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2024/04/19 20:45 |
[Review] スパイダーマン2
スパイダーマン2言わずと知れた、マンハッタンを駆け巡る超人ヒーロー『スパイダーマン』の第2弾。
前作同様、特殊なVFXや視覚効果を使って、縦横無尽にニューヨークの大都市を駆け巡り、超人的な力で悪を倒していくシーンが主なのかな、と思いきや。今作はそれ以上に、自分が背負った力と運命に翻弄され、一人の『ヒーロー』ではなく、一人の『人間』として苦悩するシーンが描写されています。バリバリの超人ヒーローそのものだと、何かと近寄り難い空気を醸し出していますが、その当の本人が、普通の『人間』として、普通に願い、悩んでいる姿を見ると、ご町内の平和のために一心不乱で努力している顔の裏側で、非常に近しい感覚を覚えます。


「大いなる力を得れば、それだけの責任を負わなければならない」というのは、正しく前作の象徴。
それが、自分が敬愛する叔父の言葉故、彼は『スパイダーマン』として生きることを決意した。
自分の身の回りにありふれる、『普通の幸せ』を犠牲にしても。

でも、彼もやはり一人の人間。必ずどこかしらで解れが生じる。結果として一時期普通の人間に戻るが、周囲が引き戻す。「お前はこの運命から逃れることはできない」と呪詛を唱えるがごとく。
自分が得た力の責任と、身の回りに転がっている普通の幸せ。でも、もしそれを両方ともきちんと理解してくれる人がいたら     
ヒーローであるが故の、いや、別にヒーローでなくても、己の孤独と己の願いを理解してくれる人が身近にいると、それだけで、その人にとって非常に大きな力となるのでしょう。


画面いっぱいの大迫力よりも、人として皆平等に得られるべき『幸せ』を表面に出す映画として、ところどころで感動や幸せに充満したシーンが散りばめられています。
前作同様、ただのヒーロー映画で終わらせないところが、この映画の魅力であり、観る人に対するメッセージを投げかけれいてるのだと思います。

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2006/05/09 11:09 | Comments(0) | TrackBack() | Review - Movie

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