観客の皆様にはお気づきでしょうが、ところどころで出てくる『ケイソウセン』。あれ、実は『慶早戦』を表しています。早稲田の大学生から見れば、自分達の漢字を最初に記すという意味で『早慶戦』、慶應はその逆、という意味なんです。
学校としてのプライドがあるとはいえ、世間一般としては「あ、そう」くらいにしか思わないでしょう。どちらに優位があるなんて特には思っておらず、どちらも平等で、どちらにも特性があり、どちらもどちらなりの強さがあるのだから。だから、野球とか、ラグビーとか、雌雄を決する戦いには日頃冷静に努めている人でも、手に汗を握ってしまう。
でも、当時の世界情勢は、いや、今でさえも『どちらにも尊重すべき特性、持ちえる強さ』というものは大多数の人が分かっていない。どちらの国にも、どちらの宗教にも、どちらの慣習慣例にも、尊重すべきところがあり、大切にしなければならないものがある。にも関わらず、自分達の優位性を示すかのように他を踏みつける。自分達以外を認めない。認めようともしない。
だから戦争に発展する。自分達の尻拭いのために、前途ある若者さえ戦地に借り出し、志半ばで生命が奪われる。
以前、NHKのドキュメンタリーで見た番組。
一つは、イスラエルとパレスチナの若者が、揃って広島原爆記念資料館を訪れたこと。原爆の恐ろしさ、戦争が与えた悲惨を目の当たりにしながらも、一人の若者は、「もし敵が攻めてきたら、きっと僕も銃を手にして戦うだろう。家族を守るために。きっとその敵が、今日行動を共にしたパレスチナ人であっても」。戦争の恐ろしさを目の当たりにしたとはいえ、彼らの心の根底に染み付いてしまった歪みは、そう感嘆には拭えないということ。
もう一つは、イスラエルでのプロサッカーの試合。ユダヤ人のチームと、アラブ人のチームとの試合。イスラエルではユダヤ人が多いから、アラブ人チームの観客席があるとはいえ、そのスペースは本当に微々たるもの。しかも試合中ずっと、ユダヤ人観客はアラブ人チームに対して、穢い罵詈雑言の嵐だった。彼らの身体的なことから、宗教・慣習に至るまで。それは試合が終わった後も続いていた。哀しいとか遣る瀬無いとか、もうそんな領域は超えてしまった感じでした。
そんな彼らが、この作品を観たらどう思うだろうか。
試合が終わった後、それまで敵対していた両校が、ライバルの応援歌や校歌を歌う。ライバルを讃えて。この作品の真骨頂。勿論映画館での鑑賞なので声には出しませんでしたが、慶應義塾の『若き血』は勿論、早稲田大学校歌も口ずさんで観ていました。
この先、学徒出陣で彼らは戦地へ赴く。もう二度と祖国の地を踏めないかもしれない。だからこそ、感慨一入の瞬間かもしれません。
それを彼らが観たらどう思うだろうか。それでも考えを止めず、自分達の優位だけを考え、他を弾圧するのだろうか。
この作品は、フィクションではありますが事実に基づいた作品だそうです。それまで人伝で曖昧だった最後の戦いも、僅かに残った記録などから徐々に浮き彫りになった物語。もう二度とグラブを、バットを持てないかもしれない、でも、自分達が生きた証を残しておきたいという、両校の選手の熱い想い。そして、熱戦を繰り広げながらも互いを讃える精神。
回顧主義の作品に終わらせたくない、今の、全ての世界の人たちに観てもらいたいと思う作品です。
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唐沢寿明氏にうだつの上がらない男は似合わないっ!
