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2025/08/30 20:56 |
[Review] ブラック・ダリア
ブラック・ダリアエリザベス・ショート。享年22歳。

1947年1月15日、ロサンゼルス郊外において惨殺死体で発見。両頬が口から耳にかけて引き裂かれ、身体中のいたるところに暴行を加えられた無数の傷跡。白い肌が更に冴え渡るように血が抜かれ、そして、腰の部分で真っ二つに切断されていた。
最も鮮明に記憶に焼き付けられる、最も惨たらしい死体。ハリウッド女優を夢見、漆黒の髪に彼女が好んだ黒い服装から、『ブラック・ダリア』と呼ばれた彼女に襲い掛かった殺人事件。未だ、解決はされていない     



犯罪小説家、ジェイムズ・エルロイが、実際に事件を元に独自の着想を取り入れて書いた小説の映画。僅かに残った痕跡を頼りに、光の無い闇の中を手探りで這いずるように事件の真相を解明していくミステリー。それと同時に、人間が内面に持つどす黒い魔性を引きずり出したフィルム・ノワール。

人を狂気に陥れる毒に満ちた甘い香りを漂わせる物語は、一部のコアなファンにとっては魅力的な映画なんでしょうけれど、如何せん複雑すぎてややこしい


そもそも、ジェイムズ・エルロイの小説がそうなのかもしれませんが(未読なもので…)、タイトルである『ブラック・ダリア』事件が主軸になっていないんです。勿論、この事件が引き金になって、主人公やそれを取り巻く周囲で起こった事象の『裏の顔』を垣間見る事が出来るのですが、色々なところに場面が移る、のではなく、文字通り『飛び火』して、収集がつかなくなってしまっているのです。

勿論、実際の『ブラック・ダリア事件』では、(殆どの意味で解決していますけれど)実際のところは未解決。この映画はきちんと解決します。が、ラストシーンで様々なところに散りばめられた複線が一気に収束するものの、「い、いつの間に!?」という感じが。
それもそのはず。この映画のミステリーを解くためには、映画に登場する場面や台詞だけでなく、登場人物の『表情』をも注意深く見ていかなくてはならないから。細かすぎて追っていけない部分があります。
あらゆるところに散りばめられた複線が、一気に一つに収束される様は、『マイノリティ・リポート』に似たようなところですが、この映画は軸が複数あるので、どれに焦点を当てたらいいのか分からなくなってしまうと思うのです。パンフレットの解説文を見ながら、思い返してみてようやく理解できた、というような……

でも、多分この映画は、それが前提なんでしょうね。
ただ単に一回観たっきりでは分からない。一度観て、ざっくりでも事件の概要を把握した上で二回目、三回目を観れば、この映画のミステリーの真の深みを味わう事が出来るのでしょう。


R-15指定の映画でしたけれど、性交のシーンや惨たらしい死体のシーンは思ったより抑えられていたので、個人的にはちょっぴりガッカリ(←何を期待してるオイ)。
なので、単純に映像としての美しさや、フィルム・ノワールの耽美と狂気が満ち溢れた世界観を堪能するだけでもいいでしょう。

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2006/10/15 22:39 | Comments(1) | TrackBack() | Review - Movie
[Review] もしも昨日が選べたら

もしも昨日が選べたらそりゃ僕だって幾度となくあります。
いくら有限のこととはいえ、嫌なことはさっさと終わらせたい、という気持ちは。苦しいこと、辛いことはぱっぱーっと早送りさせて、楽しいことだけを実感できる人生になったら、どんなにいいだろう、と思ったことがあります。 ……そこそこ、いや、しょっちゅう…かな…(汗)

ただ、いざ未来で楽しいことを実感すると、それは、過去の辛いことや苦しいことが礎となっていることが痛いほどよく分かります。苦難の道をすっ飛ばして、楽しい結果だけが目の前にあったところで、何も実感が湧かない。苦難を乗り越えた後の楽しい瞬間だからこそ、他愛無いことでも凄く幸せに感じることだってある。
また、苦難の道のりは何も全部が全部苦しいことだけじゃない。九分九厘は苦しくても、ほんの僅かでも『楽しいこと』がどこかに転がっているはず。たった一粒の『楽しいこと』でも、救われることだってあるんです。「よっしゃ、まだ道のりは長いけど、頑張るぞっ」という気持ちを奮い立たせたり。

苦難を乗り越えた後に『楽しいこと』を味わっている時、

   「苦しかったし、辛かったけど、本当にいい思い出だった」

泥臭かった過去も、清々しく振り返ることが出来ます。


『ブルース・オールマイティ』や『ザスーラ』のように、超常現象や人知を超えた能力を得るパターンのコメディ映画は、日を追うごとに、発想も内容もパワーアップしていますね。展開はシンプルですしベタですけれど、笑える内容てんこ盛りである割には、力強いメッセージも込められているのも確か。あまり大掛かりに宣伝していない映画とはいえ、色々な人に支持されている、というのがよく分かります。
でも、それは映画の面白さもそうですが、偏に観る方々皆が、過去に置き去りにしてきた『大切なもの』を抱えているからなのでしょう。

   「もっと、家族と一緒の時間を作ってやるべきだった」

   「もっと、友達の意見に耳を傾けるべきだった」

   「もっとしっかりと仕事に取り組むべきだった」        etc...

