あの『ドラゴンボール』が、ハリウッドで実写として映画化される。そんな話は、かなり前から耳にしておりまして、その瞬間から、「過度の期待は禁物の作品だな」と思っていました。公開に至るまでの間、いくつかのカットがCMとかニュースの芸能情報とかで取り上げられ、その思いはさらに強く募ったものです。鑑賞する機会があっても、決して原作と同じ目線で観てはいけない、これは、オリジナルの作品なんだと自分に言い聞かせ、そしていざ鑑賞。
全くのオリジナルの作品としてでも、どうにもならない作品と感じてしまいました。
本当に、原作にインスパイアされて作ったのかなぁ、と首を傾げてしまうところがてんこ盛りなのです。というより、パロディに近いところも感じてしまいます。
だって、主人公の悟空ですが、どちらかというと『GS美神 極楽大作戦』の横島忠夫だろ! と思ってしまうのです。『普通の高校生』、『いじられキャラ』、『だんだんと強くなる』。こんなに共通のキーワードが揃っていて、違うとは言わせないくらい。
また、今作の悟空が『気』を習得するのにも、原作のような純粋に強くなりたいという気持ちもあることにはあるのですが、どちらかというと煩悩に近いのです。ますます横島忠夫とそっくりになってきましたね~。
先ほど、「本当に原作にインスパイアされたのか」というふうに申し上げましたが、だからといって変に原作の部分を取り入れなくてもいいようなところもちらほら。その最たる例が、日本語読み。例えば、先ほどの『気』についても、普通に"energy"とか"power"とか"aura"でいいと思うのに、ご丁寧にキャストの皆さん"ki"と発音していらっしゃって、ものすごくマヌケに聞こえてしまうのです。
そして最後の、ピッコロ大魔王との対戦。
短すぎでしょう。折角のクライマックスなのに。
えっ、もうこれで終わり!? という尻切れトンボ感は否めない終わり方です。その他にも、様々な戦闘シーンがありましたが、中国の武侠映画の観すぎでしょうか、どうにも遅く感じてしまい、肉弾戦のスピードや歯切れのよさがあまり感じられなかったのです。
エンドロールが終わり、映画館が明るくなってさあ帰ろうかとした時の、観客の皆様のビミョーな渋い顔は忘れられません。期待を寄せてはいないにせよ、全くの別作品としてもちょっとこれは…… という感じです。
それとも、この作品自体が続編モノですから、最初の一作目は、簡単なジャブ的な位置づけなのでしょうか? だとしても、オリジナルのドラゴンボールならではの作品として、丁寧に作ってほしかったなと思う次第です。
いずれにしても、過度の期待は禁物。一種のB~C級アクションムービーとして、気楽にお楽しみください。
全くのオリジナルの作品としてでも、どうにもならない作品と感じてしまいました。
本当に、原作にインスパイアされて作ったのかなぁ、と首を傾げてしまうところがてんこ盛りなのです。というより、パロディに近いところも感じてしまいます。
だって、主人公の悟空ですが、どちらかというと『GS美神 極楽大作戦』の横島忠夫だろ! と思ってしまうのです。『普通の高校生』、『いじられキャラ』、『だんだんと強くなる』。こんなに共通のキーワードが揃っていて、違うとは言わせないくらい。
また、今作の悟空が『気』を習得するのにも、原作のような純粋に強くなりたいという気持ちもあることにはあるのですが、どちらかというと煩悩に近いのです。ますます横島忠夫とそっくりになってきましたね~。
先ほど、「本当に原作にインスパイアされたのか」というふうに申し上げましたが、だからといって変に原作の部分を取り入れなくてもいいようなところもちらほら。その最たる例が、日本語読み。例えば、先ほどの『気』についても、普通に"energy"とか"power"とか"aura"でいいと思うのに、ご丁寧にキャストの皆さん"ki"と発音していらっしゃって、ものすごくマヌケに聞こえてしまうのです。
そして最後の、ピッコロ大魔王との対戦。
短すぎでしょう。折角のクライマックスなのに。
えっ、もうこれで終わり!? という尻切れトンボ感は否めない終わり方です。その他にも、様々な戦闘シーンがありましたが、中国の武侠映画の観すぎでしょうか、どうにも遅く感じてしまい、肉弾戦のスピードや歯切れのよさがあまり感じられなかったのです。
エンドロールが終わり、映画館が明るくなってさあ帰ろうかとした時の、観客の皆様のビミョーな渋い顔は忘れられません。期待を寄せてはいないにせよ、全くの別作品としてもちょっとこれは…… という感じです。
それとも、この作品自体が続編モノですから、最初の一作目は、簡単なジャブ的な位置づけなのでしょうか? だとしても、オリジナルのドラゴンボールならではの作品として、丁寧に作ってほしかったなと思う次第です。
いずれにしても、過度の期待は禁物。一種のB~C級アクションムービーとして、気楽にお楽しみください。
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