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2024/04/24 16:18 |
[Review] ラブ・アクチュアリー

ラブ・アクチュアリーどこのサイトを拝見しても、どこのレンタルショップに行っても、この作品は、常に高い評価を得ています。公開されてからもう大分経つのに、それでもこの映画の魅力が衰えないのは、決してプロパガンダのような強烈なものではなく、でも、人間の、人間が心の底から最も欲するものに対し、優しく包み込む暖かさのようなものがあるのでしょう。


この映画の登場人物は、本来ならば交わることがない人達。住む環境も、仕事も、ステータスさえ。でも、全てに共通することは、臆病なただの人間であるということと、それでも、人と触れ合うことによる温もりを欲しているということ。

人間というのは、タフなようでいて実は意外に繊細なのかもしれません。
複雑に絡み合う人間関係や営みも、一つ一つ紐解いてみれば、至極単純なものかもしれません。
だからこそ、人の持つ本当の『思い』というのは、それが発揮された時、強く、そして何ものにもまして輝きを放つものではないかと思います。

『愛』という言葉は、どの世界にも溢れるばかりに広がっています。色んなところで見聞きするから、言葉自体が軽んじられてしまい、場合によっては、『愛』そのものすら信じられなくなってしまったことも。
簡単に口に出され、言葉だけが先に進んでしまい、その意味も宙に浮いてしまう。けれど、『愛』という言葉は、本来はあまりにも重くのしかかり、全てに勝って輝きを放つものではないのでしょうか。
簡単な言葉であるからこそ、簡単に言葉に言い表せない。そんな強さを兼ね備えている言葉。
けれど、『愛』をそんなに難しく考える必要はありません。だって、生きとし生きる者は、全て持っているものだから。自分の中にある、一番強い『思い』を伝えることで、自分の中にある『愛』は、最も強く力を持ち、そして輝きを放つのだから。


色々な人物がオムニバス形式のように現れては、その人の人間としての生活、悩みや苦しみを持ち続けて生きていくけれど、ラストに大きなつながりを持てて、みんなが幸せな気持ちになっていく。
この世に生きる人間が、全員幸せになれることはないけれど、それでも、一人一人の力で、一人一人の思いで、一人でも多くの人を幸せにすることは出来るはず。

世界中の人に観てほしい。それこそ、憎しみを抱き続けている人、無意味に誰かを傷つけている人、自分の無力感や無気力に苛まれている人に。
自分が、自分の愛する人が、自分の隣にいる人が、もっともっと幸せになれることが、この作品には詰まっていると思います。

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2007/01/10 22:51 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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