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2017/09/27 01:22 |
[Review] 地下鉄(メトロ)に乗って
地下鉄(メトロ)に乗って色々な意味で切なくなった映画です。そう、『色々な意味で』というのが重要なポイント。

この作品の原作である、浅田二郎の小説『地下鉄に乗って』は、実は未読なのですが、特に小説を読まなくても、十分に映画の世界に入り込めると思います。
ただ、如何せん2時間という限られた範囲で、数回に渡って昭和の世界へタイプスリップし、過去を垣間見る、という構想ですから、少し詰め込みすぎ、という感じも。現在と過去を行ったり来たり、というのが、ちょっと忙しいのでは、と感じました。

この作品のメッセージは、「ごめんなさい」。
「謝罪」ではなく、「ごめんなさい」です。「謝罪」というと、それだけで堅苦しくなるし、何となく政治的な匂いを醸し出すから。謝る、という行為としては同じだけれど、もっと人間味溢れる感情表現であるには、やはり「ごめんなさい」という表現が似合っています。

   「父が僕たちをどう思っていたのか、分からなくて、ごめんなさい」

   「母が幸せに生きることを願っていたのに、そうしなくて、ごめんなさい」

過去にタイムスリップして、父と、母の本当の気持ちと、本当の願いを垣間見ることが出来た。今まで仲違いをして、ちっとも気持ちを理解しようとしないで。
あんなに憎んでいたのに。あんなに親のようにはならないと頑なに思っていたのに。今は、貴方の息子で、貴方の娘で、誇りと思わずにはいられない。


連綿と過去が連なっているからこそ、未来があります。この幸せを願う親の想いがあるからこそ、今、僕たちは幸せに生きています。当たり前で、見失いがちなことだけれど、だからこそ忘れてはいけない。
今、色々なところで子供を虐げる事件が起こっているけれど、もし自分が虐げられる立場であったなら、今のような生活であってのか。よく考えてほしい。考えすぎかもしれませんが、この作品の裏には、そんな現代の問題に対する警鐘もはらんでいたのかもしれません。

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2006/10/31 21:27 | Comments(1) | TrackBack(5) | Review - Movie

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浅田次郎の同名小説を原作にした映画。監督は篠原哲雄、キャストは堤真一、岡本綾、常盤貴子、大沢たかお他。 <あらすじ> 絶縁状態の父親が倒れたという知らせを受けた日、小さな衣料品会社の営業マン・長谷部真次は、いつものようにスーツケースを転がしながら地下鉄で移動していた。そこに突然、亡き兄が姿を現す。兄の背中を追って地下通路を抜けると、そこは昭和39年の東京だった。ほどなくして真次は無事現在に戻ってくるが、後日、今度は恋人の軽部みち子も一緒に昭和21年に遡り、闇市でしたたかに生きる若き日の父・小沼佐吉に出...
Yuhiの読書日記+α| 2008/11/06 23:26
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コメント

私も観てきました。
ただ、原作は 浅田二郎さんの同名の本ですね。
吉川英治文学新人賞受賞作品です。
彼の作品はファンタジーっぽい所があります。
ぽっぽやも椿山課長の七日間も・・・
『ありえないでしょう』と思いつつ引き込まれますよね。
この映画。本を読んでから観る事をお薦めします。
特に最後のみちこさんの究極の選択は・・・
なるほど、こういう事?と(実はこの世に産まれてはいなかった・・)
合点がいくと思います。
posted by ふらりat 2006/11/01 07:40 [ コメントを修正する ]
Re:原作は・・・
ご来訪・コメント有難うございます。
そしてご指摘有難うございます。早速直しました。お恥ずかしい限りで…

小説を読まなくても映画鑑賞としてはついていけましたけれど、この作品を深く理解するには、仰るとおり、この映画は先に小説を読んでからの方がよさそうですね。
初見では、過去と現実の世界を行ったり来たりで、何だかとっても忙しいように感じました。映画を観終わった後でも、切ない気持ちが残っているくらいいい作品ですから、もうちょっと時間を延ばしてもよかったかな、と思います。

稚拙な文章ですが、またお越し頂ければ幸いです。
2006/11/01 08:55

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