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2017/07/21 15:41 |
[Review] ワールド・オブ・ライズ
ワールド・オブ・ライズI and the public know
What all schoolchildren learn ?
Those to whom evil is done
Do evil in return.

W.H.オーデン『もうひとつの時代』



誰かを傷つけた者は、必ずその復讐を受ける。傷つけられたのと同じ、血をもって贖う復讐を。
人類が文明を築き上げてからもう数千年の時を超えているのに、その考えは今も尚続いている。まるで、復讐劇に終わりなど無いように。そしてその復讐の手は、攻撃を仕掛けた者に留まらず、攻撃を支持した者、攻撃した者と同じ血が流れている者にもその牙は向けられる。
同じ星に住む、同じ人間であるのに。
「優れているのは自分。だから他は全て劣っている」「自分と違うものは全て異形。だから異形は排除する」人間が人間であるが故の負の思考の連鎖。そして、犠牲になるのは決まって弱い人、罪も無い人。

負の連鎖は、その根源を絶たなければならない。しかし根源を絶つ方法は、正義を振りかざせば、正しい方法を貫けば絶てるものではない。そこは、勧善懲悪のようなはっきりとした立場の具現は行われていない。どちらが相手の先を読み、相手に近づけ、相手を滅ぼすか。それには、時としてあまりにも汚い手法に手をつける必要もある。勿論、その手法には相手を巧みに騙す『嘘』も。


リドリー・スコット監督の作品は、過去にもいくつか鑑賞しています。が、『ブラックホーク・ダウン』や『アメリカン・ギャングスター』といった作品と比較すると、ちょっとぬるいような、そんな気がしました。また、レオナルド・ディカプリオ氏出演の最近の出演といえば、『ブラッド・ダイヤモンド』や『ディパーテッド』。それらの作品と比較しても、多少ぬるさが否めないような気がします。
何と言うか、あまり『思い切り』というか『泥臭さ』というのが感じられませんでした。サスペンスものとしては珍しく分かりやすかったのですけれど。R-15指定ではなかったからなのでしょうか(一応この作品はR-12指定ですが…)? それとも予算不足だから? アメリカ発金融危機は、映画界にもやっぱり影響していたんでしょうか。予算の問題とか。
まぁ、本当の実情を知らない観客からすれば、下世話なお話かもしれませんが……

それに、この作品が封切られる前は、レオナルド・ディカプリオ氏とラッセル・クロウ氏、どちらの『嘘』が世界を救うか、というものでした。しかし、実際のところ『嘘』というより『隠し事』に近く、どちらもその『隠し事』によって折角順調に進んでいた仕事が有耶無耶になったり。「敵を騙すならまず味方から」とはいうものの、もう少しでテロリストを捕縛できるというところでそれはどうだろう、というところがチラホラ。
結局、「どちらの嘘が」というところは、自分が打った伏線と放った手駒をどう駆使し、相手をおびき寄せ、捕縛に導くか。そのためにつく『嘘』。相手をしてやったと言わせることより、相手を如何に手駒として動かすかの策略。少なくとも、人を『手駒』ではなく『人』として共闘する人物では難しいかもしれません。まぁ、そういう世界に生きればそうならざるを得ないのは致し方ありませんが。
兎にも角にも、リドリー・スコット監督の作品としては、少し消化不良では? と思ってしまうような作品でした。

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2008/12/20 23:52 | Comments(1) | TrackBack(23) | Review - Movie

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コメント

同日に複数のTB、失礼します。
posted by 象のロケットURLat 2008/12/21 23:56 [ コメントを修正する ]
Re:無題
ご来訪・コメント有難うございます。

リドリー・スコット監督にしては、割とゆるめで単純なような気もしますが…
まぁ、それまでの作品があまりにも重厚なものとかR-15のものとかが多かったので、観易かったのは否めませんけど(汗)

>同日に複数のTB、失礼します。
2009/02/25 10:30

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