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2017/04/25 15:44 |
[Review] グッドナイト&グッドラック
グッドナイト&グッドラックこれまた事前知識を得ずに観てしまったばかりに、ドツボにはまってしまった典型的な映画です。逆に、当時の背景とか知識とか人間関係等をしっかりと抑えていれば、非常に味わい深い映画として楽しめるのではないのでしょうか。
ただ、僕はどちらかというと小説からではなく映画から入る方(というより、小説から入って、ネタがバレて映画を観た時点では興ざめしたのが原因)なので、そのへんの見分け方が難しい。どの映画が、小説等を読んでからの方が面白いか。どれが映画を観た方がより小説に味わいを持たせて読むことができるのか。

やはりこの映画も、『
シリアナ』と同じく、半世紀近く前の実話とはいえ現代にもつながる社会問題を反映した映画ですので、事前に当時の背景とか状況とかの情報を知識として知っておく必要があると思います。


当時のアメリカの報道は、ソ連との冷戦の真っ只中であったため、言論の自由はあってなかったようなものでした。社会主義や共産主義を、たった一言発しただけで、似通った活動をしただけで、『赤狩り』にあい、差別の対象になってしまいました。
思想も主義も人それぞれ。けれど、敵対する国と同じ思想・主義だから、持つことは一切許されず、また、そういう体制を批判し報道することも許されない。結局、ありのままの事実を伝えられず半ば捏造に近い状態が、この国の当時の『報道』の『常識』となってしまった。
『自由』を謳っている国で、『自由』を理不尽な形で制限される現状に立ち向かい、戦ってきたエド・マロー。広告会社からも社長からも見放され、孤軍奮闘する中でも、彼は、「本当の真実を報道すること」「視聴者に対し、常に問題意識として持ってもらいたいということ」を常に考えながら、自由を制限する勢力に対し、戦ってきた。

現代の、腐敗しかかっているテレビ文化にも、そっくりそのまま当てはめられています。
視聴率や広告費目的で、如何に面白おかしくテレビを製作していくか。視聴者が本当に求める情報は二の次で、ほとんどエンターテインメントだけを追求していく。パソコンと違い、テレビは老若男女全ての人に愛されているメディアだし、映像と音声で構成されるから、他メディアに比べ、何よりもまして『真実』を伝えやすいメディアだと思います。
確かに難しいと思います。報道の内容如何で、危険思想扱いされ、政治家から睨まれ、それが社会問題に発展して広告収入減り、テレビ局としての経営危機に陥ってしまう可能性もある。でも、「会社は株主のものか? 社員のものか?」という理論と同じように、「テレビは広告主のものか? 視聴者のものか?」といったら、間違いなく視聴者のものでしょう。だからこそ、今、というより、今後も、『報道のあり方』については、議論し続けるべきなんだと思います。


ジョージ・クルーニーのイメージって、シュール&クールですので(僕の中では)、意外(←失礼)にも、こんな社会派映画を作られるとは考えていませんでした。
そういう意味で言えば、『
シリアナ』も同じようなものですね。
全編を通してモノクロで、しかも、マッカーシー上院議員が登場するシーンは、当時の『そのまま』の映像を使うことによって、臨場感を出す。本当に、1950年代の映画を観ている様な感覚でした。

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2006/05/17 23:48 | Comments(0) | TrackBack(0) | Review - Movie

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