微笑みの国、タイ 。
その国の未来を担うはずの子供たちに、微笑みは、無い。
子供たちの微笑を奪っているのは、欲にまみれた罪深い大人達。性奴隷として踏み躙るその目と身体は、もはや人間ではなく、化け物。化け物がいなくならない限り、子供たちに微笑みは取り戻せないのだろうか 。
原作の小説があまりにも残酷な描写が多く、そんな作品が映像としてどのように描写されるのか、心配でもあり、且つ恐ろしくもありました。
写真は勿論挿絵も無い文字だけの小説でさえ、文面に広がる光景はあまりにもおぞましく、読むたびに目をそらしてしまいました。それが映像としてスクリーンに広がる。見てはいられなかった。まだ10にも満たない少年、少女。痩せ細り、頬はこけ、抱き上げたらまるで羽根でも抱えているんじゃないかと思えてしまうような軽さ、小ささ。そして、その瞳には、光は全く射していない。顔には笑みが無い、生気が無い。そんな彼らを覆うかのような、欲望と穢れの象徴。性処理道具として、愛玩具として扱われる彼等の表情は、苦痛と、仕込まれ歪んだ愛想笑顔。いつ終わるか分からない、恐怖と諦観。
こんなことを書くと非常識と思われるかもしれませんが、誤解を恐れずに書けば、この作品は原作に比べゆるめです。だからと言って過激に表現していい、というわけではなく、あくまで、分別をわきまえ、原作を既に読んだ『大人』が鑑賞する上では、という意味。グロテスクな描写も、おぞましい描写もあまり多くありません。
そう、むしろこの作品は、どちらかというと『子供』に見て欲しい作品ではないかと思いました。流石に原作そのままでは、いくら何でも気を狂わせてしまいそうですから。それでも、日本という比較的安定して、教育も十分に受けられる環境である子供たちが、同い年で同じ立場であるにも関わらず、方や異国ではこんな仕打ちに合っている、ということを知って欲しい、と願うために作られたと思います。ですので、原作とはかなりアレンジを含めた、小説とは別の『オリジナル作品』として捉えても差し支えない作品であると思います。
しかし、本来であればこの作品を通じて、世界の児童虐待や売春、児童売買など、いかに大人のエゴによって残虐なことが繰り広げられているか、というのを知るきっかけになるべきなのに、僕個人としては、あまりにも中途半端なように感じました。やはりこれは、原作の残虐さを知っているからなのでしょうか?
小説を忠実に、というより、「正に今現実に起こっている出来事」というドキュメンタリー映画の位置づけで描くべき作品であると思います。しかし、原作が小説であること、ターゲットが「同い年の子供たち」であることが、焦点を絞りきれず、あやふやな状態にしてしまったのではないのでしょうか。現に、現実味と感じた箇所がほとんど無く、強いて言えば、宮崎あおいがゴミのように捨てられた少女を救うためにゴミ収集車を必死になって追いかけたところでしょう。それだけに少々残念に思います。
それでも、この残酷な現実は、より多くの人が知るべき事。できることは少なく、一つ芽をつぶしても他の芽が増える一方。僕達に出来ることは一体何なのか、子供たちにとって、考え、行動にうつすきっかけとなればと思う作品です。
その国の未来を担うはずの子供たちに、微笑みは、無い。
子供たちの微笑を奪っているのは、欲にまみれた罪深い大人達。性奴隷として踏み躙るその目と身体は、もはや人間ではなく、化け物。化け物がいなくならない限り、子供たちに微笑みは取り戻せないのだろうか
原作の小説があまりにも残酷な描写が多く、そんな作品が映像としてどのように描写されるのか、心配でもあり、且つ恐ろしくもありました。
写真は勿論挿絵も無い文字だけの小説でさえ、文面に広がる光景はあまりにもおぞましく、読むたびに目をそらしてしまいました。それが映像としてスクリーンに広がる。見てはいられなかった。まだ10にも満たない少年、少女。痩せ細り、頬はこけ、抱き上げたらまるで羽根でも抱えているんじゃないかと思えてしまうような軽さ、小ささ。そして、その瞳には、光は全く射していない。顔には笑みが無い、生気が無い。そんな彼らを覆うかのような、欲望と穢れの象徴。性処理道具として、愛玩具として扱われる彼等の表情は、苦痛と、仕込まれ歪んだ愛想笑顔。いつ終わるか分からない、恐怖と諦観。
こんなことを書くと非常識と思われるかもしれませんが、誤解を恐れずに書けば、この作品は原作に比べゆるめです。だからと言って過激に表現していい、というわけではなく、あくまで、分別をわきまえ、原作を既に読んだ『大人』が鑑賞する上では、という意味。グロテスクな描写も、おぞましい描写もあまり多くありません。
そう、むしろこの作品は、どちらかというと『子供』に見て欲しい作品ではないかと思いました。流石に原作そのままでは、いくら何でも気を狂わせてしまいそうですから。それでも、日本という比較的安定して、教育も十分に受けられる環境である子供たちが、同い年で同じ立場であるにも関わらず、方や異国ではこんな仕打ちに合っている、ということを知って欲しい、と願うために作られたと思います。ですので、原作とはかなりアレンジを含めた、小説とは別の『オリジナル作品』として捉えても差し支えない作品であると思います。
しかし、本来であればこの作品を通じて、世界の児童虐待や売春、児童売買など、いかに大人のエゴによって残虐なことが繰り広げられているか、というのを知るきっかけになるべきなのに、僕個人としては、あまりにも中途半端なように感じました。やはりこれは、原作の残虐さを知っているからなのでしょうか?
小説を忠実に、というより、「正に今現実に起こっている出来事」というドキュメンタリー映画の位置づけで描くべき作品であると思います。しかし、原作が小説であること、ターゲットが「同い年の子供たち」であることが、焦点を絞りきれず、あやふやな状態にしてしまったのではないのでしょうか。現に、現実味と感じた箇所がほとんど無く、強いて言えば、宮崎あおいがゴミのように捨てられた少女を救うためにゴミ収集車を必死になって追いかけたところでしょう。それだけに少々残念に思います。
それでも、この残酷な現実は、より多くの人が知るべき事。できることは少なく、一つ芽をつぶしても他の芽が増える一方。僕達に出来ることは一体何なのか、子供たちにとって、考え、行動にうつすきっかけとなればと思う作品です。
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どうにかして、この問題を解決できる力がほしいです。
『誰も目をそらしてはいけない』
その通りだと思います。
今回の映画は、同名の小説が元となっているのですが、小説の方は分をわきまえた大人でさえ目を背けてしまうほど、子供に対して残酷な仕打ちが描写されていて、「本当にこれが同じ地球上で起こっていることなのか!」と疑ってしまうほどでした。
この映画は、どちらかというと「この現実を今の日本の子供にも知ってほしい!」という気持ちで、割りとゆるめに製作されたんだと思いますが、それでもそのショックの大きさは計り知れないものですね……
このような社会が早くなくなるよう、出来うる限りのことをしようと思います。
>どうして子どもが、こんなに傷つけられなければならないのか・・
>どうにかして、この問題を解決できる力がほしいです。
>『誰も目をそらしてはいけない』
>その通りだと思います。