実はテレビドラマの方は一度も観たことが無く、今回が『大奥』初鑑賞です。まぁ、テレビドラマの方を敬遠していた理由として、女性のドロドロとした仁義無き愛憎劇が苦手だった、というのがあります。『愛のソレア』観てたクセにな(時たまだけど……)。
でも結局それは単なる僕の食わず嫌いなだけであって、
実は何気にこーゆーの好きかもしれない!
と思ってしまいました。
とはいうものの、個人的にこの系統のドラマは、たまに観るのが面白いと思いました。昼メロも、たまに観る(つーか、放送されている時間帯は普通に仕事……)のが実は面白かったりします。けれど昼メロは、大抵連続ドラマ…… 日を改めて観た時には、既に話は思わぬ方向に進んでいたり、登場人物がガラっと変わっていたり…… オムニバス形式なら入り込めるんでしょうね。多分。
あとは江戸時代というのも一つの要因かもしれません。あの全身から権力オーラを溢れさせている女達が、仰々しいまでの台詞や身振りが、琴線に触れたのかもしれません。
というわけで、もしテレビドラマの『大奥』も、オムニバス形式だったら、もしかしたら観ていたかもしれません。惜しいことしたなぁ……
で。肝心の映画というと。
一言で申し上げて、恐るべし高島礼子・浅野ゆう子!
やはりこの重鎮を前に、いかなる俳優・女優も霞んでしまうのは致し方ないことではないかと。
更に杉田かおるも加わって、怨念渦巻く女の戦いは更にヒートアップ!
主役の愛くるしい仲間由紀恵も、敢闘賞ばりの頑張りをみせたものの、やはりこの居るだけで恐るべき存在感を放つ彼女達には、ちょっと喰われ気味のご様子。
井川遥は完っ全に喰われてましたしね。7台将軍の実母で、且つミッチーが扮する間部詮房と恋仲というかなりオイシイ役柄なのに。まぁ、人物の性格や立場上致し方ありません。
『SAYURI』の時もそうでしたが、闘争心に火がついた女性は、本当に恐ろしいですね。
絶対に当事者にはなりたくありませんが。
「Cyberさーん、クリスマスプレゼントー。」
そう言いながら、営業先から嬉々として帰ってきた上長から手渡されたのは、新しい仕事案件。
まぁ、現実なんてそんなもんだね……。 orz
と思ったら。
更に追い打ちをかけるような一言が!
「♪ ジングルベールジングルベール、すっずっがーなるぅ~。
さーて、今年の息子へのクリスマスプレゼントは何にしようかなー。
そうだ。ケーキも買わなきゃ。最近チョコレートケーキに夢中なんだよねー。
あ、Cyberさん、その仕事、提出期限が来週の頭早々だから。
休日出勤、頑張ってねっ!」
あたたたたたたたたたたたたたっ!
ほゎたぁっ!
サンタの費用は130億ドル?
2006年、サンタクロースが世界を回って子どもたちにプレゼントを配るのにかかる費用は約130億ドルに上る――米信用組合全国協会が12月18日、このような見積もりを発表した。
同協会は1982年から5回、サンタの旅にかかる全費用を調査してきた。これにはサンタの衣装やプレゼントを作る妖精、石炭などの費用が含まれる。
2006年のコストは合計で129億3725万2980ドル25セント。10年前(1996年)の63億5002万3426ドル30セントと比べて2倍以上になっている。1987年は58億1228万9483ドル26セントだった。
以下に2006年のサンタの全費用の内訳を示す。
費目 |
費用(ドル) |
赤いウールのスーツ | 1200 |
スーツにつけるファー |
200 |
ワイドベルト | 150 |
ドライクリーニング | 12.60 |
肌着(上) |
69.95 |
肌着(下) | 69.95 |
靴下 | 18.95 |
ブーツ | 125 |
ITシステム | 6万8883 |
AT&Tの通信サービス | 4万3000 |
Kelly Services(人材サービス) | 11万6970 |
妖精100人 | 422万8432 |
State Farm(保険会社)の保険 | 1万4475.80 |
そり | 1330 |
トナカイ | 8万2000 |
病気のトナカイのための費用 | 1万 |
石炭1トン | 110 |
オモチャ | 129億3268万5633 |
合計 | 129億3725万2980.25 |
聖夜に見る子供の夢 : priceless
と、いいたいところだけど。
随分高ぇな妖精の人件費。妖精一人当たり、日本円にして約450万円ですか。
そして何故かITシステム搭載。GPSナビで子供宅を探し当てるのですか。
むしろサンタさんがそれを使いこなせるのかが心配です。ITシステムと格闘している間に夜が明けそう。
そして何よりも驚いたのが、オモチャに対する金のかけ方! 少子化だというのに!
