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2017/09/25 06:20 |
[Review] ミス・ポター
ミス・ポター可愛いウサギを見ると「ピーターっ」と呼んでしまう僕(←「変態」とか言うな)も、小さい頃はピーターラビットによく触れていました。遠い昔なので話こそはほとんど覚えていませんが、登場する動物の愛らしい表情や仕草は、今でもよく覚えています。
これまでに全世界で1億部のベストセラーを誇る『ピーターラビット』シリーズの原作者ビアトリクス・ポターは、18世紀から19世紀にかけてのイギリスの上流階級の家に生まれ育った、生粋のお嬢様。けれど、彼女が選んだ人生は、決められた結婚を経て、単に妻として母として家庭に収まるのではなく、自立したアーティストとしての人生。何不自由なく育ち、縁談次第でこれからもその裕福な生活が約束されるにもかかわらず、『働く女性』としての道を選んだのは、彼女が持つ夢と情熱に他ならないからでしょう。
そしてそれが、ピーターをはじめとするキャラクターに魂を宿し、イギリスの片田舎よろしく、のどかでほのぼのとしながら、活き活きとしたキャラクターを創り上げることが出来たんだと思います。

あれだけ想像力豊かなキャラクターや物語を描けるのですから、内向的な性格かと思いきや、意外と頑として譲らない意思を持っていたのですね。少女時代から豊かな自然に囲まれて育つことで、彼女ならではの作風が徐々に形成されていく過程を、映画の中で取り上げていますが、その作風があまり変わらない。画家にしたって音楽家にしたって、果ては漫画家にしたって、「今回はこの作風で描いたので次はあの作風で」というのを多く見かけますが、一貫して同じような作風を描き続けるというのは、現代では割と珍しい事。今でもそんなアーティストはいることはいますが、やはり古くから愛されている、もしくは人気があるアーティストが多く、新参のアーティストは、まず自分のアートが売れる為に、よもや致し方なく作風を変えざるを得ないことも多くあったことでしょう。
ましてや、当時の社会があまり関心を寄せなかった「女性の職業における独立」。児童文学のベストセラーとして駆け上がったとはいえ、最初は苦しかったに違いありません。それでも、僕が見る限りでは、ほとんどその作風を変えていない。それこそ、彼女の持つ頑とした譲らない意思、ポリシーを持っているが所以なのでしょう。それだけ情熱を傾けていたからこそ、今世界中で愛されているのかもしれませんね。


以前『ハイジ』を観た時、主人公は『ハイジ』と『アルプスの自然』と申しましたが、『ミス・ポター』も同じような印象を受けます。もう一つの主人公は、イギリス・ウェールズ地方の大自然。あまりにも雄大で美しくて、思わず「ほぅ……」と溜息をついてしまいそうなくらい。
むしろこの大自然に触れて、何一つ想像力が湧かない、働かせることができない方がおかしい! って思ってしまうくらいです。
アーティストになることも反対されて、恋をした相手もビジネスマンであることを理由に反対されて、やっと婚約にこぎ付けるも若くして病気で先立たれてしまって。そんな苦難も乗り越えられたのも、彼女を愛した友人やキャラクターの他に、変わらず彼女を見守っている大自然があったからかもしれません。晩年、イギリスの大自然の保護に全力を費やしたのも、作家人生を切り拓く上で、切っても切れない絆のようなものが、彼女と大自然との間にあったのかもしれません。

どうでもいいことなのですが。

同じ『POTTER』にしても、この作品は『ポター』、方やかの有名な魔法少年は『ハリー・ポッター』なんですよね。。。
英語の綴りは同じなのに、日本語にすると『ッ』を入れたり入れなかったり。微妙なところです。

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2007/09/15 22:18 | Comments(2) | TrackBack(22) | Review - Movie

