あのね、やっぱりカンフー映画や武侠映画にはね、ストーリーは要らないと思うの。要らないというと語弊があるけど、極力削ぎ落として、アクションエンターテインメントに重点を置いたほうがいいと思うの。
ホラ、やっぱり主人公はジャッキー・チェンだし。アクションの中にもどこかで笑い(=エンターテインメント)の要素を入れてくるしね。ここで、シリアスな物語を挟むことによって(勿論挟み方にもよるんだけれど)、中途半端な映画になってしまうのね。今回も、シーンの切り替え方も含めて、正にそれが出てしまった映画になっちゃったよね。
とまぁ、『PROMISE』に続いてヤッパリネ、という感じの映画でした。
ただ、『PROMISE』でのアクションシーンは、あまりにも歪んだ形でCGとか最新(?)技術を使ってしまっているため、もはや笑うどころの問題ではない映画に仕上がってしまったのですが。もちろん、物語の組み立て(の訳分からなさ(笑))は、『PROMISE』と同じ部分があるにせよ、アクション部分はしっかりと笑わせていただきました。
これぞ、ジャッキー・チェンのアクションの真骨頂、と言うべきか。この部分だけは、『レジェンド・オブ・ゾロ』と似たような感じがします。客観的に観れば、四角いジャングルで戦っている者たちを囲んで、闘牛やコロシアムを観る観客のような感覚です。
話の流れとしては、考古学者のジャック(=現世)が、毎日のように秦の時代に生きた蒙毅将軍(=前世)の夢を見て、その史実を解明するために、色々な発掘をしたり諸所奔走(要はアクション)する物語。
シリアスな前世を描くに対して、エンターテインメント満載の現世を描く、という対極は、構成としては分かりやすかったです。
が。前世の話も途中で登場人物が多数出てきたこともあり、人物相関がよく分からなくなったりしてしまいました。まぁ、これは単に自分の勉強不足なんですがネ。もし事前に情報収集するのであれば、中国史の始皇帝の時代を勉強するのがいいかもしれません。
やっぱりこの映画も、最近の中国映画の例に漏れず、アクション映画として楽しみたい人向けです。
まぁ、ジャッキー・チェンが出演する、という時点で、それ目的で観る人が多いと思いますが。
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