結構前に公開された映画かと思いましたが、まだ公開されてから10年くらいしか経っていないのですね。
主人公のレオン(ジャン・レノ)心の開き方が、ラストに向かって急激というくらい広がっていく様子、
大都会の中で孤独となった二人の、過激すぎず、素朴な愛を描いています。
『孤独』を描く映画のラストは、ハッピーエンドになってほしいという思いがありますが……
ラストがどうなるかは、観た方がご存知の通り。
『孤独』の辛さ、苦しみを知って、『人』としての心を取り戻していく。
『ダニー・ザ・ドッグ』は穏やかな環境に触れていて変わっていく情景がストレートで、それが自分もよく分かるので、最初からポロポロと涙が溢れてしまいました。
『平穏な日常』とか『家族として大切な存在』というのは、普段の生活からは見えていないようで、いざ見えてくると有難く感じる。
『レオン』は、最初は利害一致で一緒になったものの、決して馴れ合いとか傷の舐めあいとかではなく、
どちらかというと『ミリオンダラー・ベイビー』とよく似ている、素朴で崇高な愛。
ただ、それが観てて悲しく感じます。ラストを知っているからこそ尚更。
『孤独の痛み』を教えてくれる映画は、いつ観ても心の中にズシリと残ります。
それにしても。
お母さん、ナタリー・ポートマンは10年でこんなに大きくなったヨ……
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