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2024/04/24 17:10 |
[Review] デジャヴ

デジャヴ『デジャヴ』という題名から、もっと霊的な要素を多く取り入れたサスペンスかと思いきや、中盤で明かされた種明かしの内容に、ちょっとガッカリ…… orz
だったら『デジャヴ』のような、人間のシックスセンスを彷彿させるようなタイトルにするなよ! と突っ込みを入れたくなるんですがね。
とはいうものの、その『種明かし』のお陰で、主人公のハートを射止めた女性と、500人以上の死傷者を出すテロ事件を防ぐことになるのですが。

ただ、やはり制作者側も、この『種明かし』の部分で観客の一部(というか、多分大部分)が落胆することは、予想がついていたのではないのでしょうか。だったらなおさらのこと、その『種明かし』を十分、いや十二分に活かしたアクション・サスペンスに仕立てよう、という姿勢が、『種明かし』後の展開に多く見られます。
それでも、観客の受け取り方次第ではかなりの賭けになっています。繰り返しになりますが、『種明かし』の部分で「えーっ、そんなのアリ?」という気持ちに(少なくとも僕は)させられてしまいましたので、その半ば落胆する展開にその後のシーンも引きずって、結果として「何かあまり納得しないまま事件が解決してしまった」とするか、それとも、一度は『種明かし』の部分で落胆するものの、一度その落胆を横に置いて、その後の展開を楽しむか。幸い、僕は後者でしたが、人によっては前者にも成り得たはず。それが、この映画の賭けの要素が強い所以です。


ここで、この『種明かし』を隅に追いやり、単純に『過去』と『現在』と『記憶』のやり取り、それらの様々な交錯劇として観れば、それはそれで面白いと思います。『ハリーポッターとアズカバンの囚人』のラストの方のシーンみたいで。
『過去』で起こったことと、『現在』で既に見た現象とのリンク付け。『過去』と『現在』が同時進行のように映し出される映像。ネタとしては特に真新しいという感じはないのですが、その魅せ方、アクションシーンとの繋がり、ラストの革新に迫るまでのハラハラドキドキ感は、目を見張るものがあります。そういう意味で言えば、割と楽しめる作品であると思いました。

とはいうものの、やはり『種明かし』の部分をどう受け取るか、そこがこの作品のネックになっていると思います。アメリカの映画って、あまり霊的な要素のオリジナル映画は苦手なんでしょうか。ホラー映画も、その多くが日本映画のリメイクだったりしますし。

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2007/03/25 10:53 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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