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2024/03/29 14:59 |
[Review] レミーのおいしいレストラン
レミーのおいしいレストランCGアニメーションの映画って、今まで大体90分くらいの作品が多かったものですから、まずこの作品が通常の映画と同じくらいの120分の作品であることに驚きました。
それでいて、物語の起承転結がくっきりしっかりと構成されていること、キャラクター同士の想いの交錯、何よりもCGアニメーションなのに、限りなく『第三の主役』である『食品』を丁寧に作りこんでいること。「CGでここまで作り上げることが出来るとは」。正直、驚きの連続です。
『食品の表現』が丁寧とは言うものの、展開がやや速めなので、細かいところを観るまでには至れないと思います。が、そこはやはり『キャラクターの食べている表情』や『これから創り出す一皿』でカバーしたのでしょう。「ああ、あの食品はきっと○○だろう」って、想像力を働かせるように作ったのではないかと。


姿形、住む世界、何もかもが全く違う二つの種族。
 でも、『おいしいもの』を創り出す心と技術は、どちらも同じである


今回の二つの種族は、あくまでネズミと人間。現実世界であれば絶対にあり得ないこと。でも同じ人間の世界だったら、きっとあり得る。
漫画『昴』にもありましたが、本来バレエはヨーロッパの舞踏芸術だった。他の民族が入る隙など微塵もないくらい、白人種だけで構成される舞踊芸術。それが、今や世界各国に広まっている。数百年前のバレエの頭の固いやたら格式ばった評論家が鑑賞したらビックリするでしょう。舞台に褐色人種やアジア人種がいるのだから。
相撲の世界もそう。今や横綱は日本人の時代ではない。ハワイからはるばるやってきたアメリカ人や、モンゴル人が横綱を仕切る時代。もしかしたら、いずれ歌舞伎の世界にも、外国の方々が登場する日が来るもかもしれません。

凝り固まった頭では、その人の『本当の姿』、『本当の力』を見抜くことは出来ない。ただでさえ、人間が外部から取り入れる情報の大部分は視覚からなのですから、パッと見だけでその人の真価を知ったふうな口になる。
勿論、第一印象が大事じゃないわけではありませんが、所詮第一印象だけでは、全てを判断することが出来ない、ということ。でも、結局人間というのは、同じことを何度も何度も繰り返してしまうんですよね……


『レミーのおいしいレストラン』は、単にCG技術を駆使して、キャラクターの動きや表情を巧みに表現するだけでなく、人間が持つ人間の素晴らしさ、人間の愚かさをも描いている作品であると思います。
主人公のネズミ君があまりにもはしっこくって、目で追おうとするといささか疲れてしまいますが、まぁネズミの持つ素早さをネズミの視点で見れば致し方の無いこと。それよりも、物語の存分に楽しんで下さい。コミカルな部分も多数ありますが、きっと、涙を誘う部分もあることでしょう。

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2007/08/04 23:55 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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