ですので、本格的な医学用語や手術の術式を押し並べられても分かりません。が、そういった専門的な部分を出しながらも、なるべく分かり易く読み易くしているところが、この作品の特徴といえると思います。


そうとは言え、医療に関しては以前から興味がありましたので、そういう視点でこの作品を読んでいたのですが、最近は別の視点で読んでいます。
それは、『仕事のプロフェッショナル』の視点。
自分は今どこにいるのか、何をしているのか、何のためにここにいるのか、これからどうしたいのか。主人公・真東輝が幾多の困難に立ち向かい、乗り越えた時に自分の支えとなったもの。それは自分自身。自分の足元。自分がこれまで培ってきた軌跡。
それは、何も医療の世界だけに通じるものではなく、仕事に携わっている人全員に通用する真実でもあると思います。
果たして、今携わっている仕事に、誇りと自覚を以って着手しているか。その有る無しで、自分自身にも、同じ組織内の人にも、果ては自分の仕事の対象となる顧客に対しても、見方・接し方は違ってくると思います。
僕も過去に仕事上で悩んで、苦しんで来た時は、まず何よりも基本に立ち返ることにしています。まだまだ未熟ですし、これからも悩み苦しむことは多くありますけれど。途方に暮れるだけでは自分を見失いかねない。一旦立ち止まり、今自分はどこにいて、どんな状況で、この先どうして行きたいのかを見つめ直す。その先は、今の仕事を続けているかもしれないし、新しい仕事に着手しているかもしれない。でも何よりも、土台が一番大事だということをこの作品で強く感じました。

今、雇用形態の多様化、そして悪化が多く叫ばれています。日雇い派遣や残業の過多、人手不足なのに失業率は5%前後。
ニュースでも多く取り上げられ、国や地方の政策や保障がなっていない、とコメンテーターが叫ぶ毎日。でも、果たして本当にそれが本当なのだろうか、と、首を傾げることもちらほらあります。
仕事は、お金を得るための手段。でも、何かお金を得るために、自分のためだけに仕事をしている、という気がします。仕事をしている以上、対人関係は必須。なのに、自分以外の対象は蔑ろにされてしまっているような。
別に「自分のために仕事をするな」というわけではありません。スキルも賃金も、蓄積されるのは自分なのですから。でも、それを行使するのも、果たして自分のため? 仕事は、自分のためにしているもの? 今携わっている仕事は、一体誰のためのもの?
そういうことを自分自身に問いかけてみると、如何に自分の仕事に対する姿勢がお粗末だったかというのが分かり、途端に恥ずかしくなったのも事実です。

プロフェッショナルとしての自分像。イメージをしてみるとまだまだ遠く及ばない。一喜一憂するけれど、一喜一憂して全てが解決できるのなら苦労はしない。
自分が未熟者だということは別に恥ずかしいことじゃない。恥なのは、自分が未熟のままでいること、未熟である自分を認めないこと。それは人に対して傲慢である。
でも自分を未熟であることにコンプレックスを持ちすぎるのも、同じように人に対して無礼であり、冒涜である。
自分自身の今の立ち位置、振る舞いを考える、そしてこれからの自分をイメージする。そんなことを考えさせる作品だと思います。

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2008/08/29 21:41 | Comments(0) | TrackBack(0) | Review - Comic
[Review] 東京BABYLON
東京BABYLONCLAMPの漫画は大体一通り見たのですが、その中でも印象に残っている作品といったら、『X』と『東京BABYLON』です。特に『東京BABYLON』は、霊的な要素を取り入れていることと現実の闇の部分が描かれていることから、全編が暗めの色調ですので、僕の周囲でもあまり得意でない人もちらほらいました。が、概ね周囲でも好評を博した漫画であります。

漫画のタイトルの通り、『BABYLON』は古代ハンムラビの主要都市の名前。そして、先日観た映画の名前にもなっている『バベルの塔』が建てられた都市。この漫画の活動拠点は専ら東京ですので、言葉は全編において日本語ですが、心は全くと言っていいほど通じていない。それは、人々の『無関心』からなる連鎖。映画『バベル』と通じるものがあり、『バベル』を観た後で『東京BABYLON』を見ると、「現代人は如何に他人に対して無関心であるか」というのが恐ろしいほどに浮き彫りになります。勿論、逆に『東京BABYLON』を見てから『バベル』を鑑賞しても、両者の共通点を見ることが出来るでしょう。

