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2024/04/20 16:54 |
[東京] 白銀の中で春を待つ
身をつんざく程の極寒、ぬかるみ歩きにくい歩道、交通機関の麻痺     

子供の頃はあんなに楽しかった雪。社会人になった今、それはもはや憎しみの的に(ちょっと違う)。
しかし、その一方で、大人ならではの雪の楽しみもあります。それは白銀と静寂に包まれた世界を愛でること。凍てつく空気と大地の中で、あらゆる生物が眠りに就く世界。春、夏、秋には無い、独特の凛とした空気がそこにはあります。


 雪の上野東照宮本殿 五重塔を臨む 白銀ぼたん苑

冬牡丹 - 其の一 冬牡丹 - 其の二



東京・上野東照宮。
冬の最中にも関わらず、冬牡丹、寒牡丹が鮮やかに咲き乱れる時期。
しかし、今日は降り積もる雪の為か、その絢爛豪華な花々はやや潜めている様子。じっと我慢し、耐えて、そして待ち侘びているかのような。

何を     
     春を。


牡丹は元々春の季節の花。冬牡丹、寒牡丹は、冬に咲くように品種改良されたのだとか。しかし、そんな花だとしても、やはり例外なく冬という季節は眠りの季節。目覚めの季節である春を、今か今かと待ち焦がれているように見えます。
植物にとってはある意味迷惑極まりない話ですが、それでも白と黒に染められた世界に、ポツンと彩られる、紅をはじめとする様々な色の饗宴に目を見張ってしまうのは、美しいものを求め続ける人間の性所以でしょうか。

眠りの世界の中でも、寒さに耐え、ただただ凛として咲き誇る花。それは、混沌とした流れに身を任せっきりにしてしまう現代社会の中でも、『自分』を見失わずに地に足をつけて立つ、誇り高く強い人間を彷彿させます。
人間が冬に愛でるために改良された花なのに、逆に教えられる存在。いやはや、生命の力とは、いつも驚かされるばかりです。



『東京都』の写真集についてはこちら

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2008/02/03 14:23 | Comments(0) | TrackBack() | Outdoors

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