これまで演じてきた役の既成概念有る無しに関わらず、容貌から体型から風格から、スマートに洗練されすぎて『うだつの上がらない男』という役はどうも違和感ありまくりなのです。ここ最近で『うだつの上がらない男』がスマートに変わっていくのを、顕著に観る事ができたのは、『ハンコック』のウィル・スミスでしょうか。
しかし、その『うだつの上がらない男』が、過去に自分の仕出かした不始末を自分の手で消し去ろうと決起するわけですから、さらにそれが地球規模の出来事なのだとしたら、その心境の変化の表現するというのは非常に難しいと思います。それはもう、ただの『うだつの上がらない男』には出来ないことですから。
そういう意味で言えば、僕個人としては一番漫画と近いキャラクターに見えたのは、ヨシツネを演じられた香川照之氏です。
細かいところは多少原作とは異なるものの、基本としては原作に忠実に描かれていると思います。作品全体の雰囲気とすれば、『デスノート』+『ザ・マジックアワー』というようなものでしょうか。
改めて原作を読み直してみると、今でこそ「これは無理があるんじゃない?」という描写もあり、そういったところを忠実に表現されているため、やはり同じ感覚を憶えることがあります。が、それはきちんと事実となる情報を得ることができ、その情報の真偽を分別し慎重に取捨選択できるからこそ。盲目になりただ従順するだけの人間が多くなればなるほど、作品のような『無理』に見えることも『現実味』を帯びてくる。『デスノート』でもそうですね。悪人がどんどん消され、「悪いことをすれば消される」という現実味が帯び、さらにそれを先導する存在が現れると、どうしても人間は「自分は助かりたい」というためだけに、考えることを止め、盲従してしまう。今のような、全てが偽物の情報ではないけれど、一部の微妙に曲解された情報が、やがて大きな歪みを生んでしまうのと同じ。
漫画にも出てきますが、最後の方のケンヂの台詞は、正にその警鐘とも言える事ではないのでしょうか。「そんなお面をかぶっているから、現実が見えない」と。
いくつか不満はありましたけれどね。まぁ『デスノート』でもそうでしたが、映画作品として割り切って鑑賞しています。三部作とはいえ、2000年12月31日の血の大みそかに至るまでも結構物語は壮大です。それを2時間30分に収めるというのですから、並大抵には行きません。
しかし、僕としては、この作品ではオッチョが一番好きなので、オッチョ(ショーグン)のエピソードがかなーり削減されていることに不満を憶えてならないのです!
あとは、ピエール一文字の殺害シーンとか。ギャグ的な要素は皆無ではないにしろ、もうちょっとサスペンスフルな死に様でもいいと思うのですが。>竹中直人サン
第二章は、血の大みそかが勃発してから14年後の世界。浦沢直樹氏の作品としては珍しい、主人公の交代。ケンヂの姪で、17歳に成長したカンナが登場します。ほぼ『ともだち』によって牛耳られた東京が、世界が、どうなってしまったのか、それを観るのが楽しみです。
昨今、医師や病院に関する物語が漫画・ドラマ等で多く世に出ていますが、その多くが外科医のように思います。しかし、この漫画は基本は外科とはいえ、内科や脳外科、整形外科、薬剤や臨床技工士、看護師に至るまで、病院のあらゆるところの活躍ぶりを描いています。
僕は医学部出身ではありませんし、医療といっても応急処置と家庭の医学を少々、という程度ですので、本格的な医学用語や手術の術式を押し並べられても分かりません。が、そういった専門的な部分を出しながらも、なるべく分かり易く読み易くしているところが、この作品の特徴といえると思います。
そうとは言え、医療に関しては以前から興味がありましたので、そういう視点でこの作品を読んでいたのですが、最近は別の視点で読んでいます。
それは、『仕事のプロフェッショナル』の視点。
