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2017/03/28 13:12 |
[Event] レオナルド・ダ・ヴィンチ - 天才の実像

開催期間終了間際、やっとこさ見る時間が取れました。レオナルド・ダ・ヴィンチの最初の単独作品『受胎告知』。東京国立博物館の閉館1時間前にどうにか入場。やはり開催期間終了間際、閉館間際だからか、平日にもかかわらず、かの歴史的名作の前には、大勢の人が屯しておりました。


受胎告知



ルネッサンスの巨匠の一人である彼の作品を、絵心の無い素人人間である僕がが云々述べるのは愚の骨頂なのは言うまでも無く。
ただ、少し離れた場所で、デジタル技術を駆使して細部まで再現した『受胎告知』の複写が、解説用として展示されておりましたが、如何に最先端の技術で細部まで複写したとはいえ、本物の『受胎告知』から受ける感じが、明らかに違う。まぁ、それは当然といえば当然なんですけれども。
デジタル技術で複写されたり、コピー物の『受胎告知』は、そこにあるただの絵。けれども、本物の『受胎告知』は、ただの絵に留まらない感じを受けます。今回、この作品は本邦初公開なので、この絵だけのための展示会場が設けられ、厳重な管理体制とこの絵の厳格さを更に醸し出すような装飾が敷かれておりました。それを差し引いても、『受胎告知』から受ける感じがただの複写物と違うのは、やはりレオナルド・ダ・ヴィンチの創作に対する意識や意欲に他ならないと思います。


  「何よりも上手く、誰よりも絶賛されるような絵を描こう

    ではなく、

  「本当に存在するかのような絵を描こう


どんなに緻密で、リアリティに溢れ、絶賛される絵を描こうとも、結局その絵は『そこに存在する絵』でしかない。彼が求めていたものは、絵の内容そのものが、本当に実在すると思えるものを描くこと。『受胎告知』の中に描かれている場所や道具が、本当に過去に存在していた、大天使ガブリエルが、絵の通りの姿で地上に舞い降りた、等等。まさに、『過去に本当にあった事象』を具現化するかのような描写方法。
その探究心が、後々の彼の絵に数多く活かされている。その解説が、『受胎告知』以降の展示室で展示されておりました。人間の感情とその動き、肉体の表現、果ては動植物の細かな動きに至るまで。
鋭いを通り越して恐ろしいまでの観察力で、『リアリティ溢れる』ではなく『実物そのもの』を極限までに追求した、レオナルド・ダ・ヴィンチの貪欲なまでの探究心。飽きっぽい僕にとっては見習いたいものですが、さすがに人間の肉体を観察するために、墓から死体を暴き出すというのまではちょっと……(笑) でもそれは、本当に自分が追い求めたいものを得るためならば、あらゆる犠牲も厭わない、という意思の表れでもあるんでしょうか。
『探究心』と『異端の眼』。今でこそ通常ならば、「異端視されたくない」と思う力が強まり、たとえ底知れない探究心を持っていようとも「これ以上は異端視される」と思ってしまえば、断念せざるを得なくなることが多々あります。が、彼は違った。たとえ人が『異端』と見ようと、彼の『探究心』が満たされていなければお構いなし。でも、だからこそあれだけ『そこにある絵』には決して留まらない『感じ』を発する作品が描けるんだと思います。


作品の美しさの中に潜む、恐ろしいまでの『探究心』。今も尚、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品が愛され、そして作品の意味に挑戦し続ける人が多いのは、そのためかもしれません。

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2007/06/13 19:20 | Comments(0) | TrackBack(0) | Outdoors

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