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2025/08/19 00:13 |
[Review] オーシャンズ13
オーシャンズ13この作品を観終わって、いきなり後悔しました。それは作品自体の面白さ云々ではなく、自分の英語力の無さ雑学の偏りにです。特に前者でしょうか。

ダニー・オーシャンとその11人の仲間達の冒険奇譚(←違う)シリーズも、既に3作目。この『オーシャンズ13』は、盗みのテクニックやチームワークでは、『オーシャンズ11』の二番煎じ。『オーシャンズ12』の、敵側との裏のかき合いも特に無いため、単に『犯罪のプロセス』を観るためであれば、さほど面白い作品では無いかもしれません。
が、制作者サイドもそれを見越していたのかそうでないのか、『犯罪のプロセス』以上に、スマートな大人達の笑いの要素がギッシリ! 中にはちょいとストレートすぎるところもありますが、小粋な笑いを醸し出すような演出の数々に、犯罪のテクニック以上に魅了された方々もいらっしゃるのでしょう。
但し、やはりこの作品に散りばめられた笑いを隅々まで堪能するには、英語で交わされるジョークや、ファッショナブルな雑学が必要なのかもしれません。ここらへんに至っては全くのド素人なので、「どのくらい?」と問われても困りますが。勿論、演出の中や日本語の字幕の中でも、十分に楽しめる小粋なセンスの笑いが散りばめられていますが、出演する方々の笑いの掛け合いがあまりにも巧みなだけに、「もっと英語力があればなぁ~…」なんて思ったりするのです。


犯罪のプロセスは『オーシャンズ11』の二番煎じ、と申しましたが、あくまでプロセスがそうであって、結果は結果でこれまたエゲツナイ。
アル・パチーノが扮するホテルのオーナー、ウィリー・バンクがラスベガスに建てたホテルとカジノを、ただ単にその場凌ぎ的に潰そうというだけでなく、未来永劫続くような烙印を押させようと図るのですから。崖から這い上がってきても、蹴落として、また這い上がってきても蹴落として、その繰り返しでついには這い上がれなくさせてしまう、という感じ。『オーシャンズ11』にしろ『オーシャンズ12』にしろ、プロフェッショナルである彼等としても、ある程度は同じ目標に向かって協力し合っていたんでしょうけれど、『オーシャンズ13』では、彼等の絆は更に強固なものに。というか、3作品中最もお互いがお互いと連動しあって、一つの計画を成し遂げたんじゃないか、というふうにも思います。

まぁ、欲だけ丸出しの犯罪集団であれば、容易く他の仲間を裏切ってしまいそうな気がしますが、もはやこの作品ともなれば、自分の欲だけでは成立しない。仲間の欲も、皆で共有する。一度義理を交わした間柄であれば。
それを潰そうとする勢力があれば、たとえ潰されたのが一人であっても、全員で叩き潰す。僕としては、最も敵に回したくない集団です(汗)。


そういえば。
この作品が公開される前のプレミア試写会で、日本を設えたシーンがいくつかある、という記事を見ました。なるほど、ウィリー・バンクのホテルのオープン式典に、相撲と日本酒『久保田』ですか。なかなかオツな演出を拝観させていただきましたっ!

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2007/08/12 12:55 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie
[Review] トランスフォーマー
トランスフォーマー『300』に続き、「すごい映画を観ちゃったなぁ」と思わず唸ってしまう作品です。


スティーヴン・スピルバーグ氏が監督の『宇宙戦争』では、過度な期待をしながら鑑賞したのがそもそもの失敗でした。確かに、スクリーン上に繰り広げられる美麗で且つ迫力のある映像、未知の侵略を目の当たりにして、成すすべもなく逃げ惑う人間の無力感・緊迫感には目を見張るものがありましたが、それにプラスして物語を期待してしまったばかりに、落胆せざるを得ないこともありました(特にラストシーンは)。
加えて、『トランスフォーマー』の監督はマイケル・ベイ氏。観るたびにスカッとするようなド派手なアクション・シーンがたくさんある彼の作品でも、物語については過度に期待できないところもちらほら。例えば、『アルマゲドン』は方々から感動した、泣いた、という意見を聞きますが、正直僕はそれほどでもありませんでした。

