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2025/09/02 19:30 |
[Review] 日本以外全部沈没

日本以外全部沈没地殻変動から日本が沈みつつも、日本人としての誇り、日本人であることのアイデンティティを保ち続けられるかを問う映画『日本沈没』のパロディ映画。予てからその奇抜溢れる題名が僕の琴線に触れ、「実際、日本以外が全部沈んだら、本当にどうなるんだろう?」と無駄に想像力を膨らませたものです。
が、実際に鑑賞してみまして、日本以外の大陸や国々が悉く沈み去り、難民がどっと日本に外国が押し寄せては、起こり得る様々な問題や事件を面白おかしく描いていますが、


正直、僕は受け入れられませんでした。
ムカついたどころか、心底腹が立ちまして。



勿論、題名からしてパロディ映画であることは分かっていましたし、『日本沈没』自身も政治色がわりと強い部分がある映画ですから、この映画も、政治的なパロディを少なからず盛り込んだんだろうな、とぐらいには思っておりました。
むしろそれ以前の問題。
政治云々どころか、民族そのものを侮辱していますよこの映画。難民として描いている外国人は勿論のこと、日本人そのものに対しても。
いくらパロディと割り切ろうと考えたとはいえ、観るに耐えられませんでした。

勿論、小ネタを効かせたギャグで笑いを取るシーンはいくつかありましたが。


でもきっと、製作者側も観客がこういうふうに考えることを予測していたんだと思います。
仮に地球規模の未曾有の大惨事が発生したとしても、助けた者が助けられた者を虐げる権利はどこにもないわけです。「大惨事が起こった後の世界が、こんなことになるのは絶対に認めない!」と強く観客に思わせること、いわゆる反面教師的な部分を強調するのが、この映画の趣旨だと考えます。

最後の方に出てくるてぶくろの童話は、それをうまく示唆していますね。当然のことですけれどね(笑)
それでも、この映画のパロディの表現の仕方が(個人的にですが)あまりにも濃厚で、製作者の趣旨が分かっていても、時間が経つにつれて頭の青筋が増えていきましたが。


パロディ映画、これからは十二分に気をつけようと思います。

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2006/09/16 23:22 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie
[Review] ステイ
ステイこの映画、全てを覆してしまうような展開のラストを観て、人の想像力に衝撃を受けて驚嘆する人、「何なんだよこの映画!」と罵倒する人と、間違いなく二分するかもしれません。が、後で色々と回顧すると、実はそのラストのシーン、意外と奥行きがあったのかも、と感じることが出来ます。
実際、僕は初見で後者の感想を持っていたものの、シーンの一つ一つを振り返ってみて、「成程、そういうことだったのか。人の想像力の奥深さは凄い」と感じるようになりました。勿論、人によって回顧してもラストに納得できない人もいらっしゃるかもしれませんが。


想像世界と現実世界。リアルなものとリアルでないものが混在する世界。
そんな世界に生きる精神疾患患者と、その患者を担当する精神科医。
患者が予告した自殺を食い止めるために奔走するも、やがて医者の身辺に異変が起こる。まるで、その患者を担当したことでその患者に「取り憑かれた」ように。
精神科医も、精神疾患患者と同じような、『リアルなものとリアルでないものが混在する世界』に迷い込んだかのように、まるで、2人の精神が混在し、錯綜する。

今観ているのは、現実? それとも虚構?
現実を見ているのはどの立場? 医者? 患者?
本当は医者が患者で、患者はそもそも存在しないのでは?

まるで、観る人も精神疾患患者に思えてしまうような、ダークでサイコフルな映像の数々。
(勿論、本当の精神疾患患者は、この映画とは比べ物にならないほどもっと恐ろしい体験をしている人も多いはず)


この物語は起伏がほとんど無いため、観る人にとっては退屈だと思えることもあるでしょう。
また、映画の物語として、登場人物は『登場人物』として成り立っているはずなのに、まるで「成り立っていない」「固定されていない」という感覚に襲われるのも、この映画の特徴です。登場人物の言動を追いつ追われつ、やがて自分も底なしの螺旋階段に吸い込まれていくような、そんな感覚を覚えます。
でも、そんな暗く静かなところが逆に良かったです。変に明るく、アクションバリバリの路線に持っていかれたりすると、むしろ疲れるから。脳の中の迷路を手繰るように集中して鑑賞し、目まぐるしくも事の成り行きをじっと見つめるのが、この映画ではないのでしょうか。

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2006/09/14 10:27 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie
[Review] 紅の豚

紅の豚今まで公開された宮崎駿アニメ映画の中で、唯一観ていなかった映画です。ジブリ映画に関して話題を共有する知り合いと、その話をしたら、

めちゃくちゃ怒られまして。

無理にでも時間を作って観ろ! と。やはりそれだけ面白い映画であるという証拠なんでしょう。


冒険活劇や少年少女の成長など、子供心をくすぐり、時に子供心に訴えかける宮崎駿アニメ映画の中で、正に全く違う路線を描いている映画です。大人の男のダンディズム、というか。
ただ、ブタ面にハードボイルドというギャップが、めちゃくちゃはまっているというか、はまりすぎてかえって滑稽に見えて笑ってしまいました。むしろ意図的にそういうキャラクター作りをしたんじゃないかと言うくらい。

