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2017/06/28 14:19 |
[Review] サロゲート
サロゲート

surrogate

[名][C]
1a. 代理人
1b. 代理物
2. (米)遺言検認判事

[形][A]
1. 代理の
2. 代用の



人間工学とそれを支える技術は進化の一途をたどり、今や脳神経から発せられる電波をキャッチして、限定的ながらも、それを行動に移すことができる、という段階にまで至っています。先天性あるいは不慮の事故による後天性によって、身体の一部を失う、もしくは麻痺してしまっても、失った部分を動かそうとする脳神経が無事であれば、その通りに『義肢』が動く。そして、それが実用化されるのは、そう遠くなくなっています。
そんな夢のような世界は、いつしか手足だけでなく、顔を含めた全身に至り、遂には、当の本人は自宅でバーチャルコンソールの前に寝そべりながら、自分の『分身』が自分の生活の代わりを担ってくれる。たとえ殴られても蹴られても、不慮の事故に見舞っても、本体は決して傷つくことがない。自分の好みの体型や体質、身体能力もオプションで付けることができるので、まるで漫画の世界のように、100m先の地点に跳躍することも、『意志』次第で可能となる。


そんな世界に生きる人達にとって。
今、目の前にいる人は、一体誰? 貴方の話している人は、本当に貴方の望む人?
その目に見えるのは、その耳に聞こえるには、その手で触れたぬくもりは、果たして本物? 偽物?

そして。
そんな社会システムを形成したのは人間であれば、代理となる『分身』もまた人間が作ったもの。人間は、これまでも、そしてこれからも不完全な存在なのに、完璧な『分身』を作ることができるの? その『分身』は、完璧であるために支払うべき代償があるのでは?


最新テクノロジーものによくある、典型的なサスペンス・アクション系作品。しかしそこには、たとえ自分の大切な存在であっても、『分身』に対して接することによる違和感や葛藤といったヒューマン・ドラマの要素も若干ながら盛り込まれています。
個人的には、「目の前にいる人は確かに大切な人なのに、その人は『分身』で、『生身』ではない」とか、「『分身』の生活に浸りきり、ある日突然『生身』の生活に戻らざるを得ない」などの、便利さの中に潜む人間の苦悩と葛藤が前面に出ている、そういう作品の方がよかったかな、と思います。あくまで僕個人の好みの問題ですが。
サスペンス・アクションを中心として描かれていますけれど、お決まりのエンターテインメントでは他の作品と遜色がなくなってしまうため、恐らくヒューマン・ドラマの要素を盛り込んだのでしょうけれど、背景が薄くてそこがいまいちのように感じます。いっそのこと、サロゲートを『サスペンス・アクション』オンリーで、『ヒューマン・ドラマ』オンリーで描いた方が、一層重厚感が増したのでは、と思いました。

しかしながら。
周囲がみんなロボットとか人形って、映像の世界だからこそ、その『気持ち悪さ』が伝わってきたのですが、たとえそうかもしれなくても、サロゲートのような『分身』の生活を望む人も、もしかしたら現実にいるのかもしれません。そう考えた時、世界のほとんどが『分身』で覆われる世界も、決して絶対悪には成り得ない、と複雑な思いに駆られてしまいます。

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2010/01/28 00:10 | Comments(0) | TrackBack(4) | Review - Movie

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