主人公である皇昴流は、東京に蔓延る様々な霊的事件を、陰陽術を駆使して解決していきます。その中で垣間見る、『東京』の『闇』の部分。
特別な力を持っているものの、その『闇』の部分を全て解決することなんてできない。払拭することなんてできない。それでも、何とかして解決しようと試みる。解決出来ない、自分では何も出来ないことが分かった時、「人に出来ることなんて数えるほどしかない」と双子の姉である皇北都に口すっぱく言われながらも、出来なかったことが辛い。出来ない自分が辛い。
けれど、それは今の人間社会が、あまりにも複雑に絡み合って成り立っている裏づけにもなります。ただ単純に「~~したら解決できる」では済まされない社会になっている。必ずどこかで力の反作用が生まれ、下手したら一層歪な形になってしまう。加えて、ほとんどの人たちは、それらの問題に対し関心を寄せていない。目に見えて悪化の途を辿っていなくても、徐々に腐敗していく姿が見えてきます。正に、桜塚星史郎の言である、「滅びの道を悦んで進んでいく」かのように。

   「悪いことをする人は、みんな寂しいのかもしれないね

この作品、実は90年代初期に描かれたものなのですが、それは10年以上過ぎた今となっても、人間の根本は変わっていないのかもしれませんね。
『寂しさ』というのは、得てして心の中に生まれでる『闇』から生じる。その『闇』が、自己顕示に呼応するかのように、誰かを傷付け、誰かを殺め、誰かを不幸に陥れる。モロッコで起こった観光客への銃撃事件も、アメリカ国内の不法就労問題も、日本での未成年による危険な遊びについても、共通しているのは『心の闇』。そこから生じる『寂しさ』。
僕たちは、どれだけその『寂しさ』に気づけるか。今再び、枯れ果てそうな人類共通のコミュニケーションの問題が試されている時なんだなと思います。


それにしても。
双子の姉弟とはいえ、同じ問題に対して、視点や考え方はこうも違ってきますね。
姉の北都は、「自分に出来ることは数えるほどしかない。だからこそ、今自分にできることを精一杯成し遂げる」。弟の昴流は、「自分があまりにも無力なばかりに、目の前で起きた問題でも何も出来ないでいる自分が辛い」。
一見すると、姉・北都の方が健全で前向きな考え方をしているように見えますが、僕は両方の気持ちを持っていた方がいいと思うのです。「今自分にできることをしよう」。確かにそれはそうです。但し、そのことだけに囚われると、「今自分に出来ることしかしない」ということになりかねない。
世の中は絶えず動いている。変化している。今自分に出来たことが、明日には出来なくなっているかもしれない。ならば、「自分に出来ること」を、少しずつでも増やしていくしかない。
「自分には出来ないことばかり」と嘆くだけでもダメ。ならば、この先自分に出来ることは何なのか。出来ることを増やせるとしたら、それは何なのか。どういうところで、それを役立てることは出来るのか。
簡単なようでいて、とても難しいことですが、来るこれからの未来と多くの問題のために、やっておく必要があると考えます。

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2007/05/04 14:48 | Comments(1) | TrackBack(0) | Review - Comic
[Review] 鋼の錬金術師
鋼の錬金術師ガンガンコミックスなんて、ほんと10年以上振りだと思います。最後に読んだのは『南国少年パプワ君』だったか。
小学生時代の塾の帰りに読む、という感じだったので、お子様向けの漫画かと思いましたが、
意外や意外、これがなかなか面白いのです。
老若男女あらゆる年齢層に読めそう。絵柄的にも。


『錬金術』を核にどんな物語を展開していくのか、と色々考えたのですが、読んでみると、『錬金術』より『地球に住まう一つの命』という、結構壮大なテーマを軸に描かれています。
その上で『錬金術』というものがある、という感じです。

ただ、少々残忍なシーンがあり、それが青少年の精神育成に悪影響を及ぼしかねないかと。ほら、『小中学生の15%が、死んでも生き返る』なんて認識しているってニュースが以前にやってたから。
ま、ちゃんとこの漫画では、「人の手で人の命の道筋を歪めればどうなるか」ということを訴えていますがね。