そして、その滑稽さが更に輪をかけて映えるような、馬鹿な男どもとしっかり者の女たち。『グラン・ブルー』のジャックとエンゾのような、子供心丸出しの男たちの冒険や決闘の影で、「やれやれ…」とその場を見守る女の姿。
世界は、世界恐慌や荒れる戦争の時代を描きながらも、どこか、「あー、何だか平和でいいねー」という縁側で茶をすするような気持ちになります。それもそのはず。最初の方でポルコ・ロッソが空賊を撃退するシーンのBGMは、戦闘シーンとして高揚させるものではなくむしろトーンダウン系。『レジェンド・オブ・ゾロ』のように、間近で決闘を見て高揚するようなものではなく、むしろテレビのバラエティ系格闘番組を茶の間で観るみたいな距離感があります。
どっぷりとは浸からないけれど、でもやっぱり面白いから観てしまうって感じの。ある意味バランスの取れた距離でエンターテインメントを魅せる映画だと思います。


それにしても。
この映画、本当に名台詞のオンパレードですな。キャラクター同様、正に流行語大賞でも狙ったのではないかというくらい。


  「豚に法律も国もねぇよ」

  「さらばアドリア海の自由と放埒の日々よ」

  「飛べねぇ豚はただの豚だ」


『男は背中で語れ』と言いますが、文字通りここまで『言葉』で語れるというのも、ダンディズムの成せる業でしょう。人間ではなくブタの面だからこそ、はまっているのかもしれませんが(笑)

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2006/09/13 23:26 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie
ご学友大作戦

秋篠宮妃紀子様が親王様をご出産されましたね。
僕の知り合いの人も、丁度今年の6月に息子さんが産まれたので、「この際ですから、ご学友でも目指してみたらいかがですか?」と提案してみたところ、


  ■ 今のところ、幼稚園から学習院に通わせる金銭的余裕が無い
  ■ 仮にあったとしても、お受験に合格するか分からない
  ■ 仮に合格したとしても、親王様にお近づきになれるかどうか分からない
  ■ 仮にお近づきになれても、ご学友としてテレビに出演できるか分からない


というわけで、ご学友大作戦は、10秒で断念致しました。

皇室とのご学友への道は、非常に難関なのでございました……

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2006/09/07 18:25 | Comments(0) | TrackBack() | Diary
[Review] ラフ ROUGH

ラフ ROUGH前略 長澤まさみ様


映画『タッチ』で貴女を拝見した時、まさかこんなところに絶っ好の萌えの対象がいたとは思いもよりませんでした。そんな貴女の白い歯を見せる笑顔は、かわいいを通り越して罪作りの領域に突入しています。

そんな顔と声の持ち主である貴女に、「お兄ちゃぁん」と連呼された日にゃ、

あらぬ方向に目覚めてしまうではないかっ!!


残念なのは、せっかくのプールサイド青春ラブストーリーなのに、貴女の水着姿がちょっと少ない、ということ。でもいいんです。市川由衣姫の水着姿も多く堪能で・き・た・か・ら グヘヘヘヘ。

それに、貴女には黒系の水着はあまり似合いません。逆に黄色のような明るめの色の方が、よりタイトで引き締まった体が、より一層かわいく映えますよ。ウヒヒ。
 



前略 速水もこみち様


アナタやっぱり高校生には無理があります。北島康介とタメはれますよ。
そりゃ、どこの高校にも一人か二人はとびきり背の高い人はいますけど、もはやそれ以前の問題。

『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』かよ! と思ってしまいました

高校生っぽさを出すのであれば、石田卓也君の方がよっぽど。
しかし彼には難題が。
それは背の高さ。ちなみに彼も170cm強と、決して背が低いわけではないのですが、何せ、長澤まさみ嬢も負けず劣らずの高身長。映像として映えさせるには、やはりそれなりの身長差というのが必要だったんでしょうな。

しかし、それでアナタというのは、やはり無理がありすぎる……
背が180cm程度あって、高校生特有の瑞々しさ、初々しさ満載の男子といったら……


ハンカチ王子芸能界進出ですか。





え? ああ物語?
漫画『ラフ』はもうずっと前に見たのですが、内容はほとんど忘れてしまいました。
重要そうなシーンについてはうろ覚え、という感じでしたが、結構楽しめましたよ。

はじめ憎みあう主人公とヒロインが、徐々に惹かれあっていくところは、展開は速いなと思いつつも、違和感があるものではありませんでしたし。

まあ、それはいいの。
長澤まさみ嬢の水着姿を観れただけでも

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2006/09/05 23:32 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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