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2025/08/31 19:12 |
[Review] ワールド・トレード・センター

ワールド・トレード・センターいつもと同じ朝。穏やかな朝。一日の始まりに、人々はせわしなくニューヨークの街を行き来する。とりたて面白い出来事はなく、ごくごく普通の光景。明日も、明後日も、こんな朝が、ずっと続くと思ってた。

『あの時』が来るまでは     


『ユナイテッド93』は、管制塔や機内を舞台に、最初は小さな漣だったのが次第に大きくなり、やがて大津波が全てを飲み込むように世界を暗転に引きずり込むのに対し、『ワールド・トレード・センター』は、息をつく間もなく突然世界が暗転してしまいます。ただ、当時のニューヨーク市民にとってみれば、大多数がそうだったのでしょう。徐々に闇が迫るのではなく、次の瞬間、全く光を感じなくなってしまったかのように。

そして、ワールド・トレード・センターに残された人を救うために、多くの人が死を覚悟で、炎上するビルの中に突入します。悲劇は、その直後に起こります。


僕が『9.11事件』をニュースで見て痛感したのは、世界を揺るがした大惨事と同時に、自分自身の無力さ。何も出来なかった自分自身。勿論、粉塵と炎が渦巻く現地で、自分に出来る事なんてほんの一握り、どころか、多分皆無かもしれないけれど。でも、正に当時ニューヨークで暮らしていたご家族の人々は、僕など程遠いくらいの辛さや苦しさに苛まれていたのでしょう。
目と鼻の先で、自分の大切な人が助けを求めているのに、自分は何も出来ない。今にも死んでしまうのかもしれないのに、ただ待って、無事を祈るだけ。
自分の無力感に打ちひしがれる想いは、察するに余りあります。

そして、ワールド・トレード・センターの瓦礫に生き埋めにされてしまった湾岸警察署の署員。光は殆ど無く、身動きが出来ず、体力はどんどん消耗するばかり。最初は数名の生き残りがいても、最後まで残ったのはたったの二人だけ。ただ意識を留めるだけでも精一杯なのに、容赦なくビルの崩壊の余韻が二人に襲い掛かる。
すぐそこまで迫っている、死の恐怖。

死ぬのが怖い。それでも、家族のために、仲間のために生き抜かなければ。
待つのが怖い。それでも、帰りを信じて待ち続けなければ。

そんな想いが、二人を救出に導いたのではないかな、とも思うのです。


どんなに願っても、どんなに後悔しても、『あの時』は戻らない。
あの惨事より前の情勢に、戻ることは、もう無い。
多くの亡くなった方々の命も、もう戻らない。残酷なほどに、時は流れる。

でも、戻らないからこそ、これから『先』を、精一杯生きなければ。
たとえ生き地獄で死の淵に立たされても、神に『生きること』を与えられたのだから。

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2006/10/07 23:21 | Comments(1) | TrackBack() | Review - Movie
スパム対策のご案内

ここ最近、唐突というくらい急激にスパムのコメント・トラックバックが増加したため、当BLOGもスパム対策の設定を施すことに致しました。

スパムとして認知したコメント・トラックバックに関しましては、本日より、
送信元のホストからのコメント・トラックバックは受信拒否にし、また、全てコメント・トラックバック共に、管理者の承認後に表示するように致しました。

今後、より効果的なスパム対策が公開された場合は、追加もしくは現在の施策の交替、という形で施していこうと考えております。


皆様より頂きましたコメント・トラックバックは、なるべく早く表示できるよう対応してまいります。
ご迷惑をおかけ致しますが、ご理解・ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。


<-- 追記 (2007年2月1日) -->

現在は、上記設定の他に、英語のみのコメント・トラックバックも受信拒否させていただいております。
本来、日本語が入力できない環境をお持ちの方の救済措置でしたが、英語のみのコメント・トラックバックがあまりにも多いため、やむを得ず設定させていただきました。

