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2024/03/28 21:50 |
[Review] 県庁の星
県庁の星県庁勤めの父曰く、「あり得ない展開だっ!」と… (汗

これは観る人に分かり易く作っているから、でもあると思いますが、それにしても、公務員の『負』の側面が割と大袈裟に表現されているような気がします(ちなみに父の県庁勤務時代の職歴として、内部監査室があり、県庁の内部の動きを見ていたので、多分こういう意見が出ていたと思うのですが……)。
まぁ、もちろん県庁は題材であるに過ぎず、立場の違う人が出会ってからの、「何かを変えていくことは、人の意識こそが最も重要である」ということが目的の映画です。

そういう意味で、コメディ一辺倒の映画かと思いましたが、人の意識が文字通り『改革』し、されていく様子は感動しました。
最後が大団円でなかったことが、個人的にはちょっと納得いきませんが。
でも、それは制作者側の意図なのかもしれませんね。大団円になることこそが、こういうジャンルの映画の王道的な終わりなのですが、そうではない、本当の大団円のラストを描くなら、これからだ、というのが、制作者側の意図だと思います。

行政改革も、経営改革も、何かを成し遂げたらそれが終わりではない。
成し遂げた後から、本当の始まりである。
エリートがちがちの県庁君も、その場凌ぎで逃げてばかりのパートさんも、「そこから」始まっていくんでしょうね。


もう一つのメッセージとすれば、本当に『改革』すべきところは、どんなに小さくても、目の前にある問題である、ということ。そして、その小さな問題を解決できなければ、これから先、大きな問題を解決する事なんてできない、ということ。
もちろん、大きな問題は大事じゃないし後回し、というわけではありませんが、大きな槍応えのある問題ばかり目を向けて、小さな問題に背を向けていれば、それが積もり積もれば大きなしっぺ返しを喰らうことになる。それは、県庁やスーパーだけでなく、どこの世界も同じだと思います。
もちろん、僕も日常の仕事で、それに悩み、叱咤激励を受けて解決していっていますが。

大袈裟ですが、「よし、明日からまた仕事頑張るぞ!」という気にさせられる映画です。
数年前までは、邦画は殆ど見なかったんですよ。
何でだろう? 自分と同じ国の人間で、且つ自分の生きる時代だからこそ、何となく自分をそのまま反映してて、自分が叱責させられているようで、自分が罵倒させられているようで、見向きできなかったからなのかな?
変な例えですが、そういう気分にさせられることが少なからずあります。

でも、最近は結構観るようになりました。
もちろん、ハリウッドをはじめとして邦画が注目されていたり、徐々に日本人俳優の活躍や映画の作りが素晴らしくなっていることもありますが。
何より、「目をそむけずにいよう」という、自分の意識の改革からなんでしょうかね。

映画の世界なんだから「もちろんこれは他人事」という気持ちもなきにしもあらず、ですが。

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2006/03/12 12:37 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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