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2024/04/19 10:03 |
[Review] THE CORE
THE CORE地球を滅ぼす元凶を探り、その動きを止めたり破壊する事によって、地球の未来を紡ぎ続ける、ネイチャー系ミッションスペクタクル映画です。

迫り来るハザードが、宇宙からの飛来物だったり、自然破壊だったりと、あまりにも人間の生活に遠すぎたり、近すぎたり、というは、まぁお約束なのでしょう。この作品は、いわゆる『地球の核』が止まる事による、地球が宇宙の星として発する電磁波の異常や気候の異変を物語ったもの。あからさまに人間の生活とは遠い存在のように見えますが、何せ自分たちの大地の遥か下で発するハザードなので、意外と近かったり感じたりします。


『アルマゲドン』と同じように、こういう系統の映画は、話の先が割りと読めてしまうんです。複数の科学者が、地下にもぐって地球の核を元に戻す、というあたり。
ミッションは必ず成功する』+『必ず誰かが死ぬ』という構図は、もはやお約束でしょう。
ただ、地球の核を止める原因が、正に今人間が直面している自然環境と同じように、人間が仕出かしたテクノロジーだったとは驚きでした。自分の力に溺れきった人間が、逆に自分たちの生活を脅かしてしまう。言うまでも無く、これは、今生きる全ての人間に対する警鐘の意味も含まれているんだと思います。


若干興ざめの部分といえば、『アルマゲドン』のような、普通に仕事し、普通の生活を全うしている石油発掘の泥臭い男達みたいなのが主人公ではなく、地球物理学や、宇宙飛行士といった、スペシャリストが主人公である、ということ。
「自分たちの生活を、これからを守りたい」という、身近な視点に立つのではなく、あくまで客観的なデータをもとに行動しているところが、何となく淡々としていて、観ている人間としても、感情移入しにくい部分があります。が、逆にこの映画が最も主張したいのは、キャラクターの心情ではなく、人間が引き起こすハザードというのは、今目の前にあるもの、突拍子の無いところから飛来してくるものだけではない。意外なところから、意外な形で襲い掛かってくる、ということを、メッセージとして伝えたかったのだと思います。
純粋に『人類に迫り来る脅威』を物語っている、という点において言えば、「地球の核が止まる」という発想は、自然科学大好き人間である僕にとってすごく大好きな題材であります。

宇宙とはまた違う意味で、地底の世界もまた人間が焦がれて止まない未知なる世界。
その未知なる世界の表現も、若干荒いのでは? と思いつつも、魅了されるものがあると思います。
風味は若干薄いものの、単なるSF映画ではないサスペンスフルな物語構成も面白いですよ。

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2004/11/08 08:14 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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