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ピーターラビットの生みの親、ビアトリクス・ポターの波乱に満ちた半生を描いた感動のヒューマン・ドラマ。運命の出会いを果たした編集者と二人三脚で世界的名作を生み出すポターの逸話を2人の恋愛を絡めて描く。監督は『ベイブ』のクリス・ヌーナン。ポターに『ブリジット・ジョーンズの日記』のレニー・ゼルウィガー。彼女の初恋の相手となる編集者ノーマンをユアン・マクレガーが演じる。劇中で実現したポターとピーターラビットの劇的な共演が感動的。[もっと詳しく] ピ−ターラビットは、その生態環境とともに、永遠に生きつづける。 ...
サーカスな日々| 2008/04/20 04:40
監督:クリス・ヌーナン 出演:レニー・ゼルウィガー、ユアン・マクレガー、エミリー・ワトソン、ロイド・オーウェン、バーバラ・フリン、ビル・パターソン 評価:75点 公式サイト むかしむかしそのむかし、私が中学生だった頃、好きな女の子がピーターラビット....
デコ親父はいつも減量中| 2008/02/19 01:00
今回紹介する映画は、キャラクター「ピーターラビット」の原作者ビアトリクス・ポターの恋と波乱に満ちた半生を実話に基づいて描いた作品「ミス・ポター」です。 ミス・ポターのストーリー1902年、ヴィクトリア朝の封建的な空気が漂う英国。アーティストとして生きることを夢みる一人の女性ビアトリクス・ポターがいた。彼女は幼い頃に湖水地方で出逢った動物たちの絵に物語を添えて、絵本として世に出したいと願っていたが…。 それでは感想を・・
ジフルは映画音楽札幌グルメ紹介| 2008/01/07 00:16
20世紀初頭。ヴィクトリア調の古い封建制度を色濃く残すここロンドンでも、新しい時代への潮流は起こり始めていた。 裕福な法廷弁護人のルパート・ポターを父に持つビアトリクスは、上流階級の女性は結婚して家庭に引きこもるのが当前とされた時代に、アーティストとして自立する術を模索していた。彼女は、子供時代を過ごした美しい湖水地方に住む動物達を主人公にした絵本を出版したいと願っていたのだ。32歳にもなって独身のままの娘を心配する母親ヘレンは、良家の子息との縁談を彼女の元に次々と持ち込むが、ビアトリクスはそのどれもに色...
豆酢館| 2007/10/23 21:48
68.ミス・ポター■原題:MissPotter■製作年・国:2006年、アメリカ■上映時間:93分■鑑賞日:9月15日、新宿グランドオデヲン座(歌舞伎町)■公式HP:ここをクリックしてください□監督:クリス・ヌーナン□製作:マイク・メダヴォイ、デヴィッド・カーシュナ...
KINTYRE’SDIARY| 2007/10/07 15:32
その恋が私を変え、私の絵が世界を変えた。   9月17日、MOVX京都にて鑑賞しました。「ピーターラビット」を生んだビアトリクス・ポターの物語。お話も素敵ですが、イギリスの湖水地方の景色もたまらなく美しく、心が和む映画です。   STORY 時は1902年、ロンドン。新しい世紀が訪れたが、イギリスはまだヴィクトリア王朝の封建的な空気が漂っている。ビアトリクス(レニー・ゼルヴィガー)は上流階級の子女。この時代そのような子女が仕事を持つようなことはあり得ない頃だった・・・・。...
銅版画制作の日々| 2007/10/02 19:08
今週の週末レイトショウは・・・ 「スキヤキウェスタン・ジャンゴ」とか、先行上映の「アーサーとミニモイ・・・」など、 見たいものが目白押しだったけど・・・ 何故か苦手系女優レニー・ゼルウィガー主演の本作を鑑賞。
ひらりん的映画ブログ| 2007/10/02 03:38
 映画 「ミス・ポター」(クリス・ヌーナン:監督)  を観てきました♪  ※チケットくれたMちゃん、ありがとう!    ビアトリクス・ポターの名前は知らなくても、  彼女が作りだしたピーターラビットという  キャラクターなら、たいていの方がご存知でしょう。  食器など、いろんなグッズにも  プリントされてたりしますしね。    私が初めて知ったのは、  オーソドックスに絵本でした。  子どもの頃、母が買ってきてくれたのを  よく読んでいました。  いや、読むというより、絵を見てたって感じかな。  お話...
miyukichin’mu*me*mo*| 2007/09/29 20:12
□作品オフィシャルサイト 「ミス・ポター」□監督 クリス・ヌーナン □キャスト レニー・ゼルウィガー、ユアン・マクレガー、エミリー・ワトソン、ビル・パターソン、バーバラ・フリン ■鑑賞日 9月22日(土)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★☆ (5★満点、☆は0.5) <感想> 言うまでもなく、誰しもビアトリクス・ポターの名前は知らなくても、ピーター・ラビットの絵を見たことがあるだろう。 絵は当然見たことがあるのだが、ちょっと恥ずかしいけれど、ピーター・ラビットの作者の名前は誰と聞かれて...
