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2024/04/20 12:43 |
[Review] Be Cool
BeCool音楽業界の裏社会に逆巻く陰謀と騒動を、面白くもクールに描かれた映画です。
冒頭の部分からいきなり主人公の友人が殺され、目撃者として主人公もピンチになり、その他、色々な勢力が入り乱れてそれぞれの主張を訴えたりと、一見するとよく分からない展開が続くのですが、終わってみると最っ高に面白い映画になっていました
裏社会というダークな部分を取り扱いつつも、それをシリアスに捉えるのではなく、コメディテイストに描くことで、『オーシャンズ11』にも似たようなクールなエンターテインメントに仕上がっています。予想を裏切るような展開が続くので、観ているこっちも、「この仕掛けは、次に誰にどう作用されるんだろう!?」とワクワクしながら期待せざるを得ません。

結構、人の自尊心とか心理をついて、自分の掌の上を走らせる仕掛け系の映画化と思いましたが、実を言うと、あまり仕掛けはないんですね。他のキャラクターがものの見事にその仕掛けにはまったというか。むしろ主人公がしたことの最も大きなことは、音楽業界の裏社会にはまった、歌姫を夢見る一人の女の子を救い、見事ステージに立たせること。それを阻む色々な障害があるのですが、見事に切り抜いていきます。
その手法が、ほんのちょっと仕掛けを施して、あとはその仕掛けにはまるように心理的に後押しするだけ。相手方も、主人公をハメようとしますが、むしろそのハメ方が裏目に回り。結局ドツボにはまっていくという、傍から見れば「うわああ、コイツら頭悪いぞ」と思ってしまいつつも、その事の顛末は笑わざるを得ません。ある意味ありえませんがね。
多分、主人公はこうなることを読んでいたんでしょうか。自分が施した仕掛けは小さくても、自尊心溢れる他のキャラクターが、勝手に事を大きくして勝手に自滅していく。でも、それも主人公の観察力と、情報収集能力と、度胸の賜物なんでしょう。


変にドサ回りをするような、単に笑いを取ればいい、という映画ではなく、計算尽くされた形で観客を魅了し笑いを取らせる。BGMも思わず身を乗り出しそうなクールな音楽。そして、互いをハメようと頭脳戦を繰り広げつつも、結局は踊らされている物語構成。
色々な要素が複雑に入り混じりながらも、一つの映画として面白さを引き出しているのが、この映画の魅力です。

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2006/06/25 18:42 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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