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2017/06/28 14:21 |
[Review] グラン・ブルー
グラン・ブルー正に、押しも押されもせぬ海バカ映画ですな。人が、空気や水や食物を欲して止まないのと同じように、誰よりも何よりも海を欲してならない男たちの、大人子供ならぬ子供大人の熱き戦い。

フリーダイバーの主人公の二人は、図体だけは一人前にデカいクセに、一人は、まだオトナの世界を知らぬ存ぜぬようなあどけなさの残る少年、もう一人は、無理矢理自分を大人ぶってみせて、結局自分の欲するものを貪欲に求めるガキ大将。「自分はオトナの社会を知っているんだぜ、汚れた世界を垣間見ているんだぜ」と、どこぞの大将のように振舞っていても、自分の愛する海を目の前にすると、まるでオモチャを買ってもらえない子供が泣き叫ぶかのように、必死になって、海の『全て』を自分のものにしようとする。

海は、この二人にとってみれば、さしずめ大人は立ち入ることも見ることさえも許されないネバーランド。
だからこそ、純粋に無邪気に貪欲に海を欲するかのように、どこまでも深くダイビングをするのかもしれません。陸に生きる人の身でありながら。
そして、あまりにも海を欲してしまうが故に、沢山のものを失ってしまう。それに気づかず、それでも海を欲してしまうところが、彼らの子供であるが故のところなのでしょう。

ですが、そんな二人が主人公だから、シチリアの美しい海も、波間に戯れるイルカたちも、現実でありながらまるで空想の世界の動物であるかのように、映えるんですね。物語の端々に登場する、人魚という単語。まるで、本当に人魚が海の中に実在するかのように。最後のシーンで、イルカがジャックを誘う場面は、正にその象徴なんだと思います。

少子高齢化、両親の共働きなど、色々と子供に負担が大きく圧し掛かるご時世。早くに大人の思考に辿り着きすぎたために、一部で自分の手を血に染めてしまう事件も多く勃発しています。いわゆるアダルト・チルドレン現象が頻発している中で、いや、そんな中だからこそ、こういう熱血魂溢れる子供大人の映画を鑑賞するもの、いいのかもしれません。


ちなみに。
子供子供とやたら騒いでいますが、別に否定的に使っているわけじゃぁあ~りませんよ。100%とは言い切れませんが(汗)
むしろ、こんなことしている僕も十分子供ですがね…


しかもこの映画、実在する人物を元に作られたんですねー。
ジャック・マイヨールは、1927年上海生まれのフランス人なんだそうです。フリーダイビングを始めたのは、実に30歳になってから!
晩年は鬱病になり、2001年12月に、自室で自殺してお亡くなりになったんだそうです。映画に比べたら、現実の方がよっぽど大人ですね…

謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます。

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2006/06/30 18:56 | Comments(0) | TrackBack(0) | Review - Movie

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