京の昼寝〜♪| 2007/09/28 00:21
'07.09.15 『ミス・ポター』@TOHOシネマズ市川コルトン 水色ジャケットの世界一有名なうさぎピーター・ラビット。その作者ビアトリクス・ポターの人生を描いた映画。ピーター・ラビットとイギリス湖水地方が大好きなので見る。 「ロンドンの上流家庭に生まれたビア...
・*・ etoile ・*・| 2007/09/24 22:04
  『ミス・ポター』   その恋が私を変え、私の絵が世界を変えた。   ■青い上着をはおった愛らしいうさぎ、ピーターラビット。世界で一番有名なこのうさぎを生み出した女性こそが、ビアトリクス・ポターである。時は1902年、新世紀になってもヴィクトリア朝の封
唐揚げ大好き!| 2007/09/24 06:13
*オリジナル・サウンドトラック 公開:2007年  公式HP 主演の「レニー・ゼルヴィガー」、活き活きしてました! 今までの彼女の役の中で1番好きでした。 ←よろしくです♪
Cold in Summer| 2007/09/21 09:40
めずらしく、公開初日に行ってきました{%meteor_a%}
白ブタさん| 2007/09/21 00:25
When You Taught Me How To Dance の歌が頭のなかで鳴っている…そんな作品でした。
My Favorite Things| 2007/09/20 19:37
こらピーター,魔法を使っちゃダメ!
Akira's VOICE| 2007/09/19 16:59
正直、ピーターラビットってよく知らないんですけどね、私(((*・・*) 観た感想は・・・そうですねぇ、手堅く仕上げてあるっていう印象ですかね。 上映時間も93分と、ダレない、程よい時間に収めてありまして。 女性客で割といっぱいでしたよ〜。 多分、ピーターラビット好きな方々ではないかと・・・。 これほんとに、ピーターラビットに幼い頃から親しんでこられた方ならもっと楽しめたかもしれないですね。 と、言いましても、お話し自体は児童作家であり画家であったビアトリクス・ポターの半...
UkiUkiれいんぼーデイ| 2007/09/19 15:54
湖水地方と、ブルージャケットのピーターラビット。ビアトリクス・ポターの恋の花が開く。
悠雅的生活| 2007/09/18 22:37
Miss Potter(2006/アメリカ)【劇場公開】 監督:クリス・ヌーナン 出演:レニー・ゼルウィガー/ユアン・マクレガー/エミリー・ワトソン/ビル・パターソン/バーバラ・フリン/マッティエロック・ギブス ようこそ、 ピーターラビットが生まれた世界へ。 上品で暖かくなる、いい映画でした! 愛らしいうさぎのキャラクター“ピーター・ラビット”。 その誕生の影には知られざる感動のドラマがあった。 世界中でロングセラー、ベストセラーを誇る『ピーター・ラビット』の作者、ベアトリクス・ポターの半生を綴...
小部屋日記| 2007/09/18 12:52
今週から続々と期待している新作が公開される何本観れるかなぁ〜【story】1902年、ビクトリア王朝時代。身分の高い女性が仕事を持つことなど考えられなかった時代に、上流階級の女性ビアトリクス・ポター(レ二ー・ゼルウィガー)は、『ピーターラビットとその仲間たち』の物語を次々と出版する。やがて編集者のノーマン・ウォーン(ユアン・マクレガー)と恋に落ちるが、身分違いの恋には思わぬ運命が待っていた―     監督 : クリス・ヌーナン  『ベイブ』【comment】上品で静かな映画だった―物語は穏やかに淡々と流れ...
★YUKAの気ままな有閑日記★| 2007/09/17 11:42
【ミス・ポター 】 9月 日(土) 公開 監督 : クリス・ヌーナン 出演 
MoonDreamWorks★Fc2| 2007/09/16 22:50
9/7 試写会で 観てきました。「ミス・ポター」公式サイトあらすじ:1902年、ヴィクトリア王朝時代。封建的で身分の高い女性が仕事を持つことなど考えられなかった時代に、上流階級の女性ポター(レニー・ゼルウィガー)は“ピーターラビットとその仲間たち”の物語を...
かいコ。の気ままに生活| 2007/09/16 22:21
≪ストーリー≫ ヴィクトリア朝の封建的な空気が残る1902年のロンドン。上流階級の家庭に育ったビアトリクスは、子供の頃からの夢であった絵本を出版しようとしていていた。主人公は、青い上着を着た愛らしいうさぎ、ピーター。新人編集者、ノーマンはビアトリクスの絵に魅了され、二人で制作した絵本はたちまちイギリス中に知られるようになった。いつしか愛し合うようになる二人だったが、ビアトリクスの両親は身分違いの結婚を許さなかった。(goo映画より) 楽しみにしていた映画。期待して見に行ってまいりました。 出来と...
ナマケモノの穴| 2007/09/16 19:04

