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2017/07/24 05:41 |
[Review] ゴッドハンド輝
ゴッドハンド輝ゴッドハンドの異名を持つ偉大なる外科医・真東光介を父に持つ外科医・真東輝の奮闘と成長の物語。時に誰かと衝突するも、共に励まし励まされ、外科医としての技術を磨きながら己の医師としての成すべきことを着実に学んでいく物語です。
昨今、医師や病院に関する物語が漫画・ドラマ等で多く世に出ていますが、その多くが外科医のように思います。しかし、この漫画は基本は外科とはいえ、内科や脳外科、整形外科、薬剤や臨床技工士、看護師に至るまで、病院のあらゆるところの活躍ぶりを描いています。
僕は医学部出身ではありませんし、医療といっても応急処置と家庭の医学を少々、という程度ですので、本格的な医学用語や手術の術式を押し並べられても分かりません。が、そういった専門的な部分を出しながらも、なるべく分かり易く読み易くしているところが、この作品の特徴といえると思います。


そうとは言え、医療に関しては以前から興味がありましたので、そういう視点でこの作品を読んでいたのですが、最近は別の視点で読んでいます。
それは、『仕事のプロフェッショナル』の視点。
自分は今どこにいるのか、何をしているのか、何のためにここにいるのか、これからどうしたいのか。主人公・真東輝が幾多の困難に立ち向かい、乗り越えた時に自分の支えとなったもの。それは自分自身。自分の足元。自分がこれまで培ってきた軌跡。
それは、何も医療の世界だけに通じるものではなく、仕事に携わっている人全員に通用する真実でもあると思います。
果たして、今携わっている仕事に、誇りと自覚を以って着手しているか。その有る無しで、自分自身にも、同じ組織内の人にも、果ては自分の仕事の対象となる顧客に対しても、見方・接し方は違ってくると思います。
僕も過去に仕事上で悩んで、苦しんで来た時は、まず何よりも基本に立ち返ることにしています。まだまだ未熟ですし、これからも悩み苦しむことは多くありますけれど。途方に暮れるだけでは自分を見失いかねない。一旦立ち止まり、今自分はどこにいて、どんな状況で、この先どうして行きたいのかを見つめ直す。その先は、今の仕事を続けているかもしれないし、新しい仕事に着手しているかもしれない。でも何よりも、土台が一番大事だということをこの作品で強く感じました。

今、雇用形態の多様化、そして悪化が多く叫ばれています。日雇い派遣や残業の過多、人手不足なのに失業率は5%前後。
ニュースでも多く取り上げられ、国や地方の政策や保障がなっていない、とコメンテーターが叫ぶ毎日。でも、果たして本当にそれが本当なのだろうか、と、首を傾げることもちらほらあります。
仕事は、お金を得るための手段。でも、何かお金を得るために、自分のためだけに仕事をしている、という気がします。仕事をしている以上、対人関係は必須。なのに、自分以外の対象は蔑ろにされてしまっているような。
別に「自分のために仕事をするな」というわけではありません。スキルも賃金も、蓄積されるのは自分なのですから。でも、それを行使するのも、果たして自分のため? 仕事は、自分のためにしているもの? 今携わっている仕事は、一体誰のためのもの?
そういうことを自分自身に問いかけてみると、如何に自分の仕事に対する姿勢がお粗末だったかというのが分かり、途端に恥ずかしくなったのも事実です。

プロフェッショナルとしての自分像。イメージをしてみるとまだまだ遠く及ばない。一喜一憂するけれど、一喜一憂して全てが解決できるのなら苦労はしない。
自分が未熟者だということは別に恥ずかしいことじゃない。恥なのは、自分が未熟のままでいること、未熟である自分を認めないこと。それは人に対して傲慢である。
でも自分を未熟であることにコンプレックスを持ちすぎるのも、同じように人に対して無礼であり、冒涜である。
自分自身の今の立ち位置、振る舞いを考える、そしてこれからの自分をイメージする。そんなことを考えさせる作品だと思います。

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2008/08/29 21:41 | Comments(0) | TrackBack(0) | Review - Comic

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