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2024/03/29 16:20 |
[Review] パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たちディズニーでお馴染みの人気アトラクションの実写映画。観る者の心を躍らせる、まるで夢を見る少年少女時代に引き戻すような魅力を醸し出す冒険ファンタジー。

単なる、VFXをふんだんに駆使した、いわゆる『今時の』ファンタジー映画に仕立てることなく、まさに『海賊そのものの世界』を引き出しています。興奮の渦に巻き込ませるようなダイナミックなアクション、サスペンス映画も顔負けのどんでん返しの繰り返し。色々な要素が混じっただけに、相当なボリュームの映画になりつつも、それぞれの要素が中途半端になることなく、見事に一つの物語として織り成しているのは、ひとえにこの映画のキャラクターの賜物なのでしょう。


僕が個人的に挙げるとすれば、2人。『ジャック・スパロウ』と『エリザベス・スワン』

『ジャック・スパロウ』演じるジョニー・デップは、もはや言わずもがな。ここで云々述べる以前に、彼の魅力は十分に観る者を魅了しています。
単に気の狂ったような風体を衆目に晒しながら、どこか人を寄せ付けず、且つ誰にも自分の心のうちを読み取らせようなんてしない。掴み所が無く飄々としていて、信用に足りるかどうか、まぁ海賊なんだから信用できる方が普通ではないですが、それでも彼に魅了されるのは、多分どちらかというと、『ジャック・スパロウ』よりも『ジョニー・デップ』だからではないか、と。
何がどうなっても存在感がありふれる俳優なので、正に彼が『主役』というのは間違いないのですが、だからといって、他のキャラクターをグイグイ引っ張る、というわけでもなく、底上げで支える、というわけでもなく、キャラクターを覆い被せてしまう、というわけでもなく。
一人でも輝けるのに、更に他のキャラクターを輝かせ、その輝きがより自身を輝かせる。そんな特別な俳優だからこそ、『ジャック・スパロウ船長』に適役だったのでは、と思います。

『エリザベス・スワン』演じるキーラ・ナイトレイは、実は僕はこの映画で彼女の存在を知りました。
ただのおしとやかな箱入り令嬢を演じるのかと思いきや、大胆不敵のおきゃんな女性でビックリ。しかも、そんじょそこらの恐怖に対して動じる事は無く、逆に、今ある自分の担保を掲げて、駆け引きに乗り出すくらい負けん気の強い女性は、この映画をより深みのある面白さに誘っていると思います。
ただ単に助けを求めるだけのお姫様じゃ、平坦すぎていささか面白みが欠けたからなのかもしれませんね……


その他にも、ジェフリー・ラッシュやオーランド・ブルームといった、魅力的な俳優がずらり。
彼らが輝き、その輝きがそれぞれに影響を与え、共に輝くからこそ、この映画の冒険ファンタジーに、一味も二味も違う面白さを引き出しているのだと思います。

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2005/02/06 21:28 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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