『YouTube』の投稿動画に始まり、サントリーの『カクタスX』、そしてTOHOシネマの上映前映像に至るまで、神出鬼没に世間を騒がせている秘密結社『鷹の爪団』。その独特でシニカル、背徳的(爆)で時に知的なギャグを、惜しみなく滑舌よく披露。正義(ここではデラックス・ファイター)と悪(ここでは鷹の爪団)とのやり取りは、一見すると勧善懲悪なのに、示談金でコトを収めようとする、俗まみれ欲まみれな展開の数々。
しかし、このバカバカしいアニメなのに、変なところで無意味なまでの凄い技術や手腕を振るうところが琴線に触れ、一気にファンになってしまいました。
深夜放送やニュース番組のコーナーに取り扱われれ、そしてついに待望(?)の映画化。副題は『総統は二度死ぬ』。007シリーズにあやかりたいという魂胆が見え見えです。
さて、この作品、映画史上かつて無い試みを採用しているのだとか。
1.バジェットゲージ・システム
映画製作にかかる費用を、棒グラフでリアルタイムに表示するシステム。どのシーンにどれだけの費用がかかっているのか、どの部分に無駄遣いしているかが分かる。
2.告白タイム
本編中に特定の時間帯を設け、この作品を一緒に観賞している人に告白してもらおう、という試み。愛の告白をする目的でこの作品をチョイスしたこと自体がそもそもの間違いだということが分かる。
3.プロダクト・プレイスメント
作品の中で、広告主の商品を使ったり、広告主のロゴ等を表示する広告活動のこと。無料マガジンで多数使用されている手法なので、映画鑑賞料も無料にしろや! と思うかもしれないが、大人なので思ってはいけない。
さて、観賞してみて、上記システムは如何なく発揮されておりましたが、
笑えるくらい無駄すぎました。
1.について…
まずオープニングの意味ありそうで実は無意味だったCGに、予算の半分を使用していたとか。しかも上映開始早々、その現状に総統が嘆いていました。ここで同情しない人がいるだろうか…!
さらに予算の無駄遣いは続き(製作用の資金なのに、スタッフ一同でピザ食ってたりとか)、いざクライマックス! という時に、とうとう資金は底を付きかけ、何を血迷ったのか、効果音を人間の声でまかなうという大胆さ。
そんな資金繰りがうまくいくはずもなく、結局企業からの出資が必要になってくるのです。それが、3.プロダクト・プレイスメントで発揮されるのです。
2.について…
一体何のために存在していたのか未だに分からないシステム。しかもこれ、DVD観賞では全く役に立たないし(早送りできるから)。告白タイム中も、キャラクターがちょこまかと動いたり矢鱈と五月蝿いし。
しかしこの無駄さ加減が、『鷹の爪団』のギャグの支えどころなのです。
3.について…
一番現実的なシステムですが、普通、さりげなく自然な感じで広告主の商品を使ったりとか、ロゴを出したりとかしますよね。
何なんですか、アノあからさまな広告の表示は。
何処でも何でも、ベタベタと広告貼り付けてりゃいいってもんじゃないだろ!
しかも何だよ! 有名企業の広告掲示しているから、かなりの製作資金を調達できたと思いきや、大胆に裏切るかのような無駄な3Dキャラクターの動きの数々! しかもメインキャラクターじゃないし!
しかし、それを見込んで敢えてこれだけの映画を作るのであれば、もはや製作者は稀代の天才か想像を絶するバカとしか言いようがありません。ただ、落語家のように、凄い教養はあるんだと思います。
きっとこれからも、ますます無駄力に磨きをかけていくことでしょう。この先、どんな作品に展開していくか、楽しみです。
というか、この映画にこんなに長々と書く予定は無かったのですが…… >自分
しかし、このバカバカしいアニメなのに、変なところで無意味なまでの凄い技術や手腕を振るうところが琴線に触れ、一気にファンになってしまいました。
深夜放送やニュース番組のコーナーに取り扱われれ、そしてついに待望(?)の映画化。副題は『総統は二度死ぬ』。007シリーズにあやかりたいという魂胆が見え見えです。
さて、この作品、映画史上かつて無い試みを採用しているのだとか。
1.バジェットゲージ・システム
映画製作にかかる費用を、棒グラフでリアルタイムに表示するシステム。どのシーンにどれだけの費用がかかっているのか、どの部分に無駄遣いしているかが分かる。
2.告白タイム
本編中に特定の時間帯を設け、この作品を一緒に観賞している人に告白してもらおう、という試み。愛の告白をする目的でこの作品をチョイスしたこと自体がそもそもの間違いだということが分かる。
3.プロダクト・プレイスメント
作品の中で、広告主の商品を使ったり、広告主のロゴ等を表示する広告活動のこと。無料マガジンで多数使用されている手法なので、映画鑑賞料も無料にしろや! と思うかもしれないが、大人なので思ってはいけない。
さて、観賞してみて、上記システムは如何なく発揮されておりましたが、
笑えるくらい無駄すぎました。
1.について…
まずオープニングの意味ありそうで実は無意味だったCGに、予算の半分を使用していたとか。しかも上映開始早々、その現状に総統が嘆いていました。ここで同情しない人がいるだろうか…!
さらに予算の無駄遣いは続き(製作用の資金なのに、スタッフ一同でピザ食ってたりとか)、いざクライマックス! という時に、とうとう資金は底を付きかけ、何を血迷ったのか、効果音を人間の声でまかなうという大胆さ。
そんな資金繰りがうまくいくはずもなく、結局企業からの出資が必要になってくるのです。それが、3.プロダクト・プレイスメントで発揮されるのです。
2.について…
一体何のために存在していたのか未だに分からないシステム。しかもこれ、DVD観賞では全く役に立たないし(早送りできるから)。告白タイム中も、キャラクターがちょこまかと動いたり矢鱈と五月蝿いし。
しかしこの無駄さ加減が、『鷹の爪団』のギャグの支えどころなのです。
3.について…
一番現実的なシステムですが、普通、さりげなく自然な感じで広告主の商品を使ったりとか、ロゴを出したりとかしますよね。
何なんですか、アノあからさまな広告の表示は。
何処でも何でも、ベタベタと広告貼り付けてりゃいいってもんじゃないだろ!
しかも何だよ! 有名企業の広告掲示しているから、かなりの製作資金を調達できたと思いきや、大胆に裏切るかのような無駄な3Dキャラクターの動きの数々! しかもメインキャラクターじゃないし!
しかし、それを見込んで敢えてこれだけの映画を作るのであれば、もはや製作者は稀代の天才か想像を絶するバカとしか言いようがありません。ただ、落語家のように、凄い教養はあるんだと思います。
きっとこれからも、ますます無駄力に磨きをかけていくことでしょう。この先、どんな作品に展開していくか、楽しみです。
というか、この映画にこんなに長々と書く予定は無かったのですが…… >自分
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