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2024/04/24 18:00 |
[Review] エンパイア・オブ・ザ・ウルフ
エンパイア・オブ・ザ・ウルフ人体実験。記憶操作や顔の整形。裏の麻薬の運び屋。その裏に見え隠れするテロリスト。
連日続く猟奇的な殺人の裏に蠢く悪の存在。それを解決すべく刑事が取った行動は、法規をちょっと逸しているどころではなく、暴力に上乗せするくらいの暴力。むしろ、悪に対抗するには悪を以って、と言わんばかりのダークネス満載の映画です。

サイコ・サスペンス・スリラーは、僕の好きなジャンルの映画ですが、この映画は残念ながらいまいち。
人物相関や事件の複雑怪奇なところは、サスペンス映画にはよくあること、というか中核です。最初のうちは訳が分からないと思いつつも、根気よく見ていくうちに徐々にその関係が明らかになってきたり、中盤まで「~~が犯人だろう」と思っていたのが、意外な展開に進んでいくように、観客の予想を裏切る展開になっていくのが、サスペンス映画の醍醐味。
ですので、若干分かりづらくも、サスペンスとしての面白さは発揮されていたのですが、終始ダークなシーンが続き、それが強すぎることもさることながら、サイコ色も少し強すぎる、という感じも否めませんでしたので、苦手な人にはちょっと相容れられないかも。加えて、ジャン・レノが扮する悪徳刑事は、別にジャン・レノである必要はなかったのでは、というのが率直な感想です。
というわけで、この映画、サイコ系苦手・サスペンス系苦手な人でも、ジャン・レノ好きであれば観るんじゃないかな、と思っていたのですが、主人公の悪徳刑事役がジャン・レノでなければ、多分、ほとんど見向きしなかったのではないのか? とも考えてしまいます。

ただし、これまでの作品の、ジャン・レノのイメージは崩れていないと思います。悪徳刑事の如く極悪(とまでいくのかな…??)の振る舞いや、ゴーイング・マイ・ウェイなところがあっても、根のところにほのかな優しさを持っているところ、とか。


まあ、サイコ・サスペンス・スリラーをライトに表現、というのもいささか(いや、いささかどころか強烈に)興ざめですが。むしろ、そういう陰鬱な表現を、アクションで相殺する、という方向に持っていってもよかったのかもしれません。あくまで、素人目の意見ですが(勿論、アクションシーンはありましたが、サイコ色が強すぎてあまり目立たなかった、というのが率直な感想です)。
何となく『ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR』を彷彿させる映画でした。

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2006/07/19 23:23 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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