自分は今どこにいるのか、何をしているのか、何のためにここにいるのか、これからどうしたいのか。主人公・真東輝が幾多の困難に立ち向かい、乗り越えた時に自分の支えとなったもの。それは自分自身。自分の足元。自分がこれまで培ってきた軌跡。
それは、何も医療の世界だけに通じるものではなく、仕事に携わっている人全員に通用する真実でもあると思います。
果たして、今携わっている仕事に、誇りと自覚を以って着手しているか。その有る無しで、自分自身にも、同じ組織内の人にも、果ては自分の仕事の対象となる顧客に対しても、見方・接し方は違ってくると思います。
僕も過去に仕事上で悩んで、苦しんで来た時は、まず何よりも基本に立ち返ることにしています。まだまだ未熟ですし、これからも悩み苦しむことは多くありますけれど。途方に暮れるだけでは自分を見失いかねない。一旦立ち止まり、今自分はどこにいて、どんな状況で、この先どうして行きたいのかを見つめ直す。その先は、今の仕事を続けているかもしれないし、新しい仕事に着手しているかもしれない。でも何よりも、土台が一番大事だということをこの作品で強く感じました。
今、雇用形態の多様化、そして悪化が多く叫ばれています。日雇い派遣や残業の過多、人手不足なのに失業率は5%前後。
ニュースでも多く取り上げられ、国や地方の政策や保障がなっていない、とコメンテーターが叫ぶ毎日。でも、果たして本当にそれが本当なのだろうか、と、首を傾げることもちらほらあります。
仕事は、お金を得るための手段。でも、何かお金を得るために、自分のためだけに仕事をしている、という気がします。仕事をしている以上、対人関係は必須。なのに、自分以外の対象は蔑ろにされてしまっているような。
別に「自分のために仕事をするな」というわけではありません。スキルも賃金も、蓄積されるのは自分なのですから。でも、それを行使するのも、果たして自分のため? 仕事は、自分のためにしているもの? 今携わっている仕事は、一体誰のためのもの?
そういうことを自分自身に問いかけてみると、如何に自分の仕事に対する姿勢がお粗末だったかというのが分かり、途端に恥ずかしくなったのも事実です。
プロフェッショナルとしての自分像。イメージをしてみるとまだまだ遠く及ばない。一喜一憂するけれど、一喜一憂して全てが解決できるのなら苦労はしない。
自分が未熟者だということは別に恥ずかしいことじゃない。恥なのは、自分が未熟のままでいること、未熟である自分を認めないこと。それは人に対して傲慢である。
でも自分を未熟であることにコンプレックスを持ちすぎるのも、同じように人に対して無礼であり、冒涜である。
自分自身の今の立ち位置、振る舞いを考える、そしてこれからの自分をイメージする。そんなことを考えさせる作品だと思います。
他の観光地に比べ、愛知って、何かこの季節ならではの観光地や観光名所って少なくない? と超偏見で考えてしまっていた今日この頃(愛知県の皆様ゴメンナサイ)。
勿論、おいしいものならたくさんあるけれど、実のところ、僕はグルメにはそんなに興味を持っていなかったりします。まぁ旅行が趣味の人からすれば、旅行の醍醐味の一つを無駄にしていると言われそうな気もしなくもないし…
しかし、後々に調べたら、愛知県にもたくさんの観光名所があることを知り、自分の勉強不足に恥じました。でも、失礼を承知で正直に申し上げると、「これぞ!」といったインパクトに欠けているような気が……。
そういう意味で言うと、世界に名だたる企業として発展した『TOYOTA』というブランドは、やっぱり凄いなと思ってしまいました。
織田信長は、自分の居城として、安土に天守を構えたわけですが、もしそのまま自分の生まれ故郷である尾張を拠点にし、そこを終の住処としていたならば、一体、愛知、名古屋とはどんな世界、どんな都市になっていたのでしょう?
