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2024/11/23 20:07 |
[Review] 007/慰めの報酬
007/慰めの報酬『007/カジノ・ロワイヤル』に引き続き、ダニエル・クレイグ氏がジェームズ・ボンド役を務める007シリーズ第22弾。数々の女性を侍らせながらも、洗練され卓越された頭脳と行動力で、冷徹にスパイ活動を遂行する姿は、女性の憧れの的であり、男性の羨望の的と言えます。
しかし、前作といい今作といい、ジェームズ・ボンドはどちらかというと『未完成の男』を象徴しているように思えます。前作は、晴れて『00』の称号を手にすることが出来たため、任務にもとりわけな力を入れてしまうやんちゃで粋がったジェームズ・ボンド。任務中に知り合った女性を心底愛したものの、その彼女の裏切りと死別の狭間で、自分の心や怒りの遣りどころが検討つかない。スパイたる者、冷徹に任務をこなす。そう自分に言い聞かせつつも、撃つ引き金の行く先は、かえって破滅をもたらすことに。今作は、そんな心の傷や遣り場のない怒りを抱えながら、もがき苦しむジェームズ・ボンドを演じているように思います。

任務に冷徹な男の『未完』を綴った作品。最初から完璧なものなどどこにも無い、ということを教えてくれるからこそ、女性だけでなく男性からもどことなく受け入れられるのではないかと思います。


しかし今回はなかなか激しいですね。陸海空と追われるとは。カーチェイスだけ、とかでしたらいくらでもアクション映画で取り扱っていますけれど、陸海空全てに渡った敵味方の攻防戦なんていうのは、この作品くらいなものではないのでしょうか。また、前作は『カジノ』がメインツールとして前面に出ていたので、『諜報活動』というイメージが割りと薄いと感じましたが、今回はスパイらしく、そしてあまり仰々しいハイテク機器を使わない、己の五感と勘をフルに用いた諜報活動が多いと思います。

一方で、今作はヒロインとの絡みがほとんど無いのがちょいと残念。立場的にもボンド・ガールという立ち居地ではなく、最初の方とクライマックスに登場するくらいで、個人的にはもう少しヒロインとのシーンを増やしてほしかったと思います。
まぁ、今作のような「誰も信じない」という空気を前面に出しているジェームズ・ボンドからすれば難しいのでしょうけれど。


そして、毎度のことではあるのですがやはり今作でも鑑賞後に非常に強烈な後悔の念を覚えたのが、自分の英語力の無さ。そろそろ後悔するだけで留まらず、本気で勉強しようと思います。
この類の作品は、むしろその方がもっと楽しめる……はず!

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2009/01/18 12:43 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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