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2024/11/22 10:01 |
[Review] RED

REDブルース・ウィリス氏はともかくとして、アクション映画に登場する50台以上のキャラクターといったら、組織のトップとか司令官とか、主人公が狙う組織の黒幕とか、そんなイメージ。特に大きなアクションをするわけでもなく、存在するだけで威圧感を漂わせる役割。大抵、実際にアクションするのは、20~30台を中心とした、今をときめくアクションスター。それだけではアクションスターで、あとはどれだけ物語の重みと奇想天外なアクションを展開するか、によりますが。

本作品も、B級アクション映画よろしくの展開。CIAで優秀な分析官であるはずが、過去のとある作戦の生き証人になっていたがために、逆に追われるはめに。しかし、その優秀な腕と卓越した頭脳で様々な局面を突破。協力者も現れ、徐々にCIAと『過去のとある作戦』を追い詰め、暗部を剥がされていく。
そんな、あまりにもありきたりすぎるアクション映画でも、その主役が、50~60台を中心とした、大物だけどアクションに到底向きそうも無い役者だったらどうなるか。もう、「ええぇ~っ??」とか「本当に??」と驚くしかありません。

前述のブルース・ウィリス氏は、『ダイ・ハード』シリーズを始めとする様々なアクション映画の出演の実績がありますがら、まぁそれはいいとして(実際に、ほとんどがブルース・ウィリス氏とメアリー=ルイーズ・パーカー氏の展開だけだったら、そんなに目新しいものはありませんから)。
モーガン・フリーマン氏は、正にアクション映画では組織のトップ役や黒幕役が多い。サスペンスやヒューマンドラマ系も多いですがコメディ映画も多いですので、本作出演でもそんなに違和感が無く。ジョン・マルコビッチ氏も、奇抜な役割の作品を鑑賞していたこともあってか、やはり違和感も無く鑑賞できるものの、登場シーンや銃器を扱うシーンを見ても、「これで、もうすぐ60歳??」と思うばかり。
そして。何よりもビックリしているのは、ヘレン・ミレン氏!! 『トレジャー・ハンター』に老練の考古学者として登場した時も、アクション要素が高い作品とはいえ、そこまでアクションに興じるシーンはありませんでした(少なくとも彼女に関しては)。あとは、『クィーン』のような、凛とした役を演じるヒューマンドラマ、とか。それが、何食わぬ顔でマシンガンをぶっ放す! さも普通に銃器を扱う! 多分、ミセス大好きドM男からすれば、垂涎の的かもしれません。
そんな一堂に会し、現役時代は付きつ離れつ、恋したり殺しのターゲットになったりと、まさに現場たたき上げの面々達。だからこそ、そんな彼らがチームを組み、たとえ物語の流れに組み込まれた演出とはいえ、若年の傭兵やCIA幹部を手玉に取るところなんか、爽快感を感じずにはいられませんでした。

さすがに、往年のアクションスターよろしく、身体を張ってこれでもかというくらいのアクションを演じる、ということは無理のようです。まぁ、ブルース・ウィリス氏は映画の世界では根っからのアクション・スターとして叩き上げられてきましたので、彼が織りなす取っ組み合いの格闘は要素として組み入れている、として。
いわゆるスピード感を求めるのであれば、本作は向かないかもしれませんが、老練してますます冴えわたる度胸と、長年積み重ねてきたキャリアの表れでもある、観察眼と行動力を楽しむ作品として位置づけられているのかもしれません。

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2011/01/30 06:37 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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