そんな突拍子な思いを馳せ、漂うままに赴いた愛知旅行でございます。
但し、名古屋と言えど侮るなかれ、交通網が結構発達しているのです。
名古屋出身の友人から聞いた話ですが、デザイン都市として整備された街であるからこそ、車が走る道路だけでなく、公共交通網も充実しています。
名古屋は、名古屋城の跡地として構える名城公園界隈だけでなく、犬山市、そして、かつて『愛・地球博』として愛知を世界への環境の発信地とした、『愛・地球博記念公園』にも足を運んでみました。
開幕当初は完全予約制、それでも人気が衰えることを知らない『サツキとメイの家』に、いよいよ突入! って、結局今も、完全にフリーで入れるわけではなく、入園のチケットを購入し、30分交代で見学するのみ。
僕は『となりのトトロ』を、DVDなりで何回も観ましたし、今でも作品の大ファンです。が、さすがにブームも過ぎたし、「ファン垂涎の必見のスポット!」という気持ちではありませんでした。以外にドライなのね……
でも、家の再現度はとてつもなく高く、また、所々でお茶目な細工も仕掛けられていました。今でもこの公園の人気スポットなのですが、個人的には、やっぱり静かな、独り占めしたい環境の時に行きたいな、と思います。贅沢な悩みですけれど。
犬山市と言えば、やはり犬山城。現存する4つの天守のうちの一つだからか、犬山城の周辺は、どこか懐かしい江戸時代の街並みが軒を連ね、様々なお土産を堪能することが出来ました。
が、犬山駅から犬山城の街並みまでが、ちょっと寂しく、シャッター街になってしまっている一角もあるようで(もしかしたら曜日の関係かもしれませんが…)。
ただ、これはあくまで犬山城周辺を観光しただけの感想。もし、もうちょっと足を伸ばしてみたら(ってそうなると岐阜の方になりますが)、きっと別の、違った面の景色を堪能できるのかもしれません。
やっぱり、桜や紅葉といった、その季節ならではの観光名所ってあると思うんですよ。まぁそれはお決まりで押さえておく、という感じで。ただ、それだけでなく、その季節の景色を十分につぶさに垣間見て、「あ、もしかしたら、この季節だったら、もっと違った綺麗な景色を見られるかもしれない」というのも、一つの醍醐味ではないかなと思います。
そういう意味では、この名古屋を発とする観光は、なかなか洒落込んだものになったかな、と思います。
勿論、おいしいものならたくさんあるけれど、実のところ、僕はグルメにはそんなに興味を持っていなかったりします。まぁ旅行が趣味の人からすれば、旅行の醍醐味の一つを無駄にしていると言われそうな気もしなくもないし…
しかし、後々に調べたら、愛知県にもたくさんの観光名所があることを知り、自分の勉強不足に恥じました。でも、失礼を承知で正直に申し上げると、「これぞ!」といったインパクトに欠けているような気が……。
そういう意味で言うと、世界に名だたる企業として発展した『TOYOTA』というブランドは、やっぱり凄いなと思ってしまいました。
織田信長は、自分の居城として、安土に天守を構えたわけですが、もしそのまま自分の生まれ故郷である尾張を拠点にし、そこを終の住処としていたならば、一体、愛知、名古屋とはどんな世界、どんな都市になっていたのでしょう?
そんな突拍子な思いを馳せ、漂うままに赴いた愛知旅行でございます。
但し、名古屋と言えど侮るなかれ、交通網が結構発達しているのです。
名古屋出身の友人から聞いた話ですが、デザイン都市として整備された街であるからこそ、車が走る道路だけでなく、公共交通網も充実しています。
名古屋は、名古屋城の跡地として構える名城公園界隈だけでなく、犬山市、そして、かつて『愛・地球博』として愛知を世界への環境の発信地とした、『愛・地球博記念公園』にも足を運んでみました。
開幕当初は完全予約制、それでも人気が衰えることを知らない『サツキとメイの家』に、いよいよ突入! って、結局今も、完全にフリーで入れるわけではなく、入園のチケットを購入し、30分交代で見学するのみ。
僕は『となりのトトロ』を、DVDなりで何回も観ましたし、今でも作品の大ファンです。が、さすがにブームも過ぎたし、「ファン垂涎の必見のスポット!」という気持ちではありませんでした。以外にドライなのね……
