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2024/04/19 06:10 |
[Review] ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記
ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記先祖代々伝わる秘宝の伝説と伝承、それを解き明かすために必要な暗号解読能力とひらめき。謎は決して一回では解けない。解けた先にまた別の謎があり、解く者をさらに苦しめる。
だがそれは、トレジャー・ハンターにとっては知的好奇心を揺さぶる供物。酔いしれる美酒のよう。解き明かす謎が難しければ難しいほど、それを解いた時の感動は、その他の全てを凌駕する!

前作『ナショナル・トレジャー』は、ニューヨークやワシントン界隈での繰り広げられた秘宝探索の攻防戦でしたが、今作『ナショナル・トレジャ/リンカーン暗殺者の日記』は、アメリカのみならずフランス、イギリスへと渡ります。世界規模にまで広がり、その謎が点在する秘宝への道筋。前作を更に上回る壮大なスケールと緊張感がここに     



のはずなのですが。

確かに秘宝探索の範囲が国を跨いでいるものの、全体的な作品としてのスケールや相対するシンジケートの攻防・緊張感は、前作に比べて飛躍的に上がっている、というわけではなく。見た目ほんの少し。まぁ前作のテイストは全く壊れていませんので、前作のファンの方は安心して鑑賞できるのではないのでしょうか。
しかしやはり続編たるもの、もうちょっとパワーアップを期待していた方も多かったはず。少なくともパワーダウンは無かったものの、期待してたほどのパワーアップは無かったように思えます。

加えて、「これ!」といった見所も特に無かった、というのが残念なところ。
謎が謎を、更に謎が謎を、と、全編に渡って解読と探索に当てているため、最初から最後まで物語がある意味平坦に動いているからなんでしょう。緩急が無いから、どのシーンも同じように見えてしまい、結果として印象が薄くなってしまう。制作者サイドから見れば、『宝探しの希望と緊張感』を、まるでジェットコースターのように持続させながら進行させることを考えていたのでしょう。けれど、同じような展開が続けば、観客は確かに鑑賞している時は面白いですけれど、後で「どこが一番面白かったか?」と振り返ってみても、「んー… ??」と思ってしまうはず。

おまけに、今作の目的は「先祖の汚名を晴らす」ことなのに、いつの間にか壮大な秘宝探索の展開になり、挙句の果ては秘宝探索の上で犯した数々の振舞いが、警察沙汰になってしまったり。


折角の面白い作品ですので、「ここが見所!」というところがあればなお良かったかな、と思いました。
これまでの作品に登場したアクションなどが多数寄せ集められている、という感じもします。前作も同様ですが、秘宝探索という上では、良くも悪くも『巧い具合にまとめられた作品』であると思います。それよりももっとハメを外した、宝探しを熱望するファンがわくわくするような作風であれば、楽しい作品になったのではないかと思います。まぁ、所詮素人考えではありますけれど。

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2007/12/23 01:12 | Comments(1) | TrackBack() | Review - Movie

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コメント

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posted by 日本インターネット映画大賞URLat 2007/12/27 19:15 [ コメントを修正する ]

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