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2017/04/25 15:46 |
[Review] ブラッド・ダイヤモンド
ブラッド・ダイヤモンド人間の生命に比べたら、ダイヤモンドの価値など『たかが』である。
だが、その『たかが』のために、今も尚、多くの人間の生命が奪われている     

『高価なものの覇権争い』は、今に始まったことではない。
コーヒー、紅茶、胡椒。何十年何百年と繰り広げられる、人間の独占欲から生まれる闘争は、枚挙に暇がない。そして、その闘争の裏には、必ず存在する『弱者』。虐げられ、強奪され、更には人間の人間たる尊厳まで粉々にされて。彼等の『生命』はおろか、『幸せになる権利』さえ、『たかが』の前には塵芥と化す。

この先、世界は、『平等』になることなど、あり得るのだろうか     



目の前に飛び込んでくる映像は、そのほとんどが「何だこれは「こんなことが、実際にあっていいのか」。そんなふうに思える作品です。
『ナイロビの蜂』のように、『ブラッド・ダイヤモンド』がフィクションであろうとノンフィクションであろうと、そんなことはどうでもいい。これと同じような紛争が、10年前のシエラレオネ共和国で、実際に起こったのですから。
今は平和になっていると聞きます。でも、本当に? まだ何十万人という少年兵が、「人を殺すこと」がどういうことなのか、まるで分かっていない少年兵が数多くいる中で、本当に平和になっているのだろうか? きっとまだ、内戦の火種は今も尚くすぶり続けている。貴重な資源が眠る地で、虎視眈々と狙う者たちの汚れきった視線に弄ばれながら。


年端も行かない少年達。その手に銃を構えながら笑っている。
そして、笑いながら人を殺す。
『人殺し』という罪と、それを犯したことによる罰が、どんなことかも知らないまま。
「国民のため」に、国民を「殺す」。笑いながら、その手を血に染める。
地球の裏側では、これが『日常茶飯事』として繰り返される。今日も、明日も、その次の日も。



何が『善』とか、何が『悪』とか、もはやそんな言葉では陳腐すぎて言い表せない、そんな残酷さがこの作品から漂っています。
この作品の真実がどうあれ、それでも、今でも尚虐げられる人は数多く存在し、何百万人もの難民が溢れていることは事実。神の声が届かない地だからこそ、救えるのは、同じ血の通う同じ『人間』しかいない、ということを、改めて痛感しました。

是非、映画館へ足を運んでご覧下さい。
「世界を見る目が変わる」。いや、むしろ「世界を変える」ためには、「世界を見る目を変える」くらいの勢いが必要なんじゃないかと思うくらいです。虐げられた人々にとって、本当に『幸せ』な日々を取り戻すために。
「戦争がなければ楽園」     


ラストの方に出てくる、アフリカ大陸の美しい夕焼けのシーン。息を呑むほどの自然の美しさは、正に文字通りの『楽園』。そう、本来ならば、これがアフリカの姿なのだと思いました。
そのシーンを観た時、改めてハッとさせられました。『本来あるべき姿』と『現実の姿』の対比。すぐ傍らに、『楽園』として実感できる場所があるのに、手を伸ばしても届かない。伸ばした先は、人を死に追いやる武器。人を破滅に追いやる欲望の数々。

僕たちは、知らなければなりません。届かぬ『理想』の前に『現実』に蹂躙されている人たちのことを。何ができるか分かりませんが、少なくとも『知ること』で、一歩前進できるのではないかと思います。 

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2007/04/07 23:24 | Comments(0) | TrackBack(34) | Review - Movie

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映画「ブラッド・ダイヤモンド」に関するトラックバックを募集しています。
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