でも。
いいだろうなー。その場で色んなものが錬金術で作れるなんて。
生活に不自由しないだろうなー。
忘れ物しても困らないだろうなー。

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2005/07/04 22:48 | Comments(0) | TrackBack(0) | Review - Comic
[Review] 死刑囚042
死刑囚042『死刑囚』なんていう、実に僕好みのタイトルがついているから、ウキウキして購入して読んでみたら。
内容は全くの別。死刑囚の体験記とか、ノンフィクション集を創造していたのですが。

設定自体がまずあり得ないことづくし(まぁ、漫画の世界ですから…)。
死刑囚が日常社会に働きに出るなんて。
あまつさえ『怒り』という感情に反応して爆発するチップを、脳内に埋め込まれるなんて。


でもこの漫画は、そんなことのために描かれたものではなく、
死刑囚と触れ合うことによって、死刑囚自身が、またその周囲の人が、『命の尊さ』『人を愛すること』を学んでいくことを目的としています。

1巻から、しんわりと心に響く内容ですが、最終巻は、正直涙が止まりませんでした。


死刑制度の云々とか、死刑囚についてどうかとか、そういう視点ではなく、
一人の人間として、これから社会の中で生きていく人間として、
『命の尊さ』『人を愛すること』はどういうことなのか、というのを噛み締めながら、読んでもらいたい本だと思います。

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2005/05/17 12:37 | Comments(0) | TrackBack(0) | Review - Comic
[Review] DEATH NOTE
DEATH NOTE会社の先輩(♀)と最近大いに盛り上がっている漫画が、『DEATH NOTE』。
今週号から第2部も始まり、しかも第2部もいきなりロケットダッシュを切ったような、いきなり風雲急を告げる展開になりました。
今後も目の離せない、週刊少年ジャンプの看板漫画です。


この「顔を認知した人間の名前を書くと死ぬノート」の漫画なんて、文部科学省から有害図書に指定されそうなものですが、
話そのものは暴力ものではなく、頭脳戦を繰り広げるサスペンスなので、先輩(♀)ともども先の展開をハラハラしながら読んでます。

が。

いかんせん、
  ●Cyber … 週刊少年ジャンプ派(コミックスも見ます)
  ●先輩(♀) … コミックス派
なので、必然的に僕の方が話の展開が早くわかります。
先のストーリーを話そうとするものなら、

「先の話を言ったら殺すからね。
 しかも時間指定で。
 ちゃんと死ぬ直前の行動まで考えてるから。」

と、まるで本当にDEATH NOTEを持っているかのように脅される始末。


今日も今日とて、


  せんぱーい、今週号からDEATH NOTE第2部始まりましたよー。

「ああ、今週号からなんだ。どう? 話の展開早そう?」

  もう初っ端から猛スピードで進んじゃってます。

「そっかぁ。私もジャンプ読むべきかなぁ。コミックス発刊されるまで待つのもやだし。」

  DEATH NOTEの7巻が出るの、7月ですよ。

「そうなんだよねー。第2部が始まってるってことは、月の方が勝ってるってことだよね。そこまではわかるんだけど…」

  
ああ、月が勝って第1部が終わるってこと、もう分かってるんですか。
  じゃあ、Lが死ぬってことも分かってるんですよね。


「え? L死ぬの?」


し、しまったぁぁぁぁっっっ!!
殺されるっっっ!!


「月が勝つってことは、第2部が始まるというところで大方予想はできてたの。
 でもね、結局月が犯人だって断定できなくて、
 有耶無耶な状態で第1部が終わるって思ってたの。
 なんだぁ、L死ぬんじゃん。キャラ的に好きだったのにー。」

先輩(♀)の口調は平静を装っていたものの、ネタバレされたことで、微妙に殺気めいたオーラを発していたのを、僕は見逃しませんでした。


ど。
どうしましょう、僕。

これからの23日間、不安で不安でたまりません。




※DEATH NOTEのルールの一つとして、殺す対象を操ることができるのは、死ぬまでの23日前まで、だそうです。

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2005/04/18 21:34 | Comments(1) | TrackBack(0) | Review - Comic

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