でも、家の再現度はとてつもなく高く、また、所々でお茶目な細工も仕掛けられていました。今でもこの公園の人気スポットなのですが、個人的には、やっぱり静かな、独り占めしたい環境の時に行きたいな、と思います。贅沢な悩みですけれど。
犬山市と言えば、やはり犬山城。現存する4つの天守のうちの一つだからか、犬山城の周辺は、どこか懐かしい江戸時代の街並みが軒を連ね、様々なお土産を堪能することが出来ました。
が、犬山駅から犬山城の街並みまでが、ちょっと寂しく、シャッター街になってしまっている一角もあるようで(もしかしたら曜日の関係かもしれませんが…)。
ただ、これはあくまで犬山城周辺を観光しただけの感想。もし、もうちょっと足を伸ばしてみたら(ってそうなると岐阜の方になりますが)、きっと別の、違った面の景色を堪能できるのかもしれません。
やっぱり、桜や紅葉といった、その季節ならではの観光名所ってあると思うんですよ。まぁそれはお決まりで押さえておく、という感じで。ただ、それだけでなく、その季節の景色を十分につぶさに垣間見て、「あ、もしかしたら、この季節だったら、もっと違った綺麗な景色を見られるかもしれない」というのも、一つの醍醐味ではないかなと思います。
そういう意味では、この名古屋を発とする観光は、なかなか洒落込んだものになったかな、と思います。
『愛知県』の写真集についてはこちら

網目のように首都高速が走り、それを取り囲むような超高層ビル。皇居や浜離宮、新宿御苑といった広い土地があるとはいえ、基本的には雑多でこれでもかというくらい建物に埋め尽くされている都市。そんなところに、スパイダーマンやらスーパーマンやらが登場して超人的な戦闘を繰り広げたらどうなるか。
堂々と会社を休め……ゴニョゴニョ、基い! 大迷惑ですがなっ!
交通網は寸断されるはビルは倒壊するは怪我人・死者は増大するわ、で……
とはいうものの、今でこそ彼らが絶対に必要とされるようなシチュエーションは起こっていないものの、万が一そんなことが起きれば、どうしても多少の破壊は否めませんもの。だってほっとけば彼らのアクションによって破壊される以上の損害を被るかもしれませんので。
しかしそれでも、人間は素直というか正直というか、やっぱり自分が一番可愛いのは世の常。もしかしたら死者多数かもしれない大惨事になるところを、結局怪我人数名で済んだのに、その後の自分の生活に多少の支障が出ると分かるや否や、その場を救ったスーパーヒーローに非難轟々。あれではヒーローもやる気を無くしますよ。
というわけで、今作のヒーロー・ハンコックは、ほとんど気まぐれに自分のやりたいように人助けをして、その後どんな損害が出ようとも「ゴチャゴチャぬかすな」的な態度を取ってしまうようになってしまったのです。でも、多分最初はもっと丁寧だったのではないでしょうか。それが、結局助けられた人間の自分勝手な可愛さのあまり、破壊行動にケチをつけられ、徐々に見放されて行くのですから。もうちょっとその過程を描いて欲しかったな、というのが正直なところです。
一人の男を助けるところから、彼の運命は大きく一転します。
彼を必要としてくれる存在が確かにいること、そして彼の出生の秘密。何故存在するのか、どこから来たのか。そして「やはり存在していたのか!」の、もう一人の超人的パワーの持ち主。その者との意外な関係。話はどんどん風雲急を告げていくのです!
今作は予告編からしてハチャメチャ劇が多かったので、割とコメディタッチな作品なのかなと思っていたら、案の定そうでした。お下品な台詞の連続はもとより、「これ狙ってるだろ!」というものまで。
さらには、シャーリーズ・セロン様の存在。彼女の作品はまだ数本しか鑑賞していないのですが、全てシリアスな内容のだったり、社会的な側面を持つ作品が多かったのです。が、ウィル・スミスと息がピッタリ、身体を張った、しかも家を破壊してしまうくらいの「ボケとツッコミ」の応酬がスゴイ! 新たなセロン様の側面を観たようで面白かったです。
今までにない斬新なスタイルの、ドタバタ風アクション・ヒーロー映画。是非、映画館で笑って楽しんでいただければと思います。