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2017/10/23 20:45 |
[Review] 南極物語 - EIGHT BELOW -
南極物語この映画のオリジナル版が公開されたのが、1983年。僕はまだ幼稚園児。20年以上前の話になる。
内容はもう覚えていない。でも『観た』事実は何となく覚えている。その時の『命の輝き』に心打たれたことも、何となく覚えている。当時の物語を思い出そうという意図で観たわけではない。当時の感動を呼び起こそうという意図で観たわけではない。けれど、『南極物語』という題名が、かつて心の奥底に封じ込められた記憶を揺さぶられるような気がしてならない。

オリジナル版とリメイク版を比較する、という観方をかつてしたことがあり、リメイク版に非常に幻滅した記憶がある。同時に、そういう観方が間違っていることにも気づく。
たとえ話の道筋が違っていても、オリジナル版とリメイク版は全くの別物。そういう意味で、オリジナル版の記憶がないことは幸いだった。ハリウッドでは『EIGHT BELOW』という名の映画に入り込むことができた。


「生キタイ」
「死ナセナイ」


たとえそれがドッグトレーナーの指導による演技の賜物だとしても、犬たちの生命力の強さと生きることへの執着には、圧倒せざるを得ない。全ての命を凍てつかせる世界の果ての地獄の中で、自分が生きることだけでも精一杯なのに、主人と交わされた約束をただひたすら守るために、ただの一頭たりとも死なせないと振り絞って生きた犬たち。
結局、志半ばで命尽きた仲間もいてしまった。たとえもう動くことの無い変わり果てた姿になっても、愛しむ様に体を舐めるシーン、でも自分が生き残るために、遺体を置き去りにせざるを得ず、後ろ髪を引かれる思いでその場を離れるシーンは、胸が苦しくなる。

難を言えば、これはハリウッド映画だからなのか配給元がディズニーだからなのか分からないが、変にBGMが多いことだ。それも仰々しいオーケストラ。
正直言って、これは必要ないと思う。命の鼓動に耳を澄ませられないからだ。犬たちの生きる力に感情移入する妨げになってしまっている。あらぶる自然に対抗する犬たちの果敢な戦いを感じ取るのなら、余計なBGMは必要ない。
また、かたや犬たちの心配をする人間側のドラマは、あまり悲壮感が見られず、どこか冷めた感じがある。「犬たちを置き去りにせざるを得なかった」ところがより強調されれば、何としてもすぐに犬たちを連れて帰りたいという感情が強調されれば、より感情移入できたであろう。


兎にも角にも、犬たちの生命力と絆の強さに感嘆する。
オリジナル版と比較する必要は無い。これを一つの『オリジナル』の映画として、命の鼓動を感じ取って欲しい。
なーんて、固い口調で静かに語ってみたものの、
実際に映画を観たら、もう犬のかわいさに メ ロ メ ロ 

誘拐してでも飼いたいと思ったのは、きっと僕だけではないはず。(←危険)


また、この映画は子供たちにも『命の鼓動』を観て欲しい、感じて欲しいという意図があったから、どこか「無難に終わった」という感じがあったのかもしれません。
でも、それは高倉健主演の『南極物語』とは別物。パンフレットでも、フランク・マーシャル監督がおっしゃっているように、これは命を犠牲にする事で感動を呼び起こすものではなく、生きる喜びを描いたもの。そういう意味では、誰もが観やすく、且つコンセプトを引き出す映画に仕上げたのだと思います。

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2006/03/24 22:11 | Comments(0) | TrackBack(0) | Review - Movie

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