どいつもこいつも、プレゼントはPS3とかWiiでないと気がすまないってか。
ケッ
ナルニア国物語 : 幼児・小学生向き
ハリー・ポッター : 中学・高校生の思春期向き
指輪物語 : 青年向き
ファンタジー映画を観ると、登場人物や物語・構成の複雑さ等から、それぞれの年代に合うような作品のように見受けられます(あくまで僕個人の判断)。
では、『エラゴン』はどのような位置づけか? 僕としては、小学生~中学生に対する、それもRPGのゲームに夢中の少年少女向けのファンタジー映画であると感じました。
指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)は、色々な友人から聞いた話で、「ドラクエを実写かするとあんな感じだ!」というふうに興奮気味に捲くし立てられたことがあります。確かに、最初のうちは冒険ファンタジーのような印象を色濃く感じましたが、後になってきて様々な人間の思いと感情が複雑に絡み合うシーンが多くなって、ただの『冒険ファンタジー』ではなくなっていくんですね。複雑でありながらもそこが面白いところではあるのですが。
一方で、『エラゴン』は正に混じりっけ無しの「これぞ冒険ファンタジーの実写そのもの!」と言えるような、少年少女の冒険心をくすぐるような作品であると感じました。
が。
どうやら原作は、もちょっと主人公は人間くさいところがあったんですねー。。。
「何故自分が選ばれた?」「何故自分がドラゴン・ライダー?」「僕がこの国を救う希望?」
迷い、戸惑い、持ち上げられて、それでも自分を守るために、戦い、傷つく人がいて、自分の存在が如何なるものなのかを悟っていく。成長していく。
原作が出版された当時の原作者クリストファー・パオリーニ氏は何と17歳ということで、どことなく青臭い感じがあるのは否めませんが、それでも、17歳としてのご自身が憧れていた人間の成長振りを描こうとしていたのでしょう。
しかし、映画でその「弱かった自分からの成長」の背景は、あまりなかったですねー……
登場したときから割りと強かったですし、早合点で空回りなところはありつつも、とてもちょっと前に自分の運命に気づいた少年の行動力とは思えないですし。。。
ちょいと中途半端で消化不良なところはありますが、ひねった部分はなく、冒険ファンタジー映画として直球ストレート勝負の作品であると思います。
あまり深く考えず、鑑賞されることをお勧めします。
また、物語としてはシンプルであるものの、展開が速いのも難点の一つです。
「御国の為に戦え」と人は言う。「御国の為にこの命を捧げる」と戦友は言う。けれど本心は、もっと奥深い思いは、果たして一体何なのだろうか。
本当に気がかりなのは、我が家族。我が親友。そう。『国』という得体の知れない、想像だにつかないものに比べれば、身近で、きっとちっぽけにしか思えないものかもしれない。でも、だからこそ何よりもいとおしく、だからこそ何ものにもまして守りたい。
俺達は、もう帰れない。二度と故郷を目にすることはない。それを知っていて、何故この島を守るのか。毎日が蒸し暑く、羽虫が飛び交い、決して生活に向いている島とは思えない。この島が日本国領でなくったって、アメリカに引き渡したところで、何か損害など発生するのだろうか。
違う。この島が日本国領で無くなったら、次に狙われるのは、本土だ。俺達が本当に守りたいものまで侵されてしまう。
だから守るのだ。この島を。貴方のためになるのなら。一日でも長く。長く。長く。
俺達にとって本当の『正義』とは、本当に『正しい』と思えることを為すこと。そして、他の何ものにも替えることが出来ない貴方のために生き、そして戦うことだ。
クリント・イーストウッド監督が、日本側の視点で描いた硫黄島の戦い、『硫黄島からの手紙』。
あまりにも辛く、あまりにも過酷な運命の中で戦い、死んでいった兵士達。眼前に繰り広げられる戦闘と、劈くような銃声と爆撃の応酬。そこにあるものは、全て目を背けたいものばかり。それでも、刮目して見届けなければならないと思いました。
圧倒的な物量と人数で襲い掛かる米軍。援軍も無く、勝てる見込みは0に近い。全員死ぬかもしれない状況下の中で、それでも彼らは戦い続けたのですから。彼らの望むもののために。
既に20世紀最大の大戦が終了して60年を越えました。今この時にも、戦争を知る方々は一人、また一人と天寿を全うし、本当の意味での『戦時』を知る人は、徐々に少なくなっていきます。あともう数年、数十年すれば、『戦時』のありのままを知る人は、誰もいなくなります。
それでも、伝えたいことがある。たとえどんな形であろうとも。
硫黄島という、日本の本土から遠く離れた孤島で、自らの信じる道を全うするために、戦い続けた者達がいる、ということを。
それが、彼らが戦場でしたためた、一通一通の『手紙』。
この映画で、渡辺謙が扮する栗林忠道中将や、二宮和也が扮する西郷は勿論の事、一番強く印象に残ったのは、伊原剛志が扮する西竹一中佐の一つ一つの言葉。
それは、この作品を前に観た『父親たちの星条旗』の言葉と重なります。「最善を尽くせ」。そして、「己の信じる道を進むことが、本当の正義だ」。
気がついた時には、ボロボロと涙がこぼれていました。とても人に顔を見せることができないくらいに。
現在、硫黄島には、まだ13000体に及ぶ遺骨が未だに回収されていない、と聞きます。
60年以上も経過し、既に土へ還り、または風となり大気となっていったのでしょう。
それでも尚、彼らの御霊は、硫黄島を守り続けているに違いありません。