実はテレビドラマの方は一度も観たことが無く、今回が『大奥』初鑑賞です。まぁ、テレビドラマの方を敬遠していた理由として、女性のドロドロとした仁義無き愛憎劇が苦手だった、というのがあります。『愛のソレア』観てたクセにな(時たまだけど……)。
でも結局それは単なる僕の食わず嫌いなだけであって、
実は何気にこーゆーの好きかもしれない!
と思ってしまいました。
とはいうものの、個人的にこの系統のドラマは、たまに観るのが面白いと思いました。昼メロも、たまに観る(つーか、放送されている時間帯は普通に仕事……)のが実は面白かったりします。けれど昼メロは、大抵連続ドラマ…… 日を改めて観た時には、既に話は思わぬ方向に進んでいたり、登場人物がガラっと変わっていたり…… オムニバス形式なら入り込めるんでしょうね。多分。
あとは江戸時代というのも一つの要因かもしれません。あの全身から権力オーラを溢れさせている女達が、仰々しいまでの台詞や身振りが、琴線に触れたのかもしれません。
というわけで、もしテレビドラマの『大奥』も、オムニバス形式だったら、もしかしたら観ていたかもしれません。惜しいことしたなぁ……
で。肝心の映画というと。
一言で申し上げて、恐るべし高島礼子・浅野ゆう子!
やはりこの重鎮を前に、いかなる俳優・女優も霞んでしまうのは致し方ないことではないかと。
更に杉田かおるも加わって、怨念渦巻く女の戦いは更にヒートアップ!
主役の愛くるしい仲間由紀恵も、敢闘賞ばりの頑張りをみせたものの、やはりこの居るだけで恐るべき存在感を放つ彼女達には、ちょっと喰われ気味のご様子。
井川遥は完っ全に喰われてましたしね。7台将軍の実母で、且つミッチーが扮する間部詮房と恋仲というかなりオイシイ役柄なのに。まぁ、人物の性格や立場上致し方ありません。
『SAYURI』の時もそうでしたが、闘争心に火がついた女性は、本当に恐ろしいですね。
絶対に当事者にはなりたくありませんが。