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2024/05/07 13:01 |
[Review] エアフォース・ワン
エアフォース・ワンこんなことがありましたので、『チーム★アメリカ/ワールドポリス』で例の将軍様がボッコボコにされる様を観てすっきりしようかな、と思いました。が、ギャグ仕立てにされているのを観ても逆に癪に障るので、むしろシリアスに且つ力強く国家危機立ち向かう、『エアフォース・ワン』を観ました。


全編に渡って、本当にカッコいい映画でした!

確かに、アメリカ万歳、という、自国の軍事を賛美した保守的な感じは否めませんが、それでも、観る人を感動させる力があるのは、これは『アメリカ大統領』の物語ではなく、『一人の夫』であり『一人の父親』の物語であるからだと思います。

   「テロには決して屈しない
    交渉も拒否する」

口で言うことが出来ても、家族を人質にされ、大切な人が今にも目の前で殺されそうになった時程の、『国の首領』の考えが如何に無力か、を知らされる。それでも、家族を守るため、仲間を守るために、怯えながらも、時として自分の無力に痛感しながらも、戦い続ける姿に『大統領』ではなく『普通人間』を感じました。

ハリソン・フォードって、あれだけカッコいい俳優でありながらも、『普通の人間』を演じるというところがスゴイ。まぁ、どんなだらしのない役を演じようとも、そのカッコいい容姿と渋い声を覆い隠すことなど出来ませんが、それでも『普通の人間』そのもののオーラを立ち込めている、というのは、何かご本人の特質があってこそなのかもしれません。
『アメリカ大統領』という、一国の首領であり、その一声で(映画の中ですが)ある意味一切の生殺与奪の権を執行できながらも、一旦自分が、自分の家族が、自分の周囲がすぐ間近で危機に陥ると、途端に弱い男に成り下がり、その無力さに痛感する。そんな中でも、家族を、一人でも多くの仲間を救い出すために、限られた環境と物資の中で、頭を張り巡らせ一つ一つ危機を乗り越えていく。
さらに、予測もつかないサスペンスフルな物語が、一層、この映画を釘付けにさせるスパイスでもあるのでしょう。一旦、大統領が一気呵成に仲間を救い出すも、それが敵に見つかってしまい、人質にされ、絶体絶命のところで、頭脳を張り巡らせ、その危機を乗り越えていく。


と、一人の男が奮起して愛するものを守り戦っていく、というスタンスで作られた映画だと思いますが、やはりこれも、いうなれば『テロリスト映画』。
勿論作り話であることに変わりはありませんが、9月11日のあの体験を世界中が感じ取り、「何が善か」「何が悪か」「攻撃することが、力を誇示することが正義なのか」「弱者を虐げて、何が平和なのか」と、世界の人々の中で多様な価値観が目覚め、日増しに争いが大きくなる中で、この映画は、果たして、どのように映るのでしょうか?
「やはりテロは悪だ、根絶やしにしないといけない」「アメリカはイラク戦争で何の成果を挙げたのか、これはアメリカ軍事の鼓舞にすぎない」色々な異論反論オブジェクションが交わされるでしょう。
でもこの映画で伝えたいのは、そんな国云々のことではなく、もっと身近なこと。自分が、自分の愛する人が危機に陥ったとき、「貴方は何をするのか」。
ただ悪を罵るだけの傍観者になるのか、国や自治体の対応を呪うだけなのか。


いつ降りかかるか分からない危機。貴方なら、どうしますか?
お ・ ま ・ け。

あんなアグレッシブな大統領いねぇよ。

まぁ、それはそれで新鮮味ありましたけどね。

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2006/07/05 19:08 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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