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2024/04/25 23:58 |
[Review] ホワイト・プラネット
ホワイト・プラネットクリオネはドアップで見るもんじゃないと、改めて勉強になりました。


地球の北端、わずかな色以外、全て『白』に覆われた国。そこに生きる様々な生き物。ただでさえ死に追いやるような極寒の環境なのに、それでも生きたい、生き残りたいという魂の鼓動が、食うか食われるかの必死の戦いを紡ぎだします。
夏はあまりにも短く、白夜の照りつける太陽が氷の大地を蝕み、陸地に生きるもの全てを追いやってしまう。-60℃にも及ぶ長い冬は、ブリザードが吹きすさび、命あるもの全てを氷と凍土の中へ閉じ込めてしまう。どこにも『楽できる』要素など無い地。明日わが身がある保障など、どこにも無い地。それでも、彼らはそこで生きることを選んだ。

皇帝ペンギン』でもそうでしたが、自然と天敵、いつ何時両者に襲われるか分からない環境での、彼らの「生きよう」とする姿は、本当に美しく、凛々しいものを感じます。勿論、野生の王国で厳しくない環境などどこにもあるはずはありませんが、『極寒の国』は地球上で最も苛酷な環境。そんな中での命の叫びは、やはりどこか眼を見張るものがあるのでしょう。
そして、何よりこの国は、生きているのは動植物だけではありません。もちろん、凍てつく海や氷そのものも生きてる、正に『動く国』と言っても過言ではないでしょう。


そんな、厳しくも美しい命の叫びも、やがて消え去ってしまうかもしれないらしいのです。
第三の敵。
それは、『自然破壊』。
生み出している主な元凶は、紛れも無く人間です。

過去30年間に、実にフランス国土の2倍の面積の氷棚が消滅したんだそうです。それは、その分、ホッキョクグマなど陸地に生きるものたちの住処を奪うということ。言われの無い脅威が理不尽に襲い掛かり、抵抗する術を得ることなく、皆死に絶えていく。何しろ、『自然破壊』がもたらす氷棚消滅のスピードは、自然界の脅威の比べものにならないから。その生物も、そんな短期間に、進化のしようがありません。

主な元凶は、私たち人間。
数十年後も、この美しい世界を、生物たちの命の輝きをこの眼で確かめたいか、そうでないか。
今生きる、私たちの手に委ねられています。

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2006/06/27 21:50 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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