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2017/08/17 10:40 |
[Review] シカゴ

シカゴロブ・マーシャル監督の処女作となるミュージカル映画。この映画、特に女性に絶大な人気を誇っていますが、勿論、この映画の底知れない垢抜けた雰囲気は、男性をも魅了します。

登場する人物は、どこもかしこも自己陶酔だらけ! やっぱりワイドショーネタが好きなのは、時代も国境も関係無いんですな。
人間であれば他人の幸せ不幸せを、ここぞとばかりに追いかけ、それをネタとして吸収することで、自己満足を覚える。また、そのネタを好機とばかりに利用し、成り上がるために、目立つ人生を送るために、大げさに振る舞い、嘘をつき、多くの人を騙し謀る。
そういう人間誰しもが持つ、欲望と醜い影を、滑稽に、そして皮肉を交えて楽しく彩る。そのギャップに、この映画の観客は誰もが酔いしれるのでしょう。

また、現実と虚構を、建前と本音に対比させ、更に通常の演技とミュージカルとして入り乱れて表現する、というのも、鑑賞している者としては飽きが来ないし、人間の持つ虚偽と本音を垣間見ることが出来る。コメディテイストのミュージカルなので思いっきり笑える分、本音をぶちまけられたミュージカルシーンの数々は、「あー、何となく分かるなー」とか「言い得て妙かも」と思えるに違いありません。だって、そこにこそ『人間の欲望』そのものが出ているのですから。

特に、殺人罪で刑務所に入れられた女達が、一人ずつ刑務所に入れられた原因を独白するシーンなんか、本当に『今の世の中』でも普通にありそうで(汗)。
以前どこかで聞いた話ですが、「~み」とつく感情は、男よりも女の方が強いそうです。『恨み』とか『妬み』とか『嫉み』とか。そういった感情が鬱積し、仕舞いに爆発させてトンデモナイ方向に爆走してしまうところに、女性の共感を得たのではないかと思うのです。


だから男は未来永劫女性に頭が上がらないんですけれどね!
(女性を敵に回して生き残れた男がいれば、今すぐにでも紹介してほしいくらいですヨ…)


人間の持つ負の感情表現や悪知恵を、これでもかっというくらい表現した映画ですが、それを面白おかしく、楽しくミュージカルに仕立てた、というのは、結局のところその負の遺産も含めて人間の本質であり、未来永劫、その負の遺産から逃げられない、ということ。
だったら、如何にしてそれを巧みに利用し、のし上がっていくか。この映画が示しているメッセージではないかと思います。

まぁ、だからといって。
それが弱者を虐げていい理由にはなりませんし。どんなに巧みに利用しつつも、必ずどこかでリスクが纏わりつく。危険な賭けだけれども、だからこそ面白い。
強烈な辛さを含む人生。貴方だったら、どう生きていきますか?

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2004/11/18 13:52 | Comments(0) | TrackBack(0) | Review - Movie

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