この作品、最初から後半のしかもクライマックスに至るまで、どういう内容なのかほとんど分からない作品でした。
何となく訳ありの主人公、基本的にはウィル・スミス氏が演じる主人公と、ロザリオ・ドーソン氏が演じるヒロインとの関係が中心なのですが、それ以外にも何人かの登場人物がいて、主人公の関わりを持って。でもその関わりが、一体何のことやら、という感じです。だって、方や「貴方の助けになりたい」というものもあれば、方や登場人物をひどく罵倒するものもあったり。深く関わった人もあれば、ただ見守るだけの人もいたり。
彼らの共通点を敢えていえば、何らかの障害を持っている、ということ。でも、全員が肉体的な障害を持っているわけではなく、経済的な、もしくは人間関係的な障害を持っていたり。逆に、全員が共通の障害を持っていたら、話の内容や展開は容易に想像できたかもしれません。でも、敢えて共通点を見出せないようにすることで、その後の話の内容や展開が分からないようにしているかもしれません。
ただ、単純明快なストーリー展開を好む方にしてみれば、少々、いや、かなりヤキモキする作品なのではないのでしょうか。
そして、「貴方の助けになりたい」という主人公の想い。それは単なる慈善事業ではなく、主人公の人生を賭けた行動。過去に犯した過ちの大きさが故に、文字通り自分の全てを犠牲にして、障害を抱えている7人の助けになります。
確かに、助けを求めている人の障害を取り除くには、あまりにも大きな対価が必要になる。たった一人でもその対価を支払うには大きいのに、それを7人分も支払うなんて。それだけ、主人公が犯した罪は、一生かけても拭いきれないくらい残酷なものだったのでしょう。
しかし、個人的には、主人公が背負った十字架の大きさは、あまりにも大きすぎるのではないかと思います。ひどい言い方になってしまうと、主人公が独善的に勝手に背負った、とも思えてしまうくらい。なぜなら、この作品を観る限りでは、主人公が犯した罪は、故意ではなく過失だから。自分が望んで犯した罪ではないから。それに、たとえ自分の人生を賭けてその罪を償おうとしても、残されたはたまらなく辛い。その人が、大切であればあるほど。
今の世の中、主人公のように自らの身の全てを擲って行動を起こす人はそういないと思います。それはそれで素晴らしいことだと思います。でも、その真摯な行動が、かえって周囲を悲しませることだってある。
この作品を鑑賞して改めて思ったことは、自分の人生も、自分の肉体も、決して自分一人だけのものではない、ということ。決して他の人の顔色を伺いながら、というわけではないし、最終的に自分の人生をコントロールするのは自分である。でも、その影響力は自分一人だけではない。必ずどこかで、誰かと繋がっている。そういうことを深く思うことが出来る作品だと思いました。
何となく訳ありの主人公、基本的にはウィル・スミス氏が演じる主人公と、ロザリオ・ドーソン氏が演じるヒロインとの関係が中心なのですが、それ以外にも何人かの登場人物がいて、主人公の関わりを持って。でもその関わりが、一体何のことやら、という感じです。だって、方や「貴方の助けになりたい」というものもあれば、方や登場人物をひどく罵倒するものもあったり。深く関わった人もあれば、ただ見守るだけの人もいたり。
彼らの共通点を敢えていえば、何らかの障害を持っている、ということ。でも、全員が肉体的な障害を持っているわけではなく、経済的な、もしくは人間関係的な障害を持っていたり。逆に、全員が共通の障害を持っていたら、話の内容や展開は容易に想像できたかもしれません。でも、敢えて共通点を見出せないようにすることで、その後の話の内容や展開が分からないようにしているかもしれません。
ただ、単純明快なストーリー展開を好む方にしてみれば、少々、いや、かなりヤキモキする作品なのではないのでしょうか。
そして、「貴方の助けになりたい」という主人公の想い。それは単なる慈善事業ではなく、主人公の人生を賭けた行動。過去に犯した過ちの大きさが故に、文字通り自分の全てを犠牲にして、障害を抱えている7人の助けになります。
確かに、助けを求めている人の障害を取り除くには、あまりにも大きな対価が必要になる。たった一人でもその対価を支払うには大きいのに、それを7人分も支払うなんて。それだけ、主人公が犯した罪は、一生かけても拭いきれないくらい残酷なものだったのでしょう。
しかし、個人的には、主人公が背負った十字架の大きさは、あまりにも大きすぎるのではないかと思います。ひどい言い方になってしまうと、主人公が独善的に勝手に背負った、とも思えてしまうくらい。なぜなら、この作品を観る限りでは、主人公が犯した罪は、故意ではなく過失だから。自分が望んで犯した罪ではないから。それに、たとえ自分の人生を賭けてその罪を償おうとしても、残されたはたまらなく辛い。その人が、大切であればあるほど。
今の世の中、主人公のように自らの身の全てを擲って行動を起こす人はそういないと思います。それはそれで素晴らしいことだと思います。でも、その真摯な行動が、かえって周囲を悲しませることだってある。
この作品を鑑賞して改めて思ったことは、自分の人生も、自分の肉体も、決して自分一人だけのものではない、ということ。決して他の人の顔色を伺いながら、というわけではないし、最終的に自分の人生をコントロールするのは自分である。でも、その影響力は自分一人だけではない。必ずどこかで、誰かと繋がっている。そういうことを深く思うことが出来る作品だと思いました。
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