日本語が入力できない環境からのコメントの際は、お手数ですが、mixi、もしくはgreeからいらっしゃってください。

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2006/10/02 22:31 | Comments(0) | TrackBack() | Information
[Review] レディ・イン・ザ・ウォーター

レディ・イン・ザ・ウォーター『指輪物語』や『ナルニア国物語』のような、完全なる異世界の物語ではなく、『ブラザーズ・グリム』のような、現実社会と御伽の国の境目のような感覚を思わせる作品です。
但し、童話の色々な要素を、これでもか! という具合に出していくのではなく、普通の生活の中で、ある日突然、現実社会と御伽の国の境界線がぼかされていくような、歪んでいくような。現実社会で、見ることの出来る、聴くことの出来る、触れることの出来る現象でありながらも、どこか『現実的』ではない『何か』がそこにある。
醒めてみると、「あれは夢だったのか……?」と自問したくなるような、そんな魔力が、この映画には込められています。

ラストはびみょーにそうではありませんでしたが
違う意味で醒めてしまいましたよ。


この映画の監督が『サイン』の監督だったので、当初は観るべきかそうでないべきか、少し迷ったところがありました。『サイン』の、農場に出来上がるミステリーサークルの謎を追いつ追われつの、こちらも現実でありながらどことなく異空間の空気が漂ってくるような、そんな雰囲気を醸し出していましたが、
ラストシーンに一気に萎え果ててしまいまして

そして、この映画もラストシーンの一部分も、イマイチ納得のいかなかったのですが、『サイン』程では無かったのは確か。でも、それまでどことなく異世界の空気が漂うような、中空に浮くような感覚だったのに、突如クッキリと異世界の『異物』が混入した、というのは、今までの世界をある意味思いっきりぶち壊すことになるのでは。
他に方法は? と言われても、パッと思いつくものはありませんが、少なくとも、最後まで現実世界と御伽の国の境目の靄を彷徨い歩いて、物語が終わった頃、スーッと靄が晴れ、現実世界に戻っていくような、そんな感覚でいいのでは、と思うのです。素人目の意見ですが。


しかし。
この物語の舞台であるアパートの住民は、でたらめとも言えるような話をよく信じたものだと、ある意味感心してしまいました。
でも、てんでバラバラな住民達も、統率する何らかのきっかけが必要だったのかもしれません。その水の精は、自身が特に何かをするわけではないけれど、その『出会い』こそが、彼らを変えるきっかけになったんでしょう。

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2006/10/01 00:44 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie
[Review] フラガール

フラガールこの間、ハワイに行ってきちゃったー。デヘヘー。
え? 福島の?
………………

なーんてお軽い応酬してたもんですが、当の常磐ハワイアンセンター(現:
スパリゾートハワイアンズ)の誕生秘話は、決してお軽いものではなく、殆ど誰にも支持されない状態の、非常に難産なものでした。ただ、難産で生まれたからこそ、どこよりも、何よりも素晴らしいところにしていきたい。そんな願いが、この常夏の楽園に秘められたのでしょう。


寒さが厳しく色の無い北国の炭鉱生活から、カラフルで暖かい南国の常夏の国へ。
先祖代々、炭鉱で仕事をすることが宿命だった、他の夢を持つことは許されなかった彼らが、街の再興のために賭けた夢。しかもそれは、端から見れば荒唐無稽な夢。最悪の道。

でも。
最初はほんの出来心でも、次第に常夏の美しさ、華やかさ、凛とした格好よさに惹かれていく。「ここだったら、私の夢が叶うのかもしれない」
それから先、どんな苦難が待ち受けていようとも、諦めてしまえばそこで終わる。

願い続ける。強く、強く。
他の何者が、己をどのように強いようとも。
その願いの強さは、やがて人を変える。
人を変える程の願いは、その強さを大きくし、やがて一つの街を、国を、そして歴史をも飲み込む。40年を経た今でも、多くの人に愛される秘訣が、そこにあるのではないかと思います。