そのため、『トランスフォーマー』も、上映まではそれほどまでに期待していなかったのです。が、いざ全編を鑑賞してビックリ。

数回ほど、涙腺が緩むところもありました。

人間と宇宙から飛来した金属生命体との情の交わし合いといった、ヒューマニズムの部分は勿論のこと、機械が意思を持つロボットに『変形』していく過程で。
まぁ、涙腺が緩むベクトルが全く持って異なるし、むしろ緩むところが間違ってるんじゃないかとお思いでしょうが(汗)、今までロボットの『合体』や『変形』といったものは、漫画やアニメでしか観たことが無いのに、CGとはいえ限りなく実写に近い形で目の前に表現されているのですから!
『変形』の過程を観るたびに、「えっ、えっ、えぇぇっっ!!?」の連続でした。
ガンダムは全くと言っていいほど詳しくないし、ヱヴァンゲリヲンも付け焼刃的なものしかない僕ですが、ロボットの『変形』がここまでリアルに近い形で表現されるのを観ると、もはや感極まる以外しかなくなってしまうのです。


さて、『世界の日本人ジョーク集』という本をご存知でしょうか。世界から見た日本人(日本観)の一部を、面白いジョークにして表現した珠玉(かどうかはご覧になる皆様のご判断にお任せします…(汗))の一冊。その中に、「日本人は、既に世に出たモノをまねて、よりよいモノを作り出す」というようなことが書かれている一節があります。
明治維新以降、欧米列強に追いつけ追い越せとばかりに、世界各国の様々なモノや制度、取り組みといったものを取り入れ、しかもそれをただ単に取り入れただけでなく、日本の中で独自の展開と発展を遂げてきました。「所詮日本人は真似事を多用する」なんて揶揄することも多々あったようですが、日本のオリジナルだけでは勝てないと考えれば、他国のものを真似したり取り入れたりして、つまり他の国々と同じ土俵に立つようにすればいいわけです。さらに、それを日本国内として使いやすい、取り込みやすい形に変えれば、より一層優位に立てることもあります。勿論、オリジナルに対する敬意も忘れません。
それが功を奏してか、一部には、本来であれば日本が模倣物であるのに、諸外国に輸出できるまでの力に発展するまでに至るものもあります。

『トランスフォーマー』は、言わばその逆。発祥は日本の玩具がアメリカ国内で絶賛を受け、日米の協力で生まれたロボットが、『トランスフォーマー』のはじまり。その後日本でもアメリカでも発展を続け、ついに、漫画でもアニメでもない、限りなく実写に近い映画作品が世に出ることになったのですから。
ここまでのクオリティを発揮する作品を目の当たりにすると、日本映画も負けてはいられなくなりますね。

また、欧米ではロボットは『使役するもの』、つまり道具の一種なんだそうです。ウィル・スミス主演の『i,ROBOT』でさえも、主人公の一人に、自分で考え、行動し、無機質な存在でありながらスプーナー刑事と心を通わせるシーンがありますが、それでも作中のロボットは、あくまで使役する存在。
日本では、『鉄腕アトム』や『ドラえもん』のように、ロボットは人間にとってパートナーであり、家族であり、友達である。対等の立場として描かれている作品が多い。そして『トランスフォーマー』も、まぁあの兄貴達の図体の大きさからいって使役することなんて出来はしませんが(笑)、人間と金属生命体が同じ立場であり、同じように運命に向かって立ち向かっていきます。その部分も、日本の中のロボット文化の一部に触発されたのかもしれませんが。


