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2017/07/21 15:44 |
[Review] ナンバー23
ナンバー23『23』という数字は、西洋では『13』と並んで、凶兆を表す数字なんだそうです。
『23エニグマ』という、『23』という数字が特別且つ特殊な重要性を持つという思想もあるようで。例えば、作家ウィリアム・S・バロウズの著書では、23年間に渡って無事故で航行したというフェリー(船長名はクラーク)があるが、クラーク船長が会見したその日に船が沈没したこと、後日ニューヨークとマイアミの航路上の23便の墜落事故では、その便のパイロットはクラークという名前だった、ということを言及しています。
また、ロバート・アントン・ウィルソンとロバート・シェイの『イルミナティ三部作』や、『プリンキピア・ディスコルディア』でも、『23エニグマ』が触れられており、『23』は運勢を代替する数字、もしくは不和の神エリスに捧げられた数字と見做されています。
いずれにしてもオカルト的な要素満載なので、科学的な根拠は皆無なのですが、タロットカードの数字にも表れているような『数字の呪縛』は、今も尚生活の中に浸透しているようです。

しかし、実際にこの映画で登場する数多の数字の組み合わせを見ても、どこか無理矢理なところが多くあります。こじ付けで『23』にしているエピソードもあって、例えば本来ならば1つ1つの数字を足して計算していくのに、途中の加算で2桁の数字として見做されたり、『23』ではなく単純な『2』と『3』と組み合わせだったり、果ては十の位と一の位が逆転した『32』を起用したり。
ただ、客観的に観れば「あまりにも無理矢理すぎる」と思えることでも、当初追いかけた数字『23』が自身の近辺に多く存在することが分かると、途端に、『23』とは関係無い『2』と『3』の組み合わせや『32』でも、どこか関係するように思えてしまう。『健常な自分』であることを認識しているにもかかわらず、どこか倒錯しているような、『精神疾患に侵された自分』がどこかに潜んでいるような。

そして、一度崩れると、もはや止める術は無く、あとは転がり堕ちていくだけ……。


まるで自分を映し出しているような物語の進行は、ふとしたきっかけで手に入れた『Number 23』の内容が現実世界で同じように投影される、というところまでは予測できたものの、そこから先、主人公が、またはその周囲がどのような運命に巻き込まれるかまでは、全くといっていいほど予測がつきません。
観賞していくうちに、色んな展開を予想していたものの、それは悉く裏切られ、「まさか!」と思えるような衝撃のラストが待ち受けておりました。人によってはもしかしたら受け入れられない展開かもしれないし、勘のいい人では『Number 23』の作者が誰なのかが分かるかもしれません(ちなみに僕は全く感がよろしくありません)が、僕としては、これはこれでアリかな、と思います。

予告映像で、色んな『23』にまつわる伝説などが多数出てきましたから、もっとオカルト的な神懸った作品かと思ってましたので、ちょっと肩透かしなところがありましたけれど、予測困難な現代風のミステリー映画として、面白い作品だと思います。

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2007/11/25 12:03 | Comments(0) | TrackBack(11) | Review - Movie

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