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2024/04/17 00:39 |
[Review] K-20 怪人二十面相・伝
K-20 怪人二十面相・伝この冬に公開された作品を、そんなに数多く観ているわけでもないのに、何故か勝手に「この冬の一押し作品はコレ!」と言ってしまう作品。しかも出てくる俳優さん・女優さんたちが、三谷幸喜監督の作品に引けを取らないくらいのゴージャスさ。しかも、単にゴージャスだけでなく、それぞれの立場や演じ方が面白いくらいに絶妙で、終わるまで楽しく観賞することができました。
何と言ってもこの作品でツボだったのが、かの有名な探偵『明智小五郎』を演じる仲村トオル氏でしょう。なにぶん、シリアスな役とか固い役、それも割りと悪役に近いが多かったのですが、「こ、こんな一面(というか演じ方)があるとは!」と、良い意味で驚きを隠せませんでした(当然、僕の不勉強であるが故ですが…)。また、羽柴家の令嬢役の松たか子氏。多分、単なるか弱いお姫様に過ぎない役柄だったら、絶っっっ対似合わなかったと思うんです。しかし、やはりそこは違ってました。単なる守られるだけではなく、その破天荒と言うばかりの行動が繰り広げられるのですから、「やっぱりこうでなくっちゃ!」と(勝手に)納得してしまいました。勿論、令嬢ならではの世間知らずや天然ボケっぷりのギャップも面白かったです。


最初は割りとシリアスな場面が続きましたが、中ほどになってから徐々に笑いとキャラクターのはっちゃけた行動が次第に大きくなり、最後の最後で、怪人二十面相の正体が明らかに。
結構最初のうちから、二十面相が素顔を出すようなシーンがあって、「あれ?」と思った次第です。だって、この作品のキャッチフレーズは、『怪人二十面相は誰だ!?』。こんなに早々と正体を明らかにしていいのか? と疑問に思ってしまうのも無理はありません。となると、この作品のクライマックスの醍醐味は、如何にして二十面相を捕まえるか、もしくは二十面相の盗みの野望を阻止するか、というところになるのです。
が、クライマックスに差しかかろうとする瞬間に、「明らかに、主要登場人物の誰かが二十面相である」的な展開がありました。しかし、不覚にもそのことをあまり用心深く考えていなかったのです。そして、早々とさらした顔でさえ、実はフェイクであったことには本当に脱帽しました。単純に素直に鑑賞すれば、本気で「二十面相にやられた!」と思わずにはいられないフェイク。二十面相の口上を聞けば、なるほどと思うかもしれませんが、普通は誰しもそうは思わないでしょう。固定観念を逆手に取ったフェイクです。

そして二十面相は、ターゲットにした獲物を、果たして盗むことが出来るのか。それとも、阻止されてしまうのか。それは是非劇場でご確認ください。やっぱり、アクションとかサスペンスには無い、純粋なエンターテインメントを鑑賞するものいいですね。

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2008/12/23 15:48 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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