何はともあれ、たとえ物語構成を抜きにしても、十分、いや、十二分に楽しめる作品であると思います。是非、ド迫力のある映画館でご鑑賞下さい。

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2007/08/05 12:05 | Comments(2) | TrackBack() | Review - Movie
[Review] レミーのおいしいレストラン
レミーのおいしいレストランCGアニメーションの映画って、今まで大体90分くらいの作品が多かったものですから、まずこの作品が通常の映画と同じくらいの120分の作品であることに驚きました。
それでいて、物語の起承転結がくっきりしっかりと構成されていること、キャラクター同士の想いの交錯、何よりもCGアニメーションなのに、限りなく『第三の主役』である『食品』を丁寧に作りこんでいること。「CGでここまで作り上げることが出来るとは」。正直、驚きの連続です。
『食品の表現』が丁寧とは言うものの、展開がやや速めなので、細かいところを観るまでには至れないと思います。が、そこはやはり『キャラクターの食べている表情』や『これから創り出す一皿』でカバーしたのでしょう。「ああ、あの食品はきっと○○だろう」って、想像力を働かせるように作ったのではないかと。


姿形、住む世界、何もかもが全く違う二つの種族。
 でも、『おいしいもの』を創り出す心と技術は、どちらも同じである


今回の二つの種族は、あくまでネズミと人間。現実世界であれば絶対にあり得ないこと。でも同じ人間の世界だったら、きっとあり得る。
漫画『昴』にもありましたが、本来バレエはヨーロッパの舞踏芸術だった。他の民族が入る隙など微塵もないくらい、白人種だけで構成される舞踊芸術。それが、今や世界各国に広まっている。数百年前のバレエの頭の固いやたら格式ばった評論家が鑑賞したらビックリするでしょう。舞台に褐色人種やアジア人種がいるのだから。
相撲の世界もそう。今や横綱は日本人の時代ではない。ハワイからはるばるやってきたアメリカ人や、モンゴル人が横綱を仕切る時代。もしかしたら、いずれ歌舞伎の世界にも、外国の方々が登場する日が来るもかもしれません。

凝り固まった頭では、その人の『本当の姿』、『本当の力』を見抜くことは出来ない。ただでさえ、人間が外部から取り入れる情報の大部分は視覚からなのですから、パッと見だけでその人の真価を知ったふうな口になる。
勿論、第一印象が大事じゃないわけではありませんが、所詮第一印象だけでは、全てを判断することが出来ない、ということ。でも、結局人間というのは、同じことを何度も何度も繰り返してしまうんですよね……


『レミーのおいしいレストラン』は、単にCG技術を駆使して、キャラクターの動きや表情を巧みに表現するだけでなく、人間が持つ人間の素晴らしさ、人間の愚かさをも描いている作品であると思います。
主人公のネズミ君があまりにもはしっこくって、目で追おうとするといささか疲れてしまいますが、まぁネズミの持つ素早さをネズミの視点で見れば致し方の無いこと。それよりも、物語の存分に楽しんで下さい。コミカルな部分も多数ありますが、きっと、涙を誘う部分もあることでしょう。

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2007/08/04 23:55 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie
毒の吐き出し日記

社内の人間とのやり取りで、いつになく腹が煮え繰り返っている今日この頃です。

が。

負のエネルギーをこれ以上持ち続けたところで、生まれてくるのなんて所詮負のエネルギーでしかないし、思いのほかパワーを使って疲れてしまうので、ムカつくのを止めよう止めようと考えております。

が。

いざ止めようとしても、当時のやり取りを思い返す度にまた腹が煮え繰り返って、無駄なパワーを使っては無駄に負のエネルギーを生産しては。

もはや自分でもどうしようもないくらいダメダメスパイラルに陥っています。
折角このブログにお越しになったのに、こんな見たくもない取り止めのない文章ばかりでごめんなさいね。だからといって「不快になりました」的なコメントされても困りますし、受けても返信書きません。ただ単なる愚痴として適当に流してください。


