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2024/04/26 08:41 |
[Review] ナショナル・トレジャー
ナショナル・トレジャートレジャーハンター映画のコンパクトサイズ版、とでもいうべき映画でしょうか。財宝のありかを一つ一つ糸を手繰るように見つけながらも、世界をくまなく捜し求める、というものではない、というのが、観る人にとって分かりやすかったのではないかと思います。
『オーシャンズ12』も、変に舞台を広げすぎたために、初見だけでは最終的に何がどうなったのか結局分からずじまいになりがちです。限られた時間内で、如何に分かりやすく頭脳戦を張り巡らせ、緊張感を保つ映画に仕上げるかについて言えば、主にニューヨークやワシントン界隈で財宝探索が繰り広げられるのは良かったと思います。
主人公一味に対抗するシンジケートの存在は、こういう類の映画では王道ですが、更にそれを追う存在を盛り込ませるのも、物語の緊張感を高める上で良かったと思います。

素人視点で恐縮ですが、難を言えば近代的過ぎるところがあったかも、というところでしょうか。
アメリカ合衆国独立宣言書を盗み出す際、最新鋭の機器を用いて様々なセキュリティを突破するところとか。マンハッタンの中を陸海空全ての方向から追いつ追われつの駆け引きをするところとか。
でも、こういう最新鋭満載の都市空間の中でも、『意外性のある展開』を見出し、それを引き出すのは舌を巻きました。こういう展開って、秘境の中でこそできるものだと思っていましたが。

また、トレジャーハンターの映画は、ラストを描くのが特に難しいと思います。
あっけなく宝が見つかれば、それはそれで今までの興奮から一気に覚めてしまうし、宝は見つからないけれど『その挑戦』が真の宝なんだ、なんて突きつけられても、それも萎える一要素だし。
ただ、じゃあどんな展開が一番いいのか、といっても、僕個人としてはあまりいい案は浮かびません。それこそ、目的の宝を見つけた後でその争奪戦が繰り広げられる『パイレーツ・オブ・カリビアン』のような展開であれば、結構うけたんじゃないかと思うのですが。さすがに二番煎じは通用しませんよね。本当に映画好きの人に対しては。

そういった邪まで余計な考えを持たずに、素直にトレジャーハンターの冒険の過程を楽しむ上では、面白い映画だと思います。

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2006/01/22 15:48 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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