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2024/04/27 12:10 |
[Review] マイアミ・バイス
マイアミ・バイス1980年代にアメリカでヒットしたドラマ『マイアミ・バイス』の映画版。しかも、この映画の監督であるマイケル・マンは、1985年にも同名の映画を撮影。同じ映画監督の、リメイクとして(ストーリーはオリジナルですが)撮影されたものです。
マイアミという南国の陽気で爽やかなイメージから180度かけ離れたような、夜の帳の中を静かにクールに潜入捜査を進めていく二人の特捜刑事。刑事ドラマや映画によくあるような、熱血漢たっぷりな部分は殆ど無く、寡黙に、淡々と獲物を追い詰め、捕らえていく。語ることなく行動で示す、ハードボイルドのような物語好きの人にとっては、たまらない映画かもしれません。
そう言えば、マイケル・マン監督がこの前の作品として撮影した『コラテラル』も、同様にハードボイルドの危険な匂いを醸し出していましたね。


さて、肝心の物語と言えば。
個人的には可もなく不可もなく、という感じでした。

勿論、比較する事自体愚の骨頂だというのは重々承知しておりますが、展開の予想がつかないスパイ映画等を観ていたためか、若干面白みにかけるんです。仲間の中に裏切り者が潜んでいたり、とか、同士討ちをしなければならない展開、とか、『24 - TWENTY FOUR -』のように、どんでん返しのどんでん返し、というような息もつかせないサスペンスが多く輩出されている昨今、敵側・味方側とクッキリ分かれた物語、というのは、先が読めてちょっと興ざめ。
逆に、「サスペンス映画を多く観てきたため、たまにはあれこれくどくど考えたりする事無く、ただ眼前に繰り広げられる刑事アクションを楽しみたい」、という意味ではいいかもしれません。

プラスして、ソニーとリカルドが思ったより真面目キャラだった、というところも。
警察署長も毎回毎回手を焼かせるような、破天荒振りを見せる刑事だと想像していましたが、その破天荒振りは、想像していたよりもずっと柔和。まあ、今作の舞台の殆どが潜入捜査だからなのでしょうか。『はみだし刑事』の柴田恭兵さんの方がよほど手を焼くんじゃないか、と思うくらい。

ラストシーンの銃撃戦は、かなり迫力がありました。生々しかったともいいますが(笑)
リアルさを追求していますので、ちょっと女性の方にはきついかもしれません。


ただ、単に二人の刑事の捜査を、ダラダラと垂れ流すだけの映画ではありませんので、退屈な思いはさせないと思いますよ。まあ、何せ二人の刑事に、『何も』と言っていいくらい危機が訪れませんので、全体的な起伏は乏しいですが。
もちょっと時間を短めに、コンパクトにまとめても良かった気がします。

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2006/09/02 23:30 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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