しかし、この舞台にはあまり大きく描かれていなかったものの、閉鎖される炭鉱を目の前に、他の仕事に移らざるを得ない、先祖代々続けてきた仕事を、捨てざるを得ない。苦しくても泥臭い仕事でも、その選択は身を切るような想いだったのでしょう。
今でこそ、会社に合わなければスパッと簡単に辞めてしまうような、正直『職業の多様化』というにははっきり言って程遠い現象が身近に発生しています。が、苦しくても、泥臭くても、彼等は彼等なりの、仕事に対する情熱と誇りがあったのでしょう。

だからと言って、他者の情熱を否定できるわけではありませんが、今まで信じてきな道から大きく変わらなければならない、という選択は、彼等にとって残酷な選択だったのかもしれません。

常磐ハワイアンセンターは、何も無いところからポッと出来上がったものではない。
炭鉱地という豊富な温泉源があったからこそ、成し得た事業である事も、忘れてはならない。
色々な人の血と汗と涙で、作り上げた『常夏の国』なんでしょうね。

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2006/09/30 11:55 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie
[Review] X-MEN:ファイナル ディシジョン
X-MEN:ファイナル ディシジョン……何と言うか、デタラメ人間の万国ビックリショーだな (by ロイ・マスタング大佐)

日本の特撮系戦隊モノのような、一糸乱れぬ統率されたチームワーク、コンビネーションとは全然違うものの、ダイナミックさを前面的にウリに出しているヒーロー映画。シンクロナイズド・スイミングとかでも、緻密性や芸術性で戦っている日本勢に対し、体格の大きい海外の選手は、その体格を活かして終始ダイナミックな演技を武器にしているのと同じようなものでしょう。

が。
『スーパーマン』しかり『スパイダーマン』しかり、最近のVFX技術や音響の進歩で、たった一人のヒーローでさえも、その活躍振りはリアリティ以上にド派手になっておりますが、それが複数人、しかも二人とか三人とかのレベルではなく、個性豊な能力を持つミュータントが十人やら二十人やら登場したらどうなるでしょう。


案の定、開いた口が塞がりませんでした。

終始(声には出してませんけど)、「うっひょー!」と叫んでましたよ自分。


あまりの爆音の多さに、映画館自体に地響き発生。
この映画は、映画館でなければその魅力を味わえないものになってしまったのでは。家の普通のテレビでDVDを再生して観る様な、そんなスケールに留まれる作品ではありません。強いて言えば、ホームシアターをお持ちの家であればよろしいかと思いますが、この作品の迫力を存分に味わいたいのであれば、防音・耐震は必須と思われます。

まああれだ。
『X-MEN』シリーズは、このド派手さだけでも十分見世物になるんだな。


しかし、この作品は、シンプルながらも意外に物語はしっかりとしたもののように感じました。
ミュータントを元の人間に戻せるよう開発された治療薬『キュア』。迫害され続けたミュータントたちにとって、『普通の人間』として生きることが幸せなのだろうか。それでも、ミュータントとしての個性を活かしたままで、人間社会との融和を図りたいX-MEN側と、ミュータントを普通の人間にするという傲慢な考えを根絶やしにするブラザーフッド側の最後の対決。
そこに現れた、かつて死んだはずのジーン・グレイ。この抗争のためにタガが外され、潜在する全ての力を余すことなく解き放たれた彼女を止める術は?

前作まで、あまり印象の濃くなかった『X-MEN』シリーズですが、荒唐無稽な超ド派手アクションに加え、あまりにも悲しすぎるラストであったため、最後の作品らしく十分観応えのある作品でした。


ちなみに。
クレジットが終了した後でも、僅かですが映像が続きます。

この映像、『X-MEN』を観ていない僕としては「??」な展開ですが、それでも何気に衝撃的でした。多分、アメコミからの『X-MEN』フリークの方であれば、衝撃を上回る感動を覚えるの……かも??

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2006/09/29 01:24 | Comments(1) | TrackBack() | Review - Movie

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