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2024/04/19 02:23 |
[Review] 幸せの1ページ
幸せの1ページ他人との関わり合いが怖くて、いつも一人で蹲っていた。でも、心のどこかで、変わりたいと願っていた。その思いを、自由に動かすことのできる小説の主人公に託していた。
でも、動くのは主人公であり、自分じゃない。でも、変わりたいってどうやって? 案外そのきっかけは、ほんの些細なところから始まったりして     


というのを狙った作品だと思うのですが、ほとんど伝わってまいりませんでいた。不自然な作り物が散りばめられているという印象が強いし、何よりこの作品は、誰を視点に観たらいいの? という感じです。
勿論、正式な主人公を設定せず、半ばオムニバスのように進む作品は他にもあります。が、シーンシーンで、そのシーンを動かす主人公はいるし、たとえあるシーンでは特に絡みは無くても、そのキャラクターの視点で楽しもうという観方が出来る作品もあります。ですがこの作品はそれが無い。何だかコロコロシーンが変わるだけで、誰を主体として観ようかという暇すら与えてくれない。
折角、ジョディ・フォスター、ジェラルド・バトラー等、先端を行く俳優・女優が揃っているのに、台無し感が否めません。特に何も出来ないに等しいジョディ・フォスター演じるアレクサンドラ・ローバーが、交通の便も無い島にたった一人で来た後で、たとえ微力ながらも何らかの行動を期待してしまうのですが、結局は何もしなかったに等しいとなると、少々というかかなり拍子抜けなのです。一体ジョディ・フォスターは、この役のどこに惹かれたのか、首を傾げてしまいました。
終始そんな感じの作品ですので、稀に見るジョディ・フォスターのコメディ・タッチな演技も、どこかちぐはぐな感じがしますし……

残念ながら、物語としても、視覚効果にしても、結末に関しても、特筆すべきところが見られない作品のように思いました。ハートフルな作品であるはずなのにちっともハートフルに感じないし。結末部分に、もう少し勇気溢れるような行動が少しでも垣間見ることが出来たら、良かったのかもしれませんが。
まぁでも、今まで何年も家の外に一歩でも出るのを怖がっていた人物が、たった数日で自分一人で飛行機に乗ったりボートに乗ったりするというのも、驚くべき、というか恐るべき進歩ですよね… 「ほんの少しでも変わりたい」という範疇をゆうに超えているような気が…(汗)

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2008/09/06 22:37 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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