いや、まぁ勿論自分に全くの落ち度が無かったわけではなく、分かりやすい説明の仕方を心がけても完全にうまくいかないのは分かっています。
それでも、当の社内の人間と一緒に仕事して、はや3年と2ヶ月。
「~~の場合、どうなるの?」と聞いても、彼の答えは順序もへったくれもなく、10歩以上先の回答ばかり。頭の回転が異常なくらいに速すぎるのか、それともそれ専用の答えしか持ち合わせていないのか。おまけに、僕の意見を否定するのは結構ですしそれが参考になることも少なからずありますが、頭ごなしに切り捨てるように否定されると、


ブチッ


とくるわけです。

無理矢理自分自身に「やっぱり僕の話し方や受け取り方が悪かったんだよ。人間、謙虚にならなきゃね」と言い聞かせても、無理な時は無理なんです。改めて自分の心の狭さに、度量の低さに愕然としてしまいました。
いくらその人の責任であっても、無闇矢鱈に人のせいにしない」のがモットーなんですけどね… たまには思いっきり人のせいにしたい時もあるのです。


言いたいことはまだまだ山ほどあるのですが、これ以上書き連ねるとこのブログ自体が負のエネルギーの溜まり場になってしまうので止めます。
が、それでも一刻も早く自分の中の毒素を取り除きたいと思って、こんなふうに書いてみました。意外と楽になるものなんですね。


これ以上深く考えない! 深く追及しない!
精神衛生上よろしくないことを、いちいちグチグチ考えないのが、一番です。今更ですけど。いや、普段は考えもしない今だからこそ。

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2007/07/20 00:51 | Comments(1) | TrackBack() | Diary
[Review] シュレック3
シュレック3いやはや、こんな全編に渡ってピタゴラスイッチみたいなことができるのは、CGアニメーションならではの面白さですな!

フルCGアニメーションにしろストップモーションにしろ、キャラクターからその動作に至るまで全てのコンピュータ制御下で作り上げるというのは並大抵のことではないでしょう。大抵は1台1世の作品か、できても続編のみ。しかも、続編はその前の作品を上回る面白さを要求されるわけですから、次回作を作るたびに難題にぶち当たっていくわけです。それは別にフルCGアニメーションだけでなく、シリーズものの映画全般に言えることですが。


そんな『シュレック』シリーズも3作目。単に子供だけが楽しめるアニメーションではなく、数々のパロディや奇想天外が盛り込まれたからこそ、大人にも楽しめる作品であるのは言うまでの無く。これまで、『スパイダーマン』や『ロード・オブ・ザ・リング』のパロディなりキャラクターなりが濃ゆく描かれており、今作もそれに負けじと『ハリー・ポッター』や『白雪姫』や、果ては『レジェンド・オブ・ゾロ』まで! 天使のような顔と容姿を持つ悪魔のようなキャラクターが、今作もこれほどまでと言わんばかりのアクションを繰り広げます。
ただ、思ったよりパロディやブラック・ユーモアは若干弱まった? という感じがしました。これまでのシュレックは笑いを誘うパロディが多かったのに対し、今作の笑いの部分は、割と日本人にもなじみやすい王道な手法を取っている気がします。別に悪いことではないと思いますが、これまでの『シュレック』をご覧の方からすれば、少し毒気が抜けているような気がしなくもありません。
ストーリー重視の作品になった? と思われるでしょうけれど、それでも楽しいものは楽しい。パロディを期待するもの勿論良いと思いますが、過度に期待せず、老若男女は勿論、様々な人種でも楽しめるエンターテインメント・アニメーションとして捉えて観るのが一番かと思います。

しかしそれでも、分かる人なら分かるパロディに、まだまだついていけないのは僕の修行不足の賜物(←違う)。まぁ、それは性格や国民性の部分もあるんでしょうけれど、変に邪見ぶってパロディを探すのもいささか興ざめかもしれません。
皆さんは、皆さんのスタイルで映画鑑賞を楽しむのが一番ですね。

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2007/07/16 13:31 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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