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2024/04/20 15:48 |
[Review] Mission: Impossible III
Mission: Impossible IIIトム・クルーズ、走る走る走る走る走るー!!


久々に目が回るようなアクション映画を観たような気がします。
マイケル・ベイ監督の映画や、『Mission Impossible』のような、アクション系ハリウッド映画が最も大好きな、超のつくド派手最新テクノロジー・アクション映画というのは、今や定番中の定番になってしまったような気がします。落ち着いた雰囲気や、知能戦、ラブ・ストーリー等を主に観る人にとって、たまに観る超ド派手アクション映画というのは、物凄くスカッとするものなんでしょう。

かく言う僕もその一人です。何も考えずに、ただ眼前に繰り広げられる最新テクノロジーを駆使した市街戦や、あまりにも火薬の含有量多いだろう! って言わんばかりの爆発物の応酬を観ると、結構ワクワクするんですよね。例えそれが、何のひねりも無く、二番煎じのB級アクション映画であったとしても。


だから、『Mission Impossible』が、他のアクション映画とは一味違うアクション映画たりえるために、何を以って映画の深みを持たせるのか。正に、この映画に課せられた『Mission』なのではないかと。

その一つが、敵か見方か分からなくなる『人物相関』。
ミッションをこなしていくたびに、どんどん話の展開の進度が急激になり、例え組織内とはいえ、誰が敵で誰が見方か分からなくなる。一旦、味方だと思っていた人が、ひょんなことから敵と判明したり、「敵だ」を仕向けられた人間が、実は味方だったり。
まるで物語全体を、掌の上で転がすような、いわゆる神気取り野郎を、如何にねじ伏せ、自分が自分自身に課したミッションをこなすか。予期しない登場人物の関わり方が、この物語に深みを与えているんだと思います。

もう一つは、ローテク・ミッション(いや、まぁローテクと言えるほどでもないのですが(笑))。
まぁ、いわゆる敵方もハイテクを駆使してくるわけで、勿論、味方のハイテクを封じる作戦にも出てくるわけで。攻撃するもの、通信するもの、敵を撹乱するもの、何もかも奪われ、尚且つ愛する人も囚われの身になった時に、如何に機転を利かせ、人質の居場所を探り、無事奪還&ミッションを遂行させるか。というのも注目なのではないかと。
宇宙戦争』を彷彿させるような、トム・クルーズの脚力。跳躍じゃないですよ。あくまで走る方。


と、まぁ、無い知恵絞って色々とうんちくたれてみましたが、そんな複雑なまだるっこしいこと考えずに、純粋にアクション映画を楽しむ、というだけでも、一見の価値はあるかと思います。
映画版『
デスノート』とはまた一味違う、退屈な日常に飽きてきた人のために…!
勿論、今作は『Mission: Impossible』『Mission: Impossible II』を観ていなくても十分に楽しめる映画ですが、やはり登場する人物そのものやイーサン・ハントとの繋がりの背景とか、難解なミッションの数々の礎を理解するには、過去の映画を観ずにはいられません。


Mission: Impossible『Mission: Impossible』は、派手なアクションや銃撃戦は少なめ。しかし、諜報活動を超えた頭脳戦、『誰が真の敵か』を見抜くためのミステリー仕立ての物語構成、成功と失敗が紙一重の作戦の数々が、とても面白かったです。

というか、初っ端から作戦失敗、仲間のほとんどが死ぬなんていう、いきなりそれかよ! という、予想を反するとか、裏切るとか、そんな生易しい言葉で語りつくせないオープニングは、もはや筆舌し難い域に達しています。
単純に、『ほとんど不可能に近いミッション』→『仲間の協力も得て、知力体力時の運全てを駆使して成功』という図式に則っただけではない、幾重にも裏が存在するようなサスペンス。
正に、『Misson: Impossible』シリーズの根幹が、この作品にこめられているのでしょう。

派手さは昨今のアクション映画としては地味な方ですが、『スパイ大作戦』の、正に『スパイ』たる手に汗握るような隠密行動の数々に、魅了されずにはいられませんでした。

ラストのシーンは、個人的にはあまりいただけませんでしたが。
あれだけ、音もほとんど無く静かに、でも一切のまばたきも許せないほどの緊迫した空気の中でミッションをこなしていったのに、最後の最後で、それこそ人間の体力ではあり得ないだろう、というアクションは、楽しかったけれど若干興ざめ。
というか、あのアクションもトム・クルーズご本人がやったのかな……。ワン・テイクで撮りきらないと命がいくつあっても足りないような気がしますヨ。



Mission: Impossible II某掲示板では、『Mission: Impossible II』について、酷評とまではいかないまでも、あまりいい評価ではないみたいです。そりゃまぁ、『スパイ』と名乗るからには、通常ならば『隠密』の行動で然るべきところなのですが、むしろ銃撃戦や爆撃の派手さのほうが際立って際立って。
アクション映画としては興奮冷め止まぬ、という感じなんでしょうけれど、スパイ映画としては、若干『負の遺産』にもなりかねません。

ちなみに、『Mission: Impossible III』でも、少なからずこの『負の遺産』は出てしまっているようで。個人的ではあるのですが、「派手なアクション=Mission: Impossibleの代名詞」という図式は成り立たせたくない、というのが率直な感想です(別にアクション自体を否定しているわけではありませんが、本質である『スパイ行動』を、アクションの中に埋没させたくないのです)。
『Mission: Impossible III』は、ミッションそのものの一部としてアクションが組み込まれているので、それはそれで違和感が無いからまぁいいとして、『Mission: Impossible』ならびに『Mission: Impossible』は、どう観ても敵との駆け引きや頭脳戦・心理戦を表に出すべき映画でしょう。あまり余計なアクションは必要ないと思います。

ただでさえ、『Mission: Impossible』のラストシーンの、まるで唐突といわんばかりのアクションシーンにいただけない、と思ったのに、『Mission: Impossible II』のラストシーンのアクションは、もっといただけませんでした。
カーチェイスも格闘シーンも、無駄に長すぎ。
イーサン・ハントを徐々にハメていく敵方の罠のシーンや、それぞれの変装技術を駆使した騙し合いに、観ているこっちもワクワクさせられたのに、ラストシーンの、これでもか、というくらいのカーチェイス、格闘シーンに、今までの興奮が全て萎えてしまいました。「ここまで来てそりゃねーべよ」って言いたくなるくらい。

最後の最後で詰めを誤りましたね。>ジョン・ウー監督

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2006/07/01 23:19 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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