これはまた観る人を選びそうな作品でした。『ラッキーナンバー7』や『ディパーテッド』を、映像技術を駆使してスタイリッシュに仕上げた作品とでもいうのでしょうか。ですので、血がドバドバ死体ウジャウジャ(ゾンビではない)に抵抗感が無い(もいくは少ない方)は鑑賞可能でしょう。
加えて、この作品の監督は『ナイト・ウォッチ』や『デイ・ウォッチ』のティムール・ベクマンベトフ氏ですか。納得。最初の方のシーンで、そんな監督ならではの色がかなり出ているように思います。
一応R-15指定の作品なんですけど、ここまで「暗殺者ってスタイリッシュでカッコいい」を前面に出されると、少々心配になってしまいますね……。まぁ、実際作品のようなことができる暗殺者っていないんですけど。本当はもっと顔を隠しながら暗躍して『仕事』をこなすから『暗殺者』なわけですし。市街地で顔を隠さずに銃を撃ち合うなんてチンピラですぜ。というわけで、きちんとそういう良識(?)をお持ちの方にご鑑賞いただきたいと思います。その後、かつての無差別殺人や通り魔のような事件が発生しても、製作者サイドでは責任を負いかねますからねぇ……。
肉体の動きと革新的映像技術をふんだんに駆使できるのは暗殺や殺戮シーンだけ、ということは無いように、今後の映画製作の技術革新に注目していきたいと思います。
今作の主演のジェームズ・マカヴォイ。僕が初めて彼を見たのは、『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』のタムナスさん役でした。優顔という顔立ちからしても何となくノホホン役が似合ってそう、というイメージを持っていました。
その後も何作か彼が出演している作品を鑑賞しましたが、やはり一番違和感があるのは今作。すごく無理している、という感じがスクリーンからひしひしと伝わります。勿論、そういう役どころなのでしょうけれど。
平凡な一サラリーマンに過ぎなかった彼が自分の隠された能力と『自分自身』というものを見出そうとして選んだ道が『暗殺者』。途中途中はまだまだかなり危うく、感情的なところが見え隠れして暗殺者に成り切れていないところがありましたが、一番最後は、『007/カジノ・ロワイヤル』で演じたダニエル・クレイグのように、一切の感情を伴わない暗殺者に仕上がっているように見えました。結構意識したりしていたのでしょうか?
そんな彼以上に注目だったのが、彼を暗殺者に指導するアンジェリーナ・ジョリーお姉様。その美しい美貌は、暗殺者となればまるで女豹、しなやかな肢体を惜しみなく披露する様は、正にファン垂涎の演技! きっと真性のマゾヒストだったら、一度は貴方に殴られたいと思うわけです。勿論僕はマゾの気は若干ありますが真性ではありませんので悪しからず(汗)。
しかし、肉体の動きと革新的映像技術といったら、真っ先に思い浮かべるとしたら『300』。大軍を用いて戦争するというより、まるで一人の戦士が戦場に乗り込み、敵を薙ぎ倒していく様は正に演舞というべきか。しかも、手に持っているのは銃ではなく剣と盾、槍なので、否応無く己の肉体を用いた白兵戦になります。その動きが、たとえ殺戮の場面であっても美しいと感じてしまうのです。
一方今作の主役は、どうしても弾丸。拳銃やマシンガンで敵を撃ち殺していっても、肉体を思う存分に動かす『300』にはまだ及ばないと感じました。そこで、この作品の一番の見せ所になったのは、長距離ライフル、ほんの数センチ、いや数ミリの隙間ですら、標的を狙い仕留める映像技術。どんなに熟練したハンターですら不可能だと分かっていても、目を奪われずにはいられませんでした。
あまり大きな期待をせず、B級映画として鑑賞すれば、面白い作品だと思います。
加えて、この作品の監督は『ナイト・ウォッチ』や『デイ・ウォッチ』のティムール・ベクマンベトフ氏ですか。納得。最初の方のシーンで、そんな監督ならではの色がかなり出ているように思います。
一応R-15指定の作品なんですけど、ここまで「暗殺者ってスタイリッシュでカッコいい」を前面に出されると、少々心配になってしまいますね……。まぁ、実際作品のようなことができる暗殺者っていないんですけど。本当はもっと顔を隠しながら暗躍して『仕事』をこなすから『暗殺者』なわけですし。市街地で顔を隠さずに銃を撃ち合うなんてチンピラですぜ。というわけで、きちんとそういう良識(?)をお持ちの方にご鑑賞いただきたいと思います。その後、かつての無差別殺人や通り魔のような事件が発生しても、製作者サイドでは責任を負いかねますからねぇ……。
肉体の動きと革新的映像技術をふんだんに駆使できるのは暗殺や殺戮シーンだけ、ということは無いように、今後の映画製作の技術革新に注目していきたいと思います。
今作の主演のジェームズ・マカヴォイ。僕が初めて彼を見たのは、『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』のタムナスさん役でした。優顔という顔立ちからしても何となくノホホン役が似合ってそう、というイメージを持っていました。
その後も何作か彼が出演している作品を鑑賞しましたが、やはり一番違和感があるのは今作。すごく無理している、という感じがスクリーンからひしひしと伝わります。勿論、そういう役どころなのでしょうけれど。
平凡な一サラリーマンに過ぎなかった彼が自分の隠された能力と『自分自身』というものを見出そうとして選んだ道が『暗殺者』。途中途中はまだまだかなり危うく、感情的なところが見え隠れして暗殺者に成り切れていないところがありましたが、一番最後は、『007/カジノ・ロワイヤル』で演じたダニエル・クレイグのように、一切の感情を伴わない暗殺者に仕上がっているように見えました。結構意識したりしていたのでしょうか?
そんな彼以上に注目だったのが、彼を暗殺者に指導するアンジェリーナ・ジョリーお姉様。その美しい美貌は、暗殺者となればまるで女豹、しなやかな肢体を惜しみなく披露する様は、正にファン垂涎の演技! きっと真性のマゾヒストだったら、一度は貴方に殴られたいと思うわけです。勿論僕はマゾの気は若干ありますが真性ではありませんので悪しからず(汗)。
しかし、肉体の動きと革新的映像技術といったら、真っ先に思い浮かべるとしたら『300』。大軍を用いて戦争するというより、まるで一人の戦士が戦場に乗り込み、敵を薙ぎ倒していく様は正に演舞というべきか。しかも、手に持っているのは銃ではなく剣と盾、槍なので、否応無く己の肉体を用いた白兵戦になります。その動きが、たとえ殺戮の場面であっても美しいと感じてしまうのです。
一方今作の主役は、どうしても弾丸。拳銃やマシンガンで敵を撃ち殺していっても、肉体を思う存分に動かす『300』にはまだ及ばないと感じました。そこで、この作品の一番の見せ所になったのは、長距離ライフル、ほんの数センチ、いや数ミリの隙間ですら、標的を狙い仕留める映像技術。どんなに熟練したハンターですら不可能だと分かっていても、目を奪われずにはいられませんでした。
あまり大きな期待をせず、B級映画として鑑賞すれば、面白い作品だと思います。
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