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2024/04/20 21:05 |
[Review] ディープ・インパクト
DEEP IMPACT1年も経たないうちに、地球を滅ぼすようなディザスターが襲い掛かり、


そのディザスターに、人間はなすすべも無い。


国が建設した地下避難地区も、収容できるのはたったの100万人。


それも、抽選で選ばれた者のみ。


もし、貴方だけが選ばれたら、もしくは選ばれなかったら、


もし、貴方の大切な人だけが選ばれたら、もしくは選ばれなかったら、


貴方はどうしますか?




これは、スペース・ハザードを題材にしたスペクタクルSF映画、というよりも、くっきりと生と死を分け隔たれてしまった人間たちが織り成す、ヒューマン・ドラマ。この映画の本当の見所は、スペクタクルでもスペース・ハザードに対抗する人間の英知と科学の結集でもなく、あくまでそこに生きる人たちの物語です。

人類だけでなく、地球上の生きとし生けるもの全てが絶滅するかもしれない危機を前に、人間は何一つなすすべが無く、理不尽なまでに運命が分かたれてしまいます。それは、アメリカ合衆国が建設した地下避難都市。
危機が過ぎ、地上が灰燼と化しても、普通に地上に出られるまでの2年間、地下として暮らすことになります。ただ、収容人数は100万人。未来に残して生きたい人材以外は、全て抽選で選ばれる。

選ばれなかった人は、どんな気持ちで、選ばれた人を見送るのだろう。
生きたい、死にたくない、という気持ちを無残に踏みにじられて。
選ばれた人は、どんな気持ちで地下避難都市に入るのだろう。
諸手をあげて喜ぶことなど出来ない。だって、自分の大切な人を置き去りにしたから。


この物語に登場する人物は、他生の縁もあるにせよ、ほとんど全く別の物語として遂行し、そして、それぞれの道を選択します。

モーガン・フリーマンが扮するトム・ベック大統領は、最悪人類全滅を防ぐために、少数に絞り、あとは全滅しても仕方ない道を選びました。
ロバート・デュバルが扮するスパージャン・タナー船長は、少しでも多くの人類が生き残るために、自分たちの命を犠牲にしました。
イライジャ・ウッドが扮するリオ・ビーダーマンは、自分だけがのうのうと生きることを許さず、例えどんな苦難が待ち受けていようとも、愛する人と生き続けることを選びました。
ティア・レオーニが扮するジェニー・ラーナーは、愛する人が置き去りにされることを許さず、自分が身代わりになりました。

数分後に自分の命が消えてなくなりそうな極限の中で、どれが正しく、どれが間違いか、なんてありません。たとえどんな選択であろうとも、「誰かの為に」行動した結果なのですから。


『全員が生き残る道』が閉ざされた世界。
貴方は、どんな生き方を選びますか?

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2004/11/07 13:22 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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