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2024/04/20 00:13 |
[Review] ブラザーズ・グリム
ブラザーズ・グリム映画の前評判があまりよろしくなかったのですが、実際見てみたところ、かなり微妙なところでした。

この映画が公開されるまでのプレビジョンがとても重厚に描かれたので、さぞかし『本当は恐ろしいグリム童話』並みの恐るべき内容であろうと勝手に想像していました。
が、見終わった後の感想は「何だかよく分からない」というトホホな結末に……。
ところどころに散りばめられたパロディは面白かったですけど(テリー・ギリアムの映画はパロディを盛り込んだ作品が多いのでしょうか?)。でもむしろ終始一貫してダークネス満載の映画の方が個人的に好きでした。やりすぎると『ロード・オブ・ザ・リング』化してしまうのは否めませんけど。


物語は完全に童話世界ではありません。どちらかというと、童話世界に踏み込む一歩手前の現実世界を描いている、という感じです。
ベルセルクが分かる人なら、「ほんの少し幽界に踏み込んだ世界」とでも言えば、何となく想像できるのではないでしょうか?

本来童話の世界とは、人間が住まう現実世界から見れば『ありえない現象』がてんこ盛りなので、そこに『現実世界に生きる人間』が生身で立ち向かう姿勢は、逆に親近感を覚えます。
普通、通常世界からかけ離れた現象を「理解しろ」なんて言われても、すぐには無理ですし。
純粋に想像世界を描くのではなく、現実世界と想像世界の『境』を描く、というのは、今まで観た事がないかも。そういった意味では楽しめました。


ただ。
登場するグリム童話の登場人物、赤ずきんちゃんとか、ヘンゼルとグレーテルとか、もうちょっとグリム童話そのものの話とリンクした形で観たかったですね。
そういった童話に隠された描写がところどころで描かれているものの、

「あー、このシーンは『シンデレラ』のあのシーンとリンクしてるのね……って分かるか!!

という感じでした。そこもまた映画全体の微妙な感じに拍車をかけているような気がして…
(パンフレットを見て、初めて理解したシーンもちらほら)
結局、そういうグリム兄弟自身が手がけた物語とのリンクも、個人的には不完全燃焼で終わった感じがするし。
何より『狼と7匹の仔ヤギ』が出てこないのが不満(←我儘)。

お楽しみにしている方には申し訳ありませんが、ちょっと強くはお勧めできません。。。

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2005/11/03 23:27 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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