コメント

 TBどうもありがとうございました。

 いわれてみれば、少女時代からを含めて一貫した作風で、
 たしかに現代では稀少なタイプもしれません。
 でも、彼女自身はきっとそんなことまったく意識してなくて、
 ただ自分の愛する友達を描き、
 物語のなかで動き回らせていただけなんでしょうね。
 彼らへの愛情、情熱が伝わってきました。

 イギリス湖水地方の風景も、すばらしかったですね。
 おっしゃるとおり、もう1つの主役だったと思います。
 映画を観終わった今では、ポターそのものにも見えてきます。
posted by miyukichiURLat 2007/09/30 16:28 [ コメントを修正する ]
Re:こんにちは♪
ご来訪・コメント有難うございます。

『作風が変わらない』というのは、自分自身が本当にその作品が好きで、思い入れがあって、且つ、『自分の世界』というものを強く抱いているんでしょうか。
世界中で今でも愛される作品を描く方というのは、それだけ、自分の持つ世界に対する強い想いを持っていらっしゃるのかもしれませんね。

> TBどうもありがとうございました。
>
> いわれてみれば、少女時代からを含めて一貫した作風で、
> たしかに現代では稀少なタイプもしれません。
> でも、彼女自身はきっとそんなことまったく意識してなくて、
> ただ自分の愛する友達を描き、
> 物語のなかで動き回らせていただけなんでしょうね。
> 彼らへの愛情、情熱が伝わってきました。
>
> イギリス湖水地方の風景も、すばらしかったですね。
> おっしゃるとおり、もう1つの主役だったと思います。
> 映画を観終わった今では、ポターそのものにも見えてきます。
2007/10/03 20:29
TBありがとう。
少女時代のデッサンが少し出てきましたが、彼女の画風の基本的なものは、少女時代のデッサンからきているんでしょうね。
posted by kimion20002000URLat 2008/04/22 23:37 [ コメントを修正する ]
Re:画風
ご来訪&コメント有難うございます。

そうですね。鑑賞したところ、少女時代からすごい空想好きの女の子のようでしたし。しかし、それまで書き溜めた自分の夢を、書籍として実現し、それが全世界に知れ渡る、というのは感服の極みです。

>TBありがとう。
>少女時代のデッサンが少し出てきましたが、彼女の画風の基本的なものは、少女時代のデッサンからきているんでしょうね。
2008/06/09 18:53

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