時間というものは残酷なもので、どんなに願っても、どんなに悔やんでも、過去は決して戻ってません。また、過去を無かったことや、別の過去に仕立てることもできません。
だからこそ、楽しいと笑っていられる幸せな『未来』を望むのであれば、辛く苦しい『現在』でも、一歩一歩進んでいかなければなりません。後で公開しないために。忘れられない思い出として、自分と、自分の大切な人の記憶に残していけるように。

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2006/10/13 23:36 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie
痛烈な祝辞
父が囲碁の地方大会(といっても交流会みたいなもん)に参加しまして、どうやら初めて プロに勝った らしいのです。
(ちなみに父の囲碁は趣味の領域ですので、実力の程は…… まぁそれなりに(汗))


そんなわけで、家に帰ってきた時の父の有頂天振りと言ったら。
へべれけ状態になった酔っ払いよろしく、手がつけられないくらい浮かれておりました。

一応、家族で祝辞は述べたものの、いい加減クールダウンしてほしいとばかりに、チクリと釘を刺しておきました。


   「プロに勝ったの? ふーん。何歳くらい? 小学生?」

   「むしろ全盛期はとうの昔に過ぎた、無名無実の棋士なんじゃない?」

   「まぁ最近天気が不安定だからねぇ。体調悪くしちゃったんだよ。 40度の熱とか」


チクリどころか神経逆撫でするくらいの情け容赦ないツッコミの数々ですが、この日の父は何を言われてもへこたれませんでした。「フン。何とでも言うがいい!」とばかりに、扇子をあおいで威厳を振りまいておりました。


まぁ、もう少し夢を見させてあげようではありませんか。
そのうち現実を見ることになるんですから。

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2006/10/11 02:30 | Comments(2) | TrackBack() | Diary
新車を愛する者達

新車を購入した人のリアクションは非常に面白い。


車に向けて掌を「ほ~れほ~れ」と振りかざしてみると、

   「いやああぁぁぁっっ! 手垢つけないでええぇぇぇっっ!」


10円硬貨をちらつかせてみると、

   「ちょっおまっ! 俺の愛車に10円傷つけるんじゃねぇっ!」



近所迷惑も憚らずに怒声を上げる姿は、正に痛快。

でも、もし僕がやられる側だったら、多分マサカリ振り回して襲い掛かるかもしれません。
皆さん、くれぐれもやり過ぎには注意しましょう。

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2006/10/09 12:03 | Comments(0) | TrackBack() | Diary
[Review] ザ・センチネル/陰謀の星条旗

ザ・センチネル/陰謀の星条旗公益通報者保護制度』というのをご存知ですか?

大まかに言えば、内部不正を通報した人が、正しい行いをしたのに不当な扱いをされないように保護する法律です。
諸外国でも同様の法律が数多く制定されているように、昨今の犯罪は、外からの攻撃より内側からの侵食の方が多いのです。たとえ外部からの攻撃であろうとも、内部からの手引きがあったり、とか。

日本でも、自動車のリコール隠しから食品の偽装表示、果ては機密情報の漏洩に至るまで、内部による犯罪は大きく取り上げられました。ましてや、一国を動かす要人を狙う犯罪に至っては、「厳重に警備する」くらいですら生易しいのでしょう。基本的に、不用意に近づく人間は敵とみなす。内部関係者も、原則信用してはならない、みたいな。

けれど、もしそのような組織でさえも、内部関係者による犯罪が起こったとしたら     


物語は至ってシンプルでした。
大統領暗殺を画策する情報。それがシークレット・サービスにより仕組まれた陰謀だということ。関係者全員に対しポリグラフ(嘘発見器)をかけるが、疑わしい結果が出たのは何と主人公。
濡れ衣を着せられた主人公は、容疑者として追われながらも自身も真の犯人を追及するために奔走する。一体誰が、大統領暗殺を企てようとしたのか?

と、一見すると『Mission: Impossible』のような展開ですが、変な小細工や所々に散りばめられた真実に導く要素はあまりありません。サスペンス仕立てではあるけれど、推理力を働かせずに素で観ることが出来る映画です。
ただ、展開があまりにも速いので、それこそ本格サスペンスの要素がテンコ盛りの映画に仕上げると、きっと殆どついてこれる人はいなくなるのではないか、と。そういう意味では、展開の速さに丁度いいくらいのシンプルさだったと思いますが、やはりサスペンスを楽しみたい、という人にとってみれば、ちょっと物足りなかったのかも。

マイケル・ダグラス扮するピート・ギャリソンと、キーファー・サザーランドが扮するデヴィッド・ブレキンリッジの不仲のエピソードも、とりあえずちょこっと出してみました程度で終わってしまいましたし。

ハラハラしましたし面白かったのですが、先の展開が読みやすいですし、若干不完全燃焼気味の映画でした。でも観やすい映画であることは確か。